つれズレ愚抄

つれ：「落合監督の去就や読売巨人軍ＧＭの悶着はこの映画の宣伝のためじゃないかってくらいタイムリーな公開で、アメリカと日本じゃ随分とシステムは違うんだろうけど、野球ファンなら大なり小なり小耳に挟んでる実話ネタだけにビジネスとしてのベースボールの内幕がシビアに伝わってくるねぇ。
　日本でも野武士野球から管理野球・ＩＤ野球とスタイルが変遷してるように、人間味と科学的合理性の相克ってなぁ特にチームスポーツだと一際ドラマチックになって、ファンもただ勝ちゃいいってもんじゃない派まずは勝たなきゃ始まらない派に分かれて盛り上がる永遠の課題じゃないかぃ。
　ほぼリアルタイムな展開のせいか脚色や話の盛りは控えめで題材の割には素っ気ないくらい地味めな仕上がりだけど、合理性を追求しつつもあくまで貧乏球団で天下を窺う主人公の姿に金がなくてもどうにかならぁなとロマンをかき立てられる御仁も多いかもしれないよ」