つれ：「映画製作が題材だけに道具立てが一々華やかなうえにキラ星の如き豪華女優陣の揃い踏み、そこへいかにも舞台ものらしい際どいお色気も満載ときちゃとにかくその圧倒的なパフォーマンスにひたすら酔い痴れるばかりだねぇ。
ストーリーの展開とは別立てで登場人物の心象を表現し易いミュージカルならではの特性も如何なく発揮されてて、映画ならではの実写シーンと組み合わせることで派手な虚構の世界に生きる主人公の煮詰まり感に立体的なリアリティを加えてるような案配だよねぇ
それにつけても驚いたのは００７のＭの芸達者ぶりで、デキる役者さんを集めてるからには当然あって然るべきとはいえこちとらの知る範囲からはあくまで芝居部分に重みを持たせる配役かと思ってたのがやおら歌って踊り出すとは想像もつかなかったもんだから、それだけでも何だか得したような気分だよ」
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