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ザ・バンク 堕ちた巨像

2009-05-03 21:48:39 | 活弁見聞録
つれ:「予告編の印象からは派手なアクションが想像されたところがむしろこの手の陰謀ものにはありがちな奇を衒った大袈裟な変化球はない捜査サスペンスの本格派に仕上がってて、ストレートな筋の運びで三振をとりにくる制作陣の力量にはすっかり感服させられたよ。
 ここんとこ世界中が金融機関に振り回されてるだけにそれくらいのことはあったとしても不思議はないとくどくどしい説明がなくてもすんなり設定を飲み込めるせいか登場人物のキャラクターも掴み易く、過不足のない配球の組み立てが小気味よく決まってるんじゃないかぃ。
 劇中に出てくる“システム”ってのも実に含蓄の深い台詞で、バタフライ効果ってぇか風が吹けば桶屋が儲かるてぇか意図的に仕組んでいる訳でなくともそれぞれが自らのために行動した結果が思い掛けないシステムを構成するって辺りは神の見えざる手のようでもあり、何気ない日常生活が既にシステムの暗黒面の一翼をも知らず知らずのうちに担ってるって構図に改めて慄然としちまうねぇ」
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