オンライン句会入賞発表

■水煙発行所主催■

●4月句会入賞発表①(金銀銅3賞)

2007-04-15 09:52:15 | 4月句会
【金賞】
★ゆっくりと栃の芽解け葉の色に/渋谷洋介
芽が解け、葉になるのは当たり前だが、大樹である栃は、「ゆっくりと」芽を解き、緑の「葉の色」になった。自然のなりゆき、造化の秘密をここに見るようだ。(高橋正子)

【銀賞/2句】
★昨日今日欅芽吹きて薄みどり/大山 凉
欅の芽吹きは、繊細で美しい。昨日、今日と欅の薄みどりの芽吹きに出会い、清々しさを覚える。(高橋正子)

★花散れば海光花の中にあり/吉田晃
散る花の間から、海がきらきらと見える。散る花を透かして、海の輝きが見える。句の構成がいい。(高橋正子)

【銅賞/3句】
★一握のげんげ机上に光満つ/吉川豊子
げんげを一握り摘んで来て、どこへ置こうかと思うが、机上に置いた。日ごろ使う机に置かれたげんげの明るい色が、少女のような気持にさせてくれる。(高橋正子)

★筏ともならず落花の流れけり/かわなますみ
落花は、つながり、筏を組むこともなく、ひとひら、ひとひら、水に流れている。水を流れるそれぞれの桜の花びらが繊細に詠まれている。(高橋正子)

★花屑を手にとり軽さ覚えおり/藤田裕子
花屑を手にした。実際の、あまりの軽さに花の儚ささえ思える。「覚えおり」に詩情が生まれている。(高橋正子)

※選者の句は、入選作品から割愛しました。

3 コメント

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御礼 (大山 凉)
2007-04-15 17:59:23
信之先生、正子先生
「芽吹き」を銀賞にお選びいただきまして有難うございました。
このところ行き詰っておりました。久しぶりの銀賞、ただ嬉しく、感謝申し上げます。これを励みにこれからも精進してまいりたいと思います。よろしくお願い申しあげます。
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お礼 (かわな ますみ)
2007-04-16 17:35:23
信之先生、正子先生、また、多津子さま、有花さま、虹玉さま、オンライン四月句会をありがとうございました。皆さまの御句に春の喜びを想い、そして、選を拝見することで俳句の読み方や行事・自然についてなど多くを学ばせて頂きました。
そして、この度は「筏ともならず落花の流れけり」に思いがけず銅賞を賜り、正子先生の句評も頂戴しまして、感激しております。高橋正子先生特選、池田多津子さま特選にもお採り頂き、大変有難く存じます。これを励みに精進してまいります。
同句に貴重な選を下さいました、小川美和さま、篠木睦さま、祝恵子さま、堀佐夜子さま、おおにしひろしさま、尾弦さま、志賀たいじさま、甲斐ひさこさま、黒谷光子さま、石田高志さま、矢野文彦さま、感謝いたします。美和さまには、すてきなコメントもお添え頂き、お礼申し上げます。
臼井虹玉さま、岩本康子さまには「小手鞠の初めの一顆陽を撥ねつ」を、中村光声さま、古田けいじさま、大給圭泉さまには「菜の花の風の流るるままの色」をお選び頂きまして、嬉しく存じます。ありがとうございました。
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お礼 (吉田 晃)
2007-04-16 21:43:31
 信之先生、正子先生、「花散れば」の句をお取り上げくださいましてありがとうございました。また、私の句をお選び下さった皆様、ありがとうございました。
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