オンライン句会入賞発表

■水煙発行所主催■

正月句会入賞句/金・銀・銅賞

2006-01-10 17:24:51 | 1月句会
【金賞】
★切り口の太き水仙自生の香/河ひろこ
自生の水仙がリアルに描かれている。茎の逞しさ、強い香り、冷たさ。本来の姿があってよい。(高橋正子)

【銀賞/2句】
★さくさくと霜をならして初仕事/篠木睦
初仕事に出かける気持ちが霜を踏む「さくさくと」という音に感じられます。今年一年、いい仕事ができる、そんな朝です。(池田多津子)

★抱き来る小籠に揃う七草菜/池田多津子
野や畑を歩き、七草の若菜を摘まれたのでしょう。「抱き来る」に、青々と香る七草菜が揃ったうれしさを感じます。(臼井虹玉)

【銅賞/3句】
★雪道を揺れつつバスは折り返す/長岡芳樹
「折り返す」は、写生だが、雪国の「雪道」を表現して充分である。(高橋信之)

★一月の光を曳いて鷺の翔つ/藤田洋子
「一月の光」に抒情があって、作者の思いを詠んだ。三が日が終わってのもろもろの思いであろう。(高橋信之)

★雪山のそこまで迫りて風静か/藤田裕子
外に出て見ると、目の前に真っ白な雪山が迫ります。風のない静かな雪の世界です。(池田多津子)


※選者作品は、金銀銅賞から割愛した。