オンライン句会入賞発表

■水煙発行所主催■

特別選者特選7句/正月句会

2006-01-10 17:20:44 | 1月句会
【碇英一特選7句】
★元朝の静けさに湯の沸きかえる/脇美代子
新年の朝の清新さと厳かな感じが伝わってまいります。(碇 英一)
元朝の穏やかさ、心の豊かさが伝わってまいります。清潔に浄められた厨とたっぷりとした湯気が見えるようです。(池田加代子)

★豆腐切る刃先の透けり寒の入り/志賀たいじ
なにげない日々の生活の中に、鋭い感性が光ります。(岩永美恵子)

★ひと群れの風となり来るゆりかもめ/甲斐ひさこ
冬空にゆりかもめの群れ飛ぶ姿を風になぞらえて、さわやかに描かれたと思います。(今村七栄)

★霧氷散る銀色の音のひとしきり/池田加代子
★豪雪や人の心を白くして/黒沼風鈴子
★冬芽数多空の光を分け合って/高橋信之
★夜半の覚め心耳たしかに雪の音/志賀たいじ

【祝恵子特選7句】
★庭下駄に山茶花こぼる雨上がり/大給圭泉
庭に樹や花を植える夢が叶わない今、庭下駄や山茶花と聞く句だけで満足です。好きな句です。(祝恵子)

★発つ子らの背にふるさとの松飾/池田多津子
★冬日背に積みては崩す積木かな/作者不明
★また一年弾んでいたし鞠始/木村 修
★初富士や雲なき裾はなお広し/友田 修
★投げられし畳の匂ひ初稽古/古賀一弘
★餅花や明けゆく光り柔らかき/野田ゆたか

【池田多津子特選7句】
★さくさくと霜をならして初仕事/篠木睦
初仕事に出かける気持ちが霜を踏む「さくさくと」という音に感じられます。今年一年、いい仕事ができる、そんな朝です。(池田多津子)

★七草を振りて水切る軽さかな/池田加代子
まだ育ちきらない七草のか細さと、春の気配を感じようとする心のときめきがうまく表現されていると思います。(小西 宏)
さっさっ、と水を切る音が聞こえてきそうです。明るい春の訪れを期待させる情景が目に浮かんできます。(友田 修)

★元朝の静けさに湯の沸きかえる/脇美代子
新年の朝の清新さと厳かな感じが伝わってまいります。(碇 英一)
元朝の穏やかさ、心の豊かさが伝わってまいります。清潔に浄められた厨とたっぷりとした湯気が見えるようです。(池田加代子)

★冬萌に濃き影連れて歩みけり/古田けいじ
★筆太に平和と書きし初硯/古賀一弘
★餅花や明けゆく光り柔らかき/野田ゆたか
★一月の光を曳いて鷺の翔つ/藤田洋子

※オンライン句会特別選者は、過去に、以下の18氏にお願いしましたが、今回は、上記の3氏です。
藤田洋子・野田ゆたか・堀佐夜子・安丸てつじ(2回)・藤田裕子・古田けいじ(2回)・碇英一・おおにしひろし・祝恵子・霧野萬地郎・岩本康子・多田有花・守屋光雅・河ひろこ・平田弘・日野正人・志賀たいじ・篠木睦・臼井虹玉