オンライン句会入賞発表

■水煙発行所主催■

●選者詠

2007-04-15 09:48:24 | 4月句会
■選者詠/高橋信之
★朝が始まる洗面の春水あふれ
朝の柔らかい明るさに輝く春の水。穏やかな春の一日の始まりの景が、ほの暖かく広がって来ました。 (野田ゆたか)
春の一日の始まりが、いきいきと捉えられていると思う。生きるという事が、豊かな春の水が溢れてくるような、喜びと感じられた。 (あみもとひろこ)

★春天の暁けゆき青の明るさに
早朝の春の空。秋空のように澄み切った紺青ではないが、霞立つパステルの青が好い。枕草子の一節「春はあけぼの」がふと思い浮かぶ。(安丸てつじ)
明け方の空の青さはうつくしく、すがすがしいです。一日のはじめの元気をもらったような気がします。(大山 凉)
夜明けが早くなり、朝雨戸を開ける時の青く澄んだ大きな空が眩しいです。(松原恵美子)

★新緑のその上の空が白い

■選者詠/高橋正子
★花びらの来しは高々山桜
花びらの「高々」がいい。詩的だ。作者の眼目は、ここにある。(高橋信之)

★遅れゆくわれに芽吹きのさまざまに
ほかの人たちから遅れて急ぎ足の作者に木々の芽吹きがやさしく感じられます。(池田多津子)

★くるくると鳴けるかわずに谷戸の水