ツチノコで頭がいっぱい

幼児期に目撃したツチノコにより、その存在を確信。35年間ツチノコ捕獲に情熱を注ぎ、今までに4度の目撃体験あり!。

―― ツツマムシ ――

2007-11-30 16:12:51 | Weblog
【画像の説明】
 
 ツチノコと遭遇しやすい場所は何処かと思い、過去の目撃データーを調べてみた。その結果、山菜採りに出た先で目撃するケースが多いとわかった。他には農作業中や草刈中といったように、自宅の敷地内や田畑が多いようだ。
 この統計からもお分かり頂けるように、ツチノコは深山幽谷へ出かけなくても身近に生息しているという証である。つまり、日本全国津々浦々で広範囲に棲息しているのであって、人間が足を踏み入れないような所は勿論の事、人家近くの土手や里山にもツチノコの生活は展開されているのだ。
 人跡未踏の山奥や滅多に人の行かない場所は、視野を狭める樹木や藪の為にツチノコとの遭遇確率が極めて低くなるだけである。しかもそんな場所でツチノコを探そうと思ったら想像以上の苦労を強いられる事は必至であろう。それだからこそ、ツチノコを発見しようとするなら、目撃が多発している人里近くの田畑や山菜採りのポイントなどが望ましいのである。
 そこでお奨めするのが、山菜採り中にツチノコと出遭った現場、である。それも数年以内の目撃情報であるなら可能性が高い。その情報を入手する事が第一段階である。インターネットの直接検索で「ツチノコ」と打ち込めば、それらしき情報は入手可能だ。当然、最新情報とは限らないが、「居る所には居る」であって、目撃現場の様相が変わっていなければポイントと考えるべきでなのである。
 ツチノコは嫌われ者なので、一度目撃した人は怖がって二度とそこへは近づかなくなるものだ。それに同調して、噂を聞きつけた人たちもその場所に近づかなくなる。それ故「居る場所」が保全されるという事になるのである。
 ただし、北陸・信越・東北などの山間部は、6月上旬でも根雪が行く手を塞いでいる事もあるので歩行時は注意が肝要である。
 誠にお恥ずかしい話だが、私は6月に新潟方面へ探索に行った際、根雪の重みでしな垂れていた枝の脇を歩いていて、枝を踏んづけてしまった。瞬間、枝は雪の重さから解放されたのか物凄い勢いで反発すると、私の顔面を強打したのだ。私は突然、暗黒の闇の中に黄色い光の粒を見た後、その場に失神してしまったのである。同行者はおらず、1時間以上粗目のような根雪の上に寝かされたのだった。運良く意識を取り戻したから良かったが、打ち所が悪ければあの世へ誘われていたかも知れない。何の危険も無さそうな場所でも、こういった事故は起き得るものなので用心されたい。
 ところで、日本には所有者のいない山は存在しないという事実をご存知だろうか。どの山も私有でないとするなら、公有だという事になるのだ。中には許可を得ねば立ち入れない山もあったりする。この点は事前に確認する必要が大である。つまり、地元の人は顔馴染だから勝手に入山が許されても、余所者はそういう訳にはいかない事がしばしばあるのだ。
 また、ツチノコ探索に飽き、山菜でも摘もうと思った時も地元の目に注意を向ける必要がある。特に、貴重な山菜となると地元民との間でいろいろ厄介なトラブルになるので気をつけたい。これは私の苦い経験から口を酸っぱくして言うのである。
 と言うのも、私が東京近郊の某山へ探索に行った折、同行した悪友が綺麗な清流に出来たワサビ畑を発見した。この悪友は日頃から傍若無人な輩で、そのワサビ畑にあったワサビを根こそぎ抜き取ってしまったのだ。そして事もあろうに根の部分を自分のリュックに仕舞い込んだのである。私はそのワサビ畑のやや下流でマムシを観察していたのだが、上流から大量のワサビが流れてきたので悪友の犯行を知ったのだった。私は悪友を急き立て、急いで下山すると愛車に飛び乗った。ワサビ泥棒は警察沙汰になると知っていたからだ。この日、無事に帰宅できたから良かったものの、一歩間違えれば窃盗罪で惨めな思いをしたはずだ。
 という具合に、ツチノコ探索と言えど良識を持って行動しなくてはならないのである

■ ツツマムシの話 ■
 これも新潟へ探索に行ったときの話だ。
 近年、地震で大揺れに揺れた中越地区へは、渓流釣りの穴場だった事もあり何度も行った。私がまだ二十代前半の頃のツチノコ探索ポイントであったから、既に30年は経過していることになる。何故、私が中越地区にポイントを定めたかというと、たまたま父の渓流釣りのお供で新潟へ行った時、宿泊した民宿でツチノコの目撃情報を聞きこんだ事が発端である。当時、関西から東の地域ではツチノコの情報が乏しかった所為もあり、私は民宿で聞いた釣り人のツチノコ目撃談に惹かれてしまったのだ。
 前記した根雪に埋もれた枝に叩かれた事件の前日のことだが、私は宿泊していた民宿の近くを当てもなく探索していた。既に昼を過ぎたので、民宿で昼食をと思って林道を歩き出した時、前方から二宮金次郎のように背中に柴のようなものを背負った爺さんがやって来た。目礼すると、爺さんは立ち止まって話しかけてきたので付き合う事にした。しかし、方言が酷くて相槌もままならない。そこでツチノコのイラストを取り出し「こんな形のヘビを見たことありませんか?」と話題を変えてみたところ、爺さんは首をかしげながら「ツツマムシに似てる…」と呟いた。私はこの「ツツマムシ」という名称を期待していたのだ。
 爺さんの家は今にも傾きそうな古い農家で、庭先にムシロを広げて婆さんと息子夫婦がゼンマイの仕分けをしていた。爺さんは私を、東京からツツマムシ探しに来た人だ、と紹介してくれた。この時、ツツマムシと聞いて50歳過ぎの息子さんが私に話しかけてきた。その息子さんによると、ツツマムシはゼンマイ採りに行くと岩場の上で日光浴していて、普通のマムシより太く短く人が近づいても平気な顔で逃げようともしない、と教えてくれた。
 それから三十分ほど、この息子さんは慣れない標準語を使ってツツマムシについて語ってくれた。お陰で私は誰よりも「ツツマムシ」を詳しく知る事ができた訳だが、いざその場所に案内してくれと息子さんに頼むと難色を示した。爺さんや婆さんは案内してやれと言う。しかし、岩場は危険だし二時間以上の山歩きが必要だから、東京の人には無理だと息子さんは突っぱねる。
 結局、凡その場所だけを訊いて私は辞去したのだが、民宿に帰ってから五万分の一地図で確認すると、かなり等高線が入り組んでいて登山装備が必要のように思えた。それでも翌日、私はその岩場へと向った。そしてその途中、例の失神事件が元で岩場を目前にしてリタイヤしたのである。
 私は痛む顔面を半ば氷と化した雪で冷やしながら民宿に戻ったのだが、心配してくれた民宿の主が私に事情を尋ねる。仕方なくツツマムシの一件を話すと、主は大笑いして私に「ツツマムシはいるが、ゼンマイのある岩場は大嘘だよ」と言った。主の話では、ゼンマイはこの時期の農家にとって貴重な現金収入源だから、ゼンマイの穴場を他人に漏らすはずは有り得ないという事なのである。今となっては事の真偽は分からぬが、このとき私は主の一言で岩場行きを断念したことは事実だ。

 そしてその数年後、私はツツマムシが二種類に分かれていることを知った。一つは通常のマムシの極端に太く短いタイプで、信州から越後のかなり標高の高い山に生息するらしい。勿論、マムシだから毒がある。いわば肥満したマムシという外見のものである。
 もう一つはツチノコと同じ行動をする種類だ。これはツツマムシのツツを漢字で「筒」と解釈するとA型
ツチノコに該当する。俗に言う栃麺棒とか擂粉木タイプのものだ。
 多分、この二者が混同されどちらも「ツツマムシ」になってのではないだろうか。当然だが、このツツマムシという呼び名は真正のツチノコにも用いられており、信州や越後方面では太く短いヘビは全てツツマムシなのである。

★またもや1月の公演に向け脚本を書かなければなりません。ですからブログの不規則が 生じました際はお許しください。

 ということで、また次回をお楽しみに!

■ お知らせ ■
ツチノコのDVDが付録にセットされた「未知動物の特集本」が発売されます。発売は2月10日頃で、全国の「セブンイレブン」で4万部の限定販売です。その中で私の談話や山形で撮影された「死骸写真」も登場しますのでお楽しみに!

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