ツチノコで頭がいっぱい

幼児期に目撃したツチノコにより、その存在を確信。35年間ツチノコ捕獲に情熱を注ぎ、今までに4度の目撃体験あり!。

―― ツチノコの鳴き声 ――

2007-11-22 20:04:33 | Weblog
【画像の説明】
 ツチノコは、あの太く寸足らずな体で木に登るという。そしてあの細い尻尾を小枝に巻きつけ振り子のように体を振ったり、じっと動かずにぶら下がっているともいう。ちょっと信じ難い話だが、そんな状況を目撃した人が幾人もいるのだ。例えば、深大寺植物公園で樹上から飛んできたツチノコが目撃されたし、茨城県土浦市田村町近くでは、数人の児童が木に登っているツチノコを目撃している。他にも山本素石氏の名著「逃げろツチノコ」の中にも木に登るツチノコの話が登場している。
 そこで疑問に思うのは、あの肥満した体でどうやって木に登るかということだ。ある目撃者によると、枝と枝との間隔を利用して体を絡みつかせながら巧みに登っていくという事だが、その際、枝に噛みついてバランスを取るような事はしないようだ。
 これは想像だが、枝振りの良い木であったらよじ登ったりせず、そのまま枝を目がけてジャンプしてもおかしくない。つまり、上手いこと二股に分かれた枝に体を預ければそれで済むからだ。いずれにしてもツチノコは並外れた運動能力の保有者である。穴掘り、跳躍、木登り、水泳、回転と、運動選手顔負けのアスリートだ。こんな運動能力抜群の奴を捕まえようと思ったら、自分も体を鍛えなければ太刀打は不可能であろう。そうと分かっていても、ツチノコ捕獲に備え体を鍛えることは難題の一つである。
 
★ 愛猫の急病 ★
 飼い猫のゴンという名のアメショーが血尿して、今にも死にそうなほどテンションダウンしてしまった。慌てて動物病院へ行くと「尿道結石」だとの診断。皮下注射を打ってもらい九死に一生を得たようだ。この注射の効き目には驚きである。自宅に戻って1時間もすると、いつもどおりの状態を取り戻したからである。だが、まだ完治には時間がかかりそうなので監視の目を緩める訳にも行かず、私の日常生活に多大な支障を来たしている。そんな都合でブログが後回しになった事をお詫びします。

★ テレビ放映 ★
 先日のNHK・BS2に引き続き、またしてもTV出演の話が舞い込んだのである。今度はCXの「アンビリーバボ」という番組だ。何故この時期にツチノコなのか意図はまだ分からないが、おいおいその詳細をブログにて解説したいと思います。


▲▼ 蛇に四足 ▼▲

 私が初めてツチノコを見たのは昭和34年の初夏であったが、ほぼ同時期に蛇と蜥蜴のかけ合わせのような不思議な生き物も見ている。場所は中野区の鷺ノ宮である。

 幼稚園の帰り道、私はいつものように妙正寺川に沿った歩道を歩いていた。かなり温度の高い日だったように記憶している。汗をかきかき歩いていると、川とは反対側にある白鷺診療所の敷地内の草むらで、麦藁帽子を被ったランニング姿のオジサンが、鍬を振上げては振り下ろす動作を繰り返しているのが目についた。
 川沿いの歩道と診療所の敷地は高さ1mほどの生垣で遮断されていたが、私はそのオジサンの形相にただならぬものを感じたため、足を止めて垣根の隙間から目を凝らして見入っていた。どうやらそのオオジサンは何かを退治しているようだった。
 やがてオジサンは目的を達成したのか、腰の手拭いで汗を拭き取りながら鍬の先に紐のようなものを引っ掛けてこちらに近づいて来た。そして、私の直ぐ傍にある押し戸を開け汗まみれの姿を現した。私は鍬の先にぶら下がっているものを至近距離から見て驚いた。何とそれは、手足のついたヘビだったのだ。長さは7、80cmほどだが、胴体の前半部分に前足が、そして後半部分には後ろ足が有り、絵で見る龍のように指まで付いていた。
「坊や、気持ち悪いだろ?」とオジサンに言われ、私は無言で肯いた。そのヘビともトカゲとも分からぬ生き物は体のあちこちを鍬の先で切られていたが、かろうじて繋がっている状態だった。だが、まだ息が有るのか身を捩じらせている。私はゆっくり観察できると思って喜んだ。ところがオジサンはその怪生物を無造作に妙正寺川へ放り込んでしまったのだ。私はその怪生物の顔を間近で見たいと思い流れを追った。しかし、灌漑されているので川は深くえぐられ、私のいる道との高低は1m以上あった。当時、まだ幼稚園児だった私の力では、怪生物を掬い上げる事は出来なかったのだ。
 この幼児体験した生き物の事は十数年後にツチノコを調べ初めて「蛟(みずち)」だと知った。因みにツチノコは「野槌(ノヅチ)」である。その蛟は水神の眷属であり、野槌は山の神の眷属だという。私は6歳にして山と水の神様に使える生き物をほぼ同時期に見た事になる。こんな目撃体験者は滅多にいるものではないであろう。果たして誇るべきか、呪うべきか、答えに窮する体験である。


▲▼ ツチノコの鳴き声 ▲▼

 ヘビの鳴き声を聞いた事がありますか? 「有ります」と答えた人は、ヘビが震わせる尻尾の振動音を鳴き声と勘違いしたか、或いはヘビの出す噴気音を鳴き声と勘違いしたのではないだろうか。原則としてヘビは鳴かないというか、声を出さない生き物である。考えてみると、声を出さない生き物は爬虫類や魚類といった、鱗グループである。勿論、昆虫も声を出さない。だからセミの鳴き声といっても、あれは声ではないので論外である。ただし、カエルは明らかに鳴き声を出している。両生類だから声を出すのではない。同じ両生類でも終生無言を押し通すものが大半だ。即ち、声帯の有無によるためだ。
 
 ツチノコが爬虫類であることは、多くの目撃者による「鱗」が有ったという証言から明白である。そうなると、ツチノコが鳴き声をあげたとしたら動物学的に尋常ならざるモノになるわけだ。ところが、この「鳴き声」を聞いた人がかなりの数に上るのだ。しかも、声を聞いたという殆どの人が、ツチノコを目撃している最中に聞いているのだから声の主がツチノコだったと断定できるのである。
 では、そのツチノコの鳴き声とはどのようなものか。実は、2パーターンの鳴き声を有しているのである。一般的に言われる「チーッ」とか「チッ」と聞こえる声と、太く低い響くような「グァア~」という、まるで牛蛙を踏み潰したような不気味な声の2パータンである。前者は攻撃時や危険を察知して逃げる時に発する声で、後者は求愛の時期に巣穴から発する声である。

 私は利根川の河川敷で探索中、後者の「グァア~」という声に震え上がった事がある。最初に野兎がススキの繁みから私の歩いていた砂利道に飛び出してきた。捕まえようとしても私の手を嫌って、少しばかり移動するだけだ。妙な兎だと思っていると、脇のススキがガサガサと揺れて「グァア~」という、この世のものとは思えない地の底から響くような鳴き声がした。瞬間、野兎が私の足元に擦り寄ってきた。私はこの怪しい声を発するものが野兎を追いかけていた事を知った。
 全神経を集中してススキの繁みを凝視し続けた。というよりも、極度の恐怖感でその場に釘付けにされてしまった、という表現の方がこの場合は適切である。今にもススキの繁みから何かが飛び出してきそうな雰囲気だ。その何かとは、この時点でツチノコとは考えなかった。何故なら、ツチノコの鳴き声は「チーッ」という声だとしか認識していなかったからだ。
 声の大きさから考えると、かなりの体格をした中型哺乳類のような気がしたのだが、ススキの繁みにそのような動物が隠れられはしないと、すぐに自分の考えを撤回した。その正体を突き止めたいと思う気持ちと裏腹に、繁みの中から何かが睨んでいる気がして体は硬直したまま全くいう事をきかなくなったいる。
 手には捕獲棒、腰にはサバイバルナイフが有る。しかし、武器が有るにも拘らず、金縛りの緊縛を解き解す精神力が失せていた。目に見えない何物かに怯えたまま、私は5分以上も棒立ちになっていただろうか。やがてススキの繁みが微かに揺れた。それと同時に金縛りから解放されたような気になった。野兎も私の足元を去って砂利道の反対にある小藪に去って行った。
 私は声の主が何であったのか暫く考えていて、ふと山本素石氏の「逃げろツチノコ」の一編を思い出し新たに戦慄した。その話は私の体験と酷似していて、ツチノコに追われた野兎が、通りかかった男に救われるといった内容であった。一度あった事が二度あるとするなら、ススキの藪陰から私を睨んでいた何かはツチノコであって不思議ではない。更に言わせて貰うなら、あの不気味な「グァア~」という鳴き声もツチノコの発した紛れもない肉声だということになる。

 この体験の翌年、茨城県土浦市田村町でツチノコの鳴き声について驚くべき話を耳にした。それによると、ツチノコは土中から「グァアーグァアー」または「グワッグワッ」と、異性を求めて鳴くのだという。しかもその声は低く不気味だというのである。この話の主はツチノコを目撃したこともあるので信憑性はかなり濃厚だ。私は自分自身の体験と重なるこの話から、自分が利根川の河川敷で聞いた鳴き声がツチノコのものだと信じるようになったのだが、あれ以来、一度も聞いていない。
 最近は、頻繁に多摩川の河川敷へ行くが、鳴き声らしきものを聞くとすれば、カエルか野鳥の類だけである。たまに牛蛙が「モウーモウー」と鳴きはするが、利根川の河川敷で聞いたあの不気味な声とは似ても似つかない響きなのだ。水辺の鳥の中に「グワッグワッ」と鳴くものもあるが、私の聞いたのはもっと低音で響きのある鳴き声だった。
 或る物知りの人が、私の聞いた鳴き声をヒキガエルの声だという。もしやと思った私はヒキガエルについて調べてみた。しかし、ヒキガエルはリズムがあって高めの全く違う鳴き方である。
 果たしてあの不気味な鳴き声は、ツチノコの発するものなのであろうか。どなたかお心当たりの方は是非ご一報願いたくお願い致します。

【更なる後日談】
 この利根川河川敷での体験を酒の席で未確認生物研究会S氏に語った事がある。双方、かなり酩酊しての会話だった為にS氏は何をどう聞き間違えたのか、山本素石氏の書かれた「逃げろツチノコ」に出て来る先述の件と混同したまま手嶋会長に報告してしまったのだ。折から「ツチノコの正体」を執筆中だった手嶋会長はその真偽を正そうと、私に何度も連絡したそうだ。ところが私との連絡が取れず、原稿の締め切りに間に合わせる為S氏から聞いた話をそのまま書き込んでしまったのである。その「ツチノコの正体」に書かれているのが以下の内容である。

『副会長の神佑輔が利根川の河川敷で探索していると子兎が藪の中から飛び出してきた。捕まえようとしたら、黒光りするやつが追いかけて来て、チチッと鳴いた。神はその迫力に気圧されて一度は逃げ腰になったという……』(手嶋蜻蛉著「ツチノコの正体」より)

 お分かり頂けると思うが、私はツチノコ?の「グァア~」という鳴き声を聞いただけである。酒の席で語った話に尾鰭が付くとこんな事にもなり兼ねないのだ。


 ということで、また次回をお楽しみに!

■ お知らせ ■

ツチノコのDVDが付録にセットされた「未知動物の特集本」が発売されます。発売は2月10日頃で、全国の「セブンイレブン」で4万部の限定販売です。その中で私の談話や山形で撮影された「死骸写真」も登場しますのでお楽しみに!

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