ツチノコで頭がいっぱい

幼児期に目撃したツチノコにより、その存在を確信。35年間ツチノコ捕獲に情熱を注ぎ、今までに4度の目撃体験あり!。

―― ツチノコに毒は有るか? ――

2007-11-24 16:11:39 | Weblog
【画像の説明】
 
 二十数年前、新宿御苑の傍でスナックを経営していた事がある。そんな或る日、常連で出版社勤務の荒井氏と共に三十前後のインテリ氏がお見えになった。会話が弾むうちツチノコの話になった途端、そのインテリ氏は顔を曇らせ体験談を語り始めた。
 それによると、荒川上流の寄居町に住んでいたインテリ氏は大の犬好きで、その日も生後三ヶ月ほどの子犬を連れて荒川の河原へ散歩に出かけたという。この子犬はかなり血統の優れた親から生れた自慢の子犬で、高額で買い取ったインテリ氏は溺愛していたそうだ。
 この愛犬を遊ばせながらインテリ氏は河原の野草を採取し始めた。暫くするとキャンキャンと愛犬の声がする。その声がただならぬ泣き声だと判断したインテリ氏は、慌てて声のする方へ駆け出した。ところが、河原は折からの夏草が丈を伸ばしているため愛犬の姿が見つからない。それでも必死で草を掻き分け探していると、とんでもない光景に行き当たってしまった。
 なんと、我が愛犬を真っ黒で太く短い怪蛇が大きな口を開けて咥えていたのだった。驚きながらよく見ると、愛犬は物凄い力で首を噛みつかれていて、声を出すことも出来ないで足をばたつかせている。しかも首からは大量に血が流れ出していた。このままでは食い殺されると思ったインテリ氏は周囲を見回し、目についた枯れ枝を拾い上げるとその怪蛇に突進したそうだ。そして満身の力を込めその枯れ枝を怪蛇の背中に振り下ろしたという。ところが、枯れ枝は芯が弱かったのか簡単に折れてしまい、怪蛇には何の影響も与えなかったのである。この段階で気が萎えてしまったと、インテリ氏は述懐していた。
 河原なので足元には無数の石が転がっている。だが、石を投げれば愛犬に当る可能性もある。どうすれば良いかインテリ氏が手を拱いていると、怪蛇は愛犬を咥えたままズルズルと後退りを始めたという。その後方には藪が控えている。藪に入られてはお手上げだと、勇気を奮い起こしたインテリ氏は怪蛇の胴腹を蹴り上げたそうだ。この時、空気の抜けたサッカーボールのような感触が足に伝わったという。
 足蹴にされた怪蛇は愛犬を放して垂直に立ち上がると、その格好のまま後退しながら何度も大きな口を開閉させたそうだ。インテリ氏は怪蛇から目を離さぬよう、そっとしゃがんで石を拾い上げた。そして投げつけようと腕を振上げた瞬間、怪蛇は斜めに跳んで猛烈な勢いで近くの繁みに姿を消したという。一難去ったインテリ氏が愛犬を手にした時は、既に断末魔の状態だったそうである。

 私はこの話を聞いた当初、インテリ氏の愛犬はツチノコの毒にやられたものだと思った。当然、インテリ氏もそう考えていたのだが、後年になってツチノコ無毒説を信じるようになった私は、その時の死因は出血多量によるものだと考えるようになったのである。
 余談ではあるが、これと似た体験談は幾つかあるようだ。また、ツチノコと戦った犬の話なども聞き及んでいる。中には勇敢な猫がツチノコに噛み付いた話もある。これらの幾つかは裏付けもしっかりしているので、近々このブログで取上げてみたいと思う。
 

■ TV収録 ■ 
 昨日、CXの「アンビリーバボ」の収録があった。都内の公園でロケしたのだが、その際、「なぜ日本人はツチノコに感心を抱くか?」という質問をされた。私はいろいろ薀蓄を語ったが、後になって肝心な事を言い忘れていたことに気づいた。その言い忘れとは「ツチノコという名称が可愛いから」という一語である。
 私は思うのだが「キノコ」「タケノコ」「イヌノコ」「ネコノコ」「トリノコ」等々、この「ノコ」という響きがとても可愛らしく感じるからこそツチノコは日本人に興味をもたれるんではないだろうか。漢字を当てれば「の子」である。つまり、言葉の響き具合で可愛らしさが強調されるといった具合だ。地方によっては「ノ」を「ン」に置き換える言い方をするが、これも可愛らしい響きだと思うのである。例えるなら「ツチノコ」を「ツチンコ」とか、「雪の子」を「ユキンコ」とか。
 折角のテレビ出演なのに、語るべきを語らずに終え、トーンダウンの昨日であった。


▲▼ ツチノコに毒は有るか? ▼▲
 
 ツチノコに毒が有るか否かという質問をよくされる。それだけ関心事なのであろう。だが、毒の有無に関してはまだ分かっていない。そもそもツチノコ自体が未知の領域であるのだから、その断片を決定付ける事は不可能だ。しかも、ツチノコと呼ばれる生物は数種類に分類されているのだから尚更である。
 ツチノコに咬まれた犬が傷を負っただけで死に至らなかったという事例は数例ある。殆どが咬み傷だけで事無きを得ているが、元来、犬や猫、他の中型哺乳類は、マムシに咬まれても患部の周辺が腫れる程度で、致命傷とはならないものだ。このマムシの毒性を持ってしても、咬まれた野生動物は患部に何がしかの変化を見せるのだから、ツチノコには毒が無いと考えたくなるのである。
 仮にツチノコに毒が有ったとしたら、その毒性はネズミや鳥などの小動物にのみ有効であって、中型以上の哺乳類や人間には害を為さないのかも知れない。
 
 不思議なもので、ツチノコに咬まれた人間の話は聞いた事が無い。だが、目撃者に跳びかかって来たという話は幾つもある。ところが、ツチノコは跳びかかっては来ても決して人間に咬みつくことはせず、寸前で方向転換して逃げているのだ。もしツチノコが毒を有するのであれば、跳びかかった時に咬みついて当然ではないだろうか。
 毒ヘビを見分ける方法に「頭が三角形」だという説がある。この説は大間違いで、三角頭ではない毒蛇も多く存在しているのが現実だ。日本では古くからマムシだけが毒蛇として君臨してきたが、最近になったヤマカガシも毒蛇の仲間入りをした。マムシは前牙類の毒蛇で、ヤマカガシは後牙類の毒蛇に分類され、マムシの持つ毒性は出血毒、ヤマカガシは神経毒だという。しかし、大昔からヤマカガシの咬症被害は殆ど知られておらず、先述したように日本国内では毒ヘビと言えばマムシだけだったのだ。
 このマムシは興奮すると頭を三角形に膨らませる。この三角形頭が毒の有無に直結して考えられた結果、毒ヘビは三角頭だと言う説に発展してしまったのだ。既にご存知とは思うが、普段のマムシはさほど三角状の頭ではないのである。
 ツチノコはガマガエルの頭部のような三角形をしている。これを見た人は誰しも毒蛇だと思うに違いない。それだけ毒蛇は三角頭だという説が浸透しているからに他ならない。

 結局、ツチノコ有毒説の根拠は、三角頭は毒蛇という概念の成せる業であって、決して信憑性の高いものでは無いのである。だから私は、ツチノコが無毒だと信じるに至ったのだ。いずれにせよ、咬まれてみれば自ずと明確な答えが打ち出せるであろうが、好き好んで咬まれるバカはこの世に存在しないであろう。
 
 序に書くが、ツチノコの顎には驚くべきパワーがあるようだ。そこらを徘徊しているヘビなど一刀両断で真っ二つにされるほどのパワーである。例えるならスッポンのようだ。この顎に秘められたパワーが有れば、毒を持つ必要性は無いはずである。

 ということで、また次回をお楽しみに!

■ お知らせ ■

ツチノコのDVDが付録にセットされた「未知動物の特集本」が発売されます。発売は2月10日頃で、全国の「セブンイレブン」で4万部の限定販売です。その中で私の談話や山形で撮影された「死骸写真」も登場しますのでお楽しみに!

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