ツチノコで頭がいっぱい

幼児期に目撃したツチノコにより、その存在を確信。35年間ツチノコ捕獲に情熱を注ぎ、今までに4度の目撃体験あり!。

―― 白昼の戦慄 ――

2007-10-25 22:56:30 | Weblog
【上掲写真の説明】

 昨日(24日)、多摩川河川敷探索中に以前このブログで紹介した新藤十二氏と偶然出くわした。新藤氏は二本の大型ペットボトルの中に、捕獲したばかりの小さな蛇を一匹ずつ入れていた。その一方がこの可愛らしい「ヒバカリ」である。私は国産の蛇を殆ど見てきたが、なぜかこのシンプルなヒバカリにだけは遭わずじまいだった。だから手にとって間近で見るのは初めてである。
 このヒバカリという蛇は性格が大人しく、まず咬まれる事はない。勿論、無毒である。それなのに咬まれたら「そのヒバカリの命」と言われ、毒蛇として忌み嫌われていた時代もあったという。
 私は飽きるまで手のひらに乗せて楽しんだが、本当に可愛くて美形?の蛇である。出来ればペットとして飼いたいと思ったが、世話の手間暇を考えて断念した。だが、直に触れる事が出来、天にも昇る心地であった事は言うまでも無い。ヘビ嫌いの方でもヒバカリなら触れるはずです。機会があったら是非お試し下さい。 

【昨日のニュースから】
24日午後1時45分ごろ、長野県の軽井沢―長野間で長野新幹線が停電、東京発長野行き「あさま523号」(8両編成)が、駅間で緊急停止した。 同県御代田町で、黒こげになった蛇が架線に引っかかっているのが見つかり、JR東日本は、蛇がショートさせたとみている。職員が蛇を取り除き、約1時間後に運転は再開。乗客約3100人に影響が出た。 JRによると、ヘビは長さ1メートル以上あり、アオダイショウらしいという。
 
 上の記事を見て、今年は例年よりヘビの活動期間が長いと感じた。当然、新藤氏の捕獲もそれを裏付けている。この分では11月になってもヘビ達はまだ姿を現すのではないだろうか。そうであれば、今年のツチノコ探索期間は延長すべきである。たかが一片の新聞記事で、妙に心が弾むのは私だけかもしれない。

▲▼ !白昼の戦慄! ▼▲

 この処、野暮用の連続で多摩川河川敷への探索が疎かになっていた。今日はなにが何でも探索と決め込み、多摩川へ向った。車ではありません、電車利用です。いつものように京王線に乗車して百草園駅に着いたのが午前10時である。河川敷方向に歩き始めると、折からの好天気に着ていた上着を脱いだほどだ。
 目指すは「ツチノコらしき写真」が撮れた浅川脇の巣穴だ。足音を忍ばせ風下から近づいた。そっと穴の入り口を覗き込むと、5本立てておいた枝の右2本が倒れている。やはり何かが使用中の穴なのか、それとも愉快犯の悪戯か、などと考えながら首から下げたビデオカメラを穴に近づけた。そして私が腰を屈めた瞬間、とんでもなく不思議な体験をすることになった。
 その時、付近には誰も居なかった。いや、滅多に人がやって来るような場所ではない。それにも関わらず、私が撮影しようと腰を屈めた瞬間、何者かが私の左臀部を押したのである。その反動で私はつんのめってしまった。一瞬、誰かの悪戯だと思った私は、「誰だ!?」と怒鳴って振り返った。ところが誰も居ない。周囲には人間様が身を潜めるような場所も無い。辺りは静寂で、聞こえるのは浅川の水音だけだった。
 「人の手で押された感触は勘違いではない、それなのに誰もいない、透明人間か?」等と、あれこれ頭の中を考えが過ぎる。すると鳥肌が立ってきた。こうなると何も考えず退散するのが賢明だ。私は巣穴の写真を撮るのも忘れ、一目散に逃げ出した。
 
 過去、姿が見えず明らかに人間と思えるものに触れられた事が数度ある。そのどれもが室内であった。だから今回のように白昼屋外でというケースは初めてなので、とても衝撃だった。このように書くと「嘘だ」と思う人が多いだろうが、最近はいつも舞台公演に使っているホールでちょくちょく被害に遭う。ある時は肩を叩かれ、また在る時は腕を引っ張れるなど、被害といっても「またか!」程度のものだが…。
 他にも場所は違うが似た経験がある。それはかなり荒っぽい性格の霊なのか、私は磨いていた皿を五分ほどの間に3回も叩き落とされた事がある。それを見ていた「現代ぷろだくしょん」の山田火砂子監督が、「今のは亡くなった私の母がやったのよ」と笑いながら教えてくれた。こうやって原因というか張本人が特定できれば納得もする。つまり、姿が見えないだけに相手が誰なのか知りたくなるからだ。
 また、誰なのか瞬間的に分かった時もある。その時は祖母の葬儀で私が喪主を務めていた。疲れた私が一服しようとしていると、葬儀屋が「間もなく出棺ですから」と声をかけてくれた。私はどうしても吸いたくてついついタバコを咥えて火をつけてしまった。その瞬間、姿の見えない何者かに思い切り右手を叩かれたのだ。この時、叩いたのが亡くなった祖母だとすぐ理解できた。こういう場合は怖さより新鮮な驚きに包まれるものだ。
 私は「霊」体験が豊富な所為か、霊現象の「見えた」「聞こえた」「触られた」が異常に多い。しかし、真っ昼間に屋外というのは予想外だった。霊的現象はツチノコと同じで「出る所には出る」ものだと決め込んでいただけに、驚きも倍増したのである。もし前もって「ここらは出るよ」という情報でも有れば、さして驚く事も無かったはずだ。
 ところが、この戦慄すべき体験には更なる不思議が待ち構えていたのだ。それは当日消化の後日談とも言うべき副産物である。その後日談は最後に述べる。

 ▲▼ 新藤さんと鉢合わせ ▼▲

 白昼の戦慄を肌身で感じながら私は対岸に渡った。いつもより渇水している浅川を渡河するのは簡単だった。渡り終えて振り返えれば5、60メートル先が戦慄を覚えた地点である。しかし、見るのは気が引けたのでそのまま多摩川河川敷のポイントに直行する事にした。
 小砂利の多い道を歩いている時、ふと砂利道の写真を撮っておこうと思い立ちカメラをセットした。良き習性というべきか、私はカメラのレンズを入念に拭いた。そしてローアングルで1回だけシャッターを押した。2.5型のモニターに映った画像は可も無く不可も無しであった。この時に撮った1枚が後日談の元になるのである。その話はまた後で。
 暫く歩いていると、前から痩せて小柄な人がやって来る。「新藤さん!」「来てたのか」と、赤銅色の顔が笑みを作った。久し振りに会った心新藤氏は、午前中にシマヒヘビとヒバカリを捕まえたと言う。「ヒバカリ」と聞いて私の心は躍った。
 土手脇に止めてある新藤氏のワンボクスカーの後部座席は、数え切れない程のヘビ捕りグッズで埋め尽くされていた。そのグッズの最上部に二つのペットボトルが無造作に置かれていて、この中にヒバカリが入れられていた。このヒバカリというヘビは、とてもスリムな体型でしなやかな紐のようだ。オマケに光沢を放つ茶色のボディーは、高貴な感じさえ漂わせている。とても国産のヘビとは思えない魅力の持ち主だ。
 もう一つのペットボトルにはシマヘビが入れられていた。ところが、このシマヘビは異常な攻撃精神の主で、食いつくことしか頭に無いようだ。元来シマヘビは大人しい性格だ。手掴みにしても余り抵抗はしない。それに比べてアオダイショウと来た日には、ちょっと油断するとパクリと噛みつく。ある動物学者はアオダイショウが大人しく、シマヘビが攻撃的だとその著書で説明しているが、とんでもない誤解である。
 私はアオダイショウに咬まれた事が数度ある。しかしながら、シマヘビに咬まれたのは皆無だ。その事は新藤氏も同意見で、他人からすればどうでも良い事で我々は大いに盛り上がってしまった。それから1時間ほどの間、私は先ほど経験した白昼の戦慄もすっかり忘れ長話に花を咲かせたのだった。
 そんな話の流れの中で、浅川縁のツチノコの話題になった。新藤氏は手嶋名誉会長から連絡を受け、昨年の十月中旬に浅川の遊歩道を2日間に渡り深夜から夕方まで見張ったという。結果は出なかったが、私と同様、雑木林の中に無数の巣穴らしき穴を見つけたと語っていた。
 気がつくと午後になっていた。新藤氏の釣りを邪魔しては申し訳ないと思い、私は重い腰を上げる事にした。別れ際、ペットボトルから出したヒバカリと記念撮影をし、満足感を得た私は蛇籠の調査に向った。

▲▼ 蛇籠の中は蛇の巣窟 ▼▲

 蛇籠は、河川の氾濫を防止する目的で作られた小規模な堤防である。その構造は至って簡単で、太い針金を編んで籠状にし、中に手頃な大きさの石を無数に入れた隙間だらけの土嚢のようなものだ。この隙間に蛇たちが入り込むのだ。聞いた話では、冬場にここぞと思う蛇籠の針金を切断し、中の石を取り除いていくと、数十匹単位で蛇たちがまどろんでいるらしい。これがマムシだったら一匹数千円で買い取ってもらえるから一寸したアルバイトだ。ただし、河川は建設省の管轄なので、もしも見つかったら一大事だ。だから決して蛇籠荒らしはやめておくべきだと思う。
 
 余談だが、利根川の河川敷で蛇籠の撤去作業が行われた際、ブルドーザーによって破壊された蛇籠の中から無数の蛇が這い出してきた。工事関係者が珍しがって見ていると、一匹の太くて短い一升瓶のような蛇が飛び出して、物凄い勢いで枯れ草の中に逃げ込んだという、こんな蛇籠に纏わる話を思い出してしまった。
 
 果たしてツチノコも他のヘビ族と共に冬眠するのだろうか? そうだとすると、呉越同舟という事になる。ここでちょっと寄り道になるが、なぜ呉越同舟と表現したのか説明したい。
 ツチノコの習性の一つに、自分のテリトリーを侵犯するものへの報復心があるらしいのだ。例えば、ツチノコ目撃現場付近で首や胴を切断されたマムシやアオダイショウの死骸をしばしば見かける事がある。物知りに言わせると、これは縄張を侵されて怒り狂ったツチノコの仕業だと言う。ただし、ツチノコは噛み千切ったヘビを食べはしない。ただ殺すだけだそうだ。
 そうなると、ヘビにとってツチノコは仇敵になるわけだ。だから一緒の穴で冬眠するのが不思議でならない。案外、寝る時はお互い関係無いのかも知れない。実に奇妙な行動だと思う。

 この蛇籠が多摩川や浅川には延々と続いている。もしかしたら河川敷のツチノコはこの蛇籠を冬場の棲家としている可能性も考えられる。と言って、蛇籠を掘り返すこともできないから確かめようが無い。実にもどかしい限りである。

▲▼ 勇気を奮ってもう一度 ▼▲

 蛇籠の調査を終えた時点の収穫は、一体のシマヘビの抜け殻を拾得しただけだった。私に言わせると、ヘビの抜け殻は拾得物のようなものである。何故かと言えば、その断片を財布に入れておけば金運に恵まれるという、一種のアイテムだからである。しかし、ヘビにも脱皮上手と脱皮下手がいる。上手な奴だと芸術的な美しさで脱皮する。下手な奴になるとズタズタだ。この日の奴は後者だった。仕方がないので一部分を切り取って財布に仕舞い、残りは泳いでいる鯉にくれてやったが食べようとせず、引っぱりまわしているだけだった。
 
 私は対岸に渡らなければ駅に行けない。対岸へ行くと言うことは再び「白昼の戦慄」を味わう可能性を秘めている。しかし、二週間以上放置していた巣穴の写真を撮らなくては来た甲斐が無い。躊躇いつつも渡河してしまった私は、勇気を奮って浅川縁の巣穴へ足を運んだ。そして一瞬の早業でシャッターを押すと、更なる早業で倒れた枝を元に戻して魔除けの言葉を口ずさみながら駅を目指した。

▲▼ その日の後日談 ▼▲

 家に帰り着くと疲労困憊が祟って寝込んでしまった。目覚めてみると既に夜の9時である。ボーッとしたままパソコンに向かい、河川敷で撮った写真を取り込んだ。ところが、どの写真もホワイトバランスが悪かったのか、画質不良の状態なので加工作業を施さざるを得なかった。
 1枚ずつ丹念に色調を調整している時、砂利道を撮った写真の一部にゴミのような粒が写っているのが目に止まった。だが、レンズは磨いていたのでゴミの付着は有りえない。何だろうと興味を抱いた私は、写真を拡大する事にした。「おや?」頭の中を3文字のアルファベットが過ぎった。
 「UFO」のようだ。皿を二枚重ねたような感じのシンプルなタイプに見える。殆ど矢追純一大先輩の世界である。私は矢追さんに写真を添付メールしようと思ったが、こんなケシ粒のようなUFOじゃ笑って相手にされないと考え直し、それならば独自に究明してやろうとパソコンを駆使する事にした。
 ところが、低画質で枚数を多く撮ろうとする癖が祟ってしまったのか、丁寧に拡大作業を行っているにも関わらずデジタル特有のブロックで囲まれてしまう。これではUFOなのか否か釈然としない。しかしUFOであるなら「白昼の戦慄」と何か関係が有るのではないか?
 飛躍して考えると……私の尻を押したのはUFOではないかというバカげた発想だ。すると以前に撮ったツチノコらしき巣穴の中の生物は、UFOに監視された宇宙生物だったことになる。

 まるでUFOに取り憑かれた中学生のようだが、日に二度も不可思議な現象に出遭えば、そんな発想も有りのような気になってくるものだ。「尻押し事件」に「UFO写真」…共通性はあるのだろうか? 兎にも角にも変な一日であった。

 因みに「UFOディレクター」の矢追純一さんとは、二十年程前に仕事でご一緒させて頂いたので、UFOというと直ぐに矢追さんを思い出してしまう。特に端正な顔立ちが印象的で、誰に似ているかと問われれば、私は「土方歳三」と答えるでしょう。昔の矢追さんは本当に似ていたんです! 今はどうかな?
 そう言えば、私が執拗に通う浅川と多摩川の合流点は、土方歳三の生家から目と鼻の先です。

 では、今日はこの辺でお終い。宇宙人に拉致れないよう注意して寝る事にします。

■ お知らせ ■

ツチノコのDVDが発売されます。詳細は11月中旬にお知らせできるでしょう。その中で私の談話や山形で撮影された「死骸写真」も登場しますからお楽しみに!

11月3日のNHK・BS2もお見逃しないようにお願い致します。特に親類縁者の方々は必ずご覧下さい。また笑いのネタが増えて楽しめるはずです。

◆いつものようにYAHOOフォトに写真を載せています。http://photos.yahoo.co.jp/yrbyg995

★河川敷関係は「多摩川河川敷ETC」をクリックして下さい。ここにUFO写真やヒバ カリも載せています。その後の巣穴の写真は「10月5日」をクリックです。

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