ツチノコで頭がいっぱい

幼児期に目撃したツチノコにより、その存在を確信。35年間ツチノコ捕獲に情熱を注ぎ、今までに4度の目撃体験あり!。

東京のツチノコ PART Ⅳ(後編) 

2007-10-12 23:56:26 | Weblog
東京のツチノコ PART Ⅳ(後編)  さあ、捕獲のチャンスですよ!

 前回の解説で航空写真①~⑥の目撃現場を説明したが、③だけが取り残されてしまいました。ただし、これは意図的に③を残したのであり、説明し忘れた訳ではありません。
兎にも角にも、東京のツチノコは今日で卒業です。私としてはツチノコという幻の怪蛇が、東京にも存在していると分かって頂ければそれで充分なのであります。勿論、ツチノコの存在自体を頭から信じていない方にとっては「アホ!」の一語で片付いてしまいますが……。それであっても、私はツチノコが東京にも生息している、何も深山幽谷まで出向く必要はないんだ、そう公言して憚りません。

■■■ その後の新藤さん ■■■

 多摩川と浅川の合流点付近で2000年5月にツチノコを目撃した新藤十次さんは、その後、我々の「未確認生物研究会」会員となり、地道に探索を繰り返しておられるのだが、最初の目撃から凡そ3年経った平成15年4月下旬、またしてもツチノコとの遭遇を果たしたのである。場所は、初回の目撃現場から直線距離で100メートルほど離れた所だった。
 
■ 新藤さん第二の目撃(2003/4 写真③の地点)
この日はポカポカした陽気で、いかにも爬虫類が日向ぼっこをしそうな天気であった。多摩川の土手脇に車を止めた新藤さんはトランクからヘビ捕り用の捕獲棒を取り出すと、ゴムの長靴に履き替えヘビが日光浴をしそうな場所を求めて探索を開始した。たまに吹いてくる風はまだ肌寒さを感じたので、木陰は避けて草むらや道端の陽だまりにポイントを絞ったという訳である。
 1時間ほど集中して探索したが、この日はヘビやトカゲも見当たらない。仕方なく移動をする事にした新藤さんだったが、根川という用水路の橋の上にさしかかった時、用水路に張られたフェンスの下に不自然な枯れ木のような物を見つけて立ち止まった。その枯れ木との距離は4mほどだが、目を凝らして良く見ると、何とそれはツチノコであった。しかも、3年前にすぐ近くで目撃したものと全く同じ形をしている。
 ツチノコだと分かった瞬間、総ての音が遮断され心臓の鼓動だけが耳の奥に響き渡った。気づかれてはまずい、緊張の張り詰める中で新藤さんはそう考えた。しかし、ツチノコは昼寝でもしているのか、体を棒のように伸ばしたまま動く気配がない。ましてや運の良い事に、そのツチノコは新藤さんに対して頭を逆向きにしているのだ。まさに千載一遇のチャンスが到来したのである。
 全神経を足元に集中した新藤さんは、ツチノコの背後1mに接近した。だが、ツチノコはピクリとも動かない。フェンスは護岸用のコンクリートの上に垂直に立てられていて、これが障害となりそうだ。乗り越えるには高すぎるし、気づかれる可能性が大きい。しかも網状になったフェンスの穴には手が入らない。
 だが、コンクリートとフェンスの間には10cmほどの隙間がある。この10cmの隙間に運をかける事にした新藤さんは、慎重に捕獲棒の先をフェンスとコンクリートの間に差し込んだ。狙いはツチノコの首根っ子である。捕獲棒の先端が震えながらも徐々にツチノコに近づいて行く。まるでナメクジが地を這うようなゆっくりした動きだ。やがて、棒先があと少しで目標を捕らえようとした時だ。
 新藤さんの腕がフェンスの金具に触れ鈍い音をたててしまったのだ。瞬間、ツチノコは猛烈に体を波打たせ、凄い速さでフェンスを潜り抜けると、草むらの繁みに逃げ込んでしまったのだ。慌てて後を追った新藤さんが、辺りの草木を押し倒して探し回った事は想像に難くない。だが、結果は徒労に終ったのである。

 上記の体験談は、未確認生物研究会の会員の間では有名な話である。そして新藤さんは多摩川河川敷で二度もツチノコを目撃し、二度とも「隙間」に邪魔されて地団駄を踏む結果になったのである。こういう体験は本人にとって甚だ不名誉ではあろうが、そんな失敗だけが新藤さんに付き纏っている訳ではないのだ。
 あの広大な河川敷で、ツチノコのものと思える巣穴を最初に発見したのは新藤さんである。その貢献によって我々は円滑な探索を進める事が出来る訳で、多摩川河川敷のツチノコを語るに於いて、新藤さんの経験は大きなウエイトを占めているのである。

◆東京のツチノコ/総括◆

 既にかなりの文字数を使い「東京のツチノコ」の目撃談等を記してきたが、先般のブログでも述べたように、東京都23区内でツチノコを目撃したという情報は私の一件のみで、それ以外の目撃は総て都下の南多摩を中心とした地域に於いてである。
 ツチノコの情報を盛んに収集していた時期、私は八王子市内に住んでいた。この事は既に触れているが、南多摩地区での目撃談を多く収集できたのは、やはり地元の利というものではないだろうか。だとすると、西多摩郡や北多摩郡も深く調査すればそれなりの成果があるのかも知れない。だが、多摩丘陵地帯に目撃例が多いのは、「この地域にツチノコが生存するに於ける必要不可欠な要素が含まれている」、そう考えられなくもないのである。つまり、ツチノコが生きていくために必要な自然環境が、この南多摩地区には多く残されている、という事ではないだろうか。
 更に穿った考えをするなら、西多摩郡のように山深い地域ではツチノコと人間の出遭いが滅多に起こらない、と考える事も出来なくない。言うなれば、地元の人にしか知られず、公の存在にならないということだ。
 ツチノコマニアの方の多くに有りがちな事だが、好んで山深い場所を探索しているようである。たまたま山仕事の老人が目撃したとか、ワラビ採りの主婦が出遭ったとか、渓流釣りの釣り人が遭遇したとか、その手の情報を入手したばかりに深山幽谷へ足を踏み入れる結果になるのだろうが、山であれ丘であれ、平野であれ河川敷であれ、誰かがツチノコと遭遇したというのであれば、その付近には種を維持するためにそれなりの数のツチノコが棲息しているはずである。と言うことは、探索に骨の折れる深山幽谷より、探索しやすい人里近くを繰り返し調査する方が効果的ではないかと思うのだ。
 この「効果面」を考えた時、多摩川の河川敷などは打ってつけのポイントである。また、町田市の小山田地区なども捨て難い魅力を持っている。
 
 ツチノコと言えども「水」がなくては生きてゆけない。これは生物の宿命である。当然、ツチノコ探しに於ける最大のキーワードと言うかポイントは、近くに「水場」があるか否かだ。これが最も肝心な探索の要となるのだ。「ツチノコ探しは水場から」である。

 次が、棲家を作れるような山裾の「斜面」もしくは丘の斜面の有無である。勿論、河川の氾濫を防止する為の人工的な土手でも良い。ツチノコや他の小動物が穴を掘る事が出来るような斜面であれば、棲息の可能性は充分に考えられるからだ。また、民家の庭先の石垣などもポイントとして上げられる。例外として考えられるのは、倒木の洞や人家の縁の下などである。

「水」の次は「光」だ。ツチノコは夜行性の土中生物である。この事は多くのツチノコ研究者が口を揃えて言うから定説となっているが、付け加えるなら、日の出ている間は巣穴となっている迷路のようなトンネル内で時間を過ごし、日没と共に穴から出てきて活動をはじめる、という習性を意味しているのだ。
 この巣穴に欠かせない条件がある。それは日当りの良い場所だ。斜面で言うなら「南向き」または「東向き」を好み、決して日の当らない場所に生活根拠地を設けないのがツチノコの特性なのだ。

 「水」「斜面」「光」…この三大要素が有れば、その付近には餌となる小動物なども多くなる。だから遠出をせずに捕食活動に従事できるということだ。

 何故ツチノコが夜行動物だと分かるのか? これは単純な疑問である。答えとしては「目」の大きさから推察できるというしかない。言うなればツチノコは「フクロウ」のように大きな目をしているからだ。もし完全なる土中生物なら「モグラ」のように目が退化して小さくなるはずだ。
 目撃者の何割かの人が、ツチノコの目には瞼が有ったと証言しているが、それとて「フクロウ」の瞬きと同じである。日差の強い日中に穴から出てきた瞬間、瞼が無いと瞳孔はどうなるか? 当然ツチノコは瞼を半分閉じて光の入射を半減させる。そして徐々にアイリス調整を行って適応させるのだ。そんな状況のツチノコと出遭った人は、その目つきの悪さに震え上がる事だろう。

 話が脱線転覆したようです。ツチノコの習性などについては後日お話する事にしますので、まずは道筋を修正して本題を進めたく思います。

■■ 総 括 ■■
 結論から言いますと、東京で目撃されるツチノコは2種類です。目撃数の少ない「真正ツチノコ」と、ややスリムな体型の「南多摩タイプ」です。この2種を「未確認生物研究会」では、前者が「Bタイプ」後者を「Cタイプ」と呼んで区別しています。BとCは共に棲む場所によって体色が著しく変わります。ですから、体色の違いは当たり前と考え、ツチノコの個体識別はその体型で判別することになります。
 では「Aタイプ」とはどのような体型なのか……。体型的には太目だがやや長く、目撃例はあまり多くありません。代表的なのは岡山県の吉井町(現・赤磐市)でツチノコ騒動の元を作ったタイプです。
 BやCほど奇抜な行動パターンはありませんが、このAタイプも未知なるヘビです。物に例えるなら「栃麺棒」とか「擂り粉木」というところでしょうか。
 
 このAタイプがマスコミを賑わしたが為に、最近は単なる奇形蛇までがツチノコとして騒がれるようになってしまいました。しかもこれ等は頭を抱えたくなるように品揃えが豊富です。ですから「モドキ」と考えてください。ツチノコモドキです。
 例えば、ツチノコの象徴的なあのネズミのようなヒョロッとした尻尾を手玉に挙げ、何処から見てもただのアオダイショウなのに、尻尾が急に細くなっているからツチノコだと大騒ぎしたり、体にコブがあってゴツゴツして太いからツチノコに違いないだとか、この手のツチノコ論は数え上げたら枚挙に暇がありません。

 本来、ツチノコという名の由来は、農機具の「槌ノ子」です。藁を打つ時に用いる太い円筒形の木です。これは太くて短い農具です。まさに「ツチノコ」を目撃した人が「槌ノ子」に似ていた、と言い得て妙なる物体なんです。それにも拘らず、細長い既存のヘビを捕まえ、その一部分がツチノコと似ているから「これもツチノコだ」と言うのは言語道断です。
 その程度の異形のヘビなら、何年もツチノコ探しをしていれば必ず出くわします。そんな中には、シッポの部分が切れていて、細長い筒のようになったジムグリもおりました。しかし、既存のヘビと分かっていればそれで一件落着です。兎に角、ツチノコは太くて短いヘビの俗称です。未知の蛇や奇形蛇を意味する言葉ではありません。
 
 いけません、また横道に逸れましたので軌道を修正します。

■多摩川河川敷に2種混在■
 航空写真①、②、③で目撃された怪蛇は、ほぼ「真正ツチノコ」と言えるでしょう。④、⑤、⑥で目撃されたものはCタイプのツチノコと考えて間違いないはずである。浅川を渡ると多摩川と浅川に挟まれた中州状の河川敷で、おそらくBタイプの真正ツチノコは、この河川敷の②と③の中間点にある小高い丘の斜面に棲家を構えているでしょう。根拠としては、先述の新藤十次氏が、この斜面でツチノコの巣穴と思える大きな穴を発見したからであり、ここがツチノコにとって生活環境を満たすに足る場所だからである。当然ながら、この巣穴は徹底調査を行い、しかるべき確証は既に得ているのである。
 
 この②と③で目撃されたツチノコはBタイプの「真正型」だと先に述べたが、昭和四十年代にK氏によって目撃されたツチノコも「真正型」である。しかも川を泳ぎ渡って這って行った先が②の方向だったことからも、前記した斜面には古くから棲みついているように考えられるのだ。早い話が、この狭い一角に取り残されてしまった、という考えである。多分、かなり昔に上流から流されてきたか、延々と河川敷を下ってきたか、或いは浅川を渡った数百メートル先の丘陵地帯から生活の場を移したか、大方そのどれかが該当すると思います。
 
 そこで提案ですが、真正タイプのツチノコを捕獲するなら②と③の中間に位置する斜面一帯、Cタイプの捕獲を試みるなら浅川縁の⑥というのはどうだろう? どちらの可能性が高いかと問われれば、五十歩百歩であり、どちらも軽装備で探索可能である。
 暇が有って毎日のように調査を重ねれば、必ず何某かの結果が得られるであろう事は間違いないと断言します。私も五十歳を越え、連日の探索は少々しんどくなってきていますが、あと2,3年は頑張りたいと思っておりますので、ライバルの出現は大きな励みにもなります。どなたか是非、この河川敷の探索に心血を注がれませんか? そのような方と現地でお会い出来たなら、ブログには書けない極秘情報もご提供致します。
 尚、④と⑤で目撃されたCタイプのツチノコは、その生息域が河川敷を流れる根川の最下流を中心に活動している事が分かる。しかしながら、この根川の川縁は雑草が多く、探索には不向きなのである。このCタイプは、Bタイプと比べてスリムな特徴を生かし、ちょっとした小穴でも棲家にする可能性を秘めている。そうなると、根川の川縁は右岸も左岸も石を積んで護岸されているため、大小様々な隙間が開いており、そこを入念に調査するのは至難の業と言えるのだ。
 はっきり言って、私はこの人工的に出来た石積みの穴がCタイプたちの棲家だと確信している。だが、足場も悪く草木の丈も高いし手が出せない状態である。それ故⑥の浅川縁なら可能性は高まると判断したからだ。
 ⑥の浅川縁のCタイプだが、目撃例は殆ど無いに等しい。近くの住民に聞いて回っても、それらしい蛇のことを誰も知らない。しかし私は、昨年10月の目撃から推して、河川敷から浅川を渡ったCタイプが戻るに戻れなくなって棲みついていると考えたのだ。実地調査を幾度も繰り返した結論からも、Cタイプの棲息はかなり濃厚である。
 いずれにしても、多摩川と浅川の合流点の中洲に閉じ込められたツチノコが、対岸に渡っても何等の不思議もないのだ。現地に行ってみればお分り頂けると思うが、⑥は本当に狭い範囲の雑木林である。ここ以外には、対岸から渡った来た生き物の生息場は有り得ないのだ。

 長々と綴った「東京のツチノコ」でしたが、そろそろ終りのようです。ブログには書いていませんが、東京に於けるツチノコの未確認情報はまだまだあります。それらの情報の詳細を洗い出し、調査、探索に赴くには数年の時間を要するでしょう。まずは確実な情報をと思い、多摩川河川敷に絞り込んだ次第です。ご納得のいただけない方は、下記のメール宛にお願い致します。

 次回は日本で最多のツチノコ目撃数を誇る「東白川村」をテーマに取上げたいと思います。また、お目を通して頂ければ光栄です。

※御意見・御質問・目撃情報等は zero1995zero@ybb.ne.jp へお願い致します。
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