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世界も日本も人類が混迷する現代において政治・経済・経営そして生活の全ての環境問題を厳しい眼で捉えてお伝えします!

8/22記事「世界の「SONY」の凋落に思う!」にコメントしてくれた33歳MMさんへの返信!

2012年09月02日 11時33分08秒 | 経営
8/22に掲載しました<世界の「SONY」の凋落に思う!>の記事に33歳の某電気メーカにお勤めの方から切実な下記コメントを頂きました。私はこの内容に深い悲しみに襲われ、又今の政治家や企業トップに改めて怒りを感じました。今日はこのコメントに対して私の私見を述べたいと思います。

<以下MMさんのコメント>
・・・・・「仰るとおりです。 (MM) 2012-09-02 00:19:41 はじめまして、私は30代の会社員で、大手電気メーカの子会社に勤務しております。 yahooコメントから貴ブログのリンクを通じて拝見させて頂きました。
現場は正に貴方の仰る通りの状況に陥っております
40歳以下の若手世代と、45歳以上の世代で一つの差が生まれている状況です。
40歳以下の世代は採用数も少なく、部下無しの中堅社員が多数おります。部下無しという事は雑用を彼らがこなすことになります。私の周りでも30代後半の働き盛りに雑用に追われている人間が多数おります。

それに貴ブログでも記載されている2005年と06年の両法で、社内書類が爆発的に増え、間接部門が発言権を持ち、営業や工場といった現場と本社は益々離れていっております。50代以上の役員に彼らに新しい事業を提示してもまったく理解されません、また、会社もリスクを恐れる余り、開発希望の資料には役所の如く確認印が並び、部署を通過する毎にリスクや製品のとがった部分がそぎ落とされていき、つまらない既存のスペック延長品ばかりが開発ベースに並びます。(彼らはイノベーションを説明できないので、既存の何%性能増といった言葉を好みます)

また、製造現場も疲弊しております。
経営者は海外移転をどんどん進めていますが、結局はそれは国内の縮小を意味します。自分たちの将来の食い扶持を減らす海外移転事業を担当している工場の職員は、「自分たちを将来リストラする事業をやっているのか」と、悲壮感漂う悲鳴をあげています。
私を含め彼らと酒を酌み交わすたびに出る言葉は
「50代の役員は後10年食えればいいから海外に出ればいいんだろうが、俺達はあと30年食っていかないといけない。海外移転は将来絶対自分たちの首を絞める」
と。常に後ろ向きの会話をするばかりです・・・。」・・・・・・

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この中で私は「40歳以下の不遇と45歳以上の優遇という世代ギャップ」「企業が書類の山に機能していない」「現場(工場)と本社がドンドン乖離していく」「新規事業を望まない50歳以上の役員」「新製品の承認に必要な役所張りの承認印の数」「ユニークなイノベーションを理解できず、今より何%性能UPと説明させリスクを嫌う役員」という最悪事態の状況説明にもう言葉がありません!
私も大学出たての新入社員で当時世界にない「3モータ・3ヘッドのカセットデッキ(LOーD:D-4500)」を企画し上司の猛反対にあった際に冷たく「うちは加点主義でなく減点主義なんだよ!」と言われ驚愕したことがありますが結局は大成功して当時オンボロの担当工場は超近代工場に生まれ変わりました。
今の日本企業を蝕む大企業病の原因はこの「減点主義」にあるのです!

又、80円を割った超円高に工場の海外移転が加速している事にも、国内就業率の悪化をもたらしいよいよ負のスパイラル連鎖になる事が明白なのに政府は何の防止策を打ちません!とにかく日本は政治も経済もTOP層の「自分の任期だけはつつがなく」という考えの無責任体質が蔓延して国力を大きく損じているのです。詳細は8/25日のブログ記事<政治の貧困さで日本は破綻寸前! 第5弾「無責任、事なかれ主義」>が日本を滅ぼす!をご覧下さい!
最後にMMさんにエールを贈ります。「そして今、30歳代の不遇世代の皆さんに今こそ政治改革が必要だと分かって貰い、誰もが「坂本竜馬」の気持ちでこれまでの権力者に闘って生きていかれる事を切望します。