noribo2000のブログ

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西正氏のブログが開店休業状態に

2005年10月23日 | 政治・社会

放送通信融合に詳しいコンサルタントの西 正氏が ITmedia +D で公開していたブログ「西正が贈るメディア情報」が先日開店休業状態になってしまいました。楽天とTBSについて調べているときにちょっと見た程度ですが、いきなり休業と書いてあったのでびっくりしました。NHKのあり方についてのブログエントリに対するコメント欄の対応を通し、自らのネットスキルの不足があったことを反省しての行動だそうです。

現在も ITmedia に残されている西さんのブログを見ると、あるエントリーにはコメントが80件もついており、しかも数行程度の書き込みは少なく熱のこもったコメントが連なっています。中にはコメントに対し西さんが時に感情的なまでに反論しているものもありました。その反論がまたコメント主の反論を招いてしまっています。ここまでコメント欄が爆発する前から、長めのコメントを書いている人が多くそれに対し西さんも真摯に回答していました。しかしコメント主の要望や矛盾点の指摘に対し100%の対応をしようとしてしまったのが、西さんの疲弊やそれに伴う過激な書き込みを誘発してしまったのだと思います。邪推かもしれませんが、西さんの中で「何で判ってくれないんだ」「今度こそ納得させてやる」という気持ちがどんどん高まっていったのではないかと思われます。

西さんはしばらくネットからは離れ、また時機を見てネットでの活動も再開するようです。その時に今回のようにならないようにするためには、何を心がけなければならないのでしょうか。西さんのような実績のある方と私自身とを重ならせるのもおこがましいのですが、自戒の念もこめて考えてみようと思っていました。

そんな折、昨日(10/22)東京MXテレビの「談志・陳平の言いたい放題」という番組を見ていたら、評論家の西部 邁氏が面白いことを言っていました。ちょっとヒントになりそうです。

「何かopinionを言えというから、まず辞書で意味を調べてみた。そしたら面白いことにもともと『ふざけて意見を述べる』という意味からきているんだよ。考えてみればそうだよね。そもそも意見を言うなんていうのは何様でもあるまいし、『私はこんなこと考えちゃったんだけどどうでしょうか』ぐらいの気持ちで言うものじゃないのかな。それを今では大したことないやつがテレビでも何でも偉そうに意見を言っている。けしからんよね」

だいたいこんな趣旨のことを言っていました。私のブログなんてまさにそうだなーと思いました。

西さんは私のようなただのブロガーやコメンテーターとは違い十分な経歴と豊富な知識をお持ちの方なので「大したことないやつ」とは程遠い方であることは間違いありません。しかし、『意見を述べる』ということの本質は『聞いていただく』というスタンスに立つということにであり、それは経歴・知識の有無とは関係ないのではないか、と思いました。決して読み手を説き伏せるのではなく、「私はこう思うが皆さんはどう考えるか?」というスタンス、それと自分の意見が完璧ではなくても良いから読み手に何らかの考えるきっかけになれば良いというスタンス、などがブログを続ける上で必要なのではないかなと思いました。


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