臍曲がりの独り言

行動記録と私見

昭和天皇を守った男

2007年06月16日 | 書籍紹介・評
去る13日磯子でゴルフをした時、一緒にプレイした "Taku" さんが読んでみて下さいと貸してくれた本です。

終戦時は私もまだ23歳ぐらいの大学生の時で、当時の世相のごたごたについては全く知りません。その後の情報の解除に基づき敗戦処理に大変色々なことがあった事は後で知った次第です。

この本に出てくる安藤明なる人物が舞台裏で大活躍してたことを知るに及んで、大感激しながら読みました。

歴史始まって以来の敗戦処理に高貴な地位に居られて奮闘努力された方、戦争に携わっていた軍人達の裏での活躍の話は見聞きしてますが、この安藤明なる人物は学問や教養に欠けるところはあっても、土方の親方、やくざの親分のような人物でも、人並み以上の愛国心と度胸の持ち主で当時の敗戦処理に活躍したことを知り、こんな大人物がいたのだなあと改めて知りました。

敗戦直後でも一万人からの人夫を動員する実力を持ち、昔の鹿鳴館みたいな「大安クラブ」という施設を自費でつくり、進駐軍軍人を接待して、情報集中、裏工作、伝言等に全て自費でまかない、ついには反対派の人に密告され投獄までされながら、全財産を使い果たし、最後は惨めな生活にまで落ちぶれながらも、天皇護持に奮闘し一生を過ごしたという人物で、最近の金のためなら顰蹙を買うような旧高官に比べると本当に、昔ならではの「武士は喰わねど高楊枝」を地で行く侍がいたと言うことを知り感激しました。

今朝も写真のように富士山が綺麗に見えました。
梅雨は何処へ行ってしまったのか? 気象庁は半世紀前と同じような情報判断しかできないのでしょうか、全く情けないと感じます。