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済州島

2009年08月14日 | プライベート
日にちが前後しますが、7月30日~8月1日、いつも共に学習旅行(?)をするグループで済州島に出かけました。
「4・3事件についての学習を深める」が第一目的ですが、太王四神記のロケ地パーク・サザンランドも見学しました。
4・3研究所研究員の玄(ヒョン)さんとさいしゅう・3犠牲者遺族会会長の洪(ホン)さんが案内をしてくださいました。
北村住民犠牲の場所ノブンスンィでは、資料館ができていました。館長さんの語りの熱かったこと!
玄基洙(ヒョンギヨン)の小説集「順伊(スニ)おばさん」によって、4・3事件は世に知らされたわけですが、その玄さんの生誕地が北村であり、「順伊おばさん」が、北村の虐殺を背景にしているので、資料館が造られたそうです。
ソンフル村住民避難場所の洞窟、済州4・3平和記念館、百祖一孫の地を訪れました。平和記念館は、昨年4・3事件犠牲者慰霊祭の時には見学する時間がなかったので、今回は日本語での説明を受けながら見学することができました。
4・3事件のことがとても詳細に展示・説明がされていました。4・3研究所の成果がしっかりと確認することができました。
事件から半世紀、この事件については決して語られることはありませんでした。民間レベルでの真相究明が日本も含めて行なわれていたわけですが、こうした結果、2000年には与野党の合意で「済州4・3事件真相究明及び犠牲者名誉回復に関する特別法」が制定され、政府レベルでの真相究明が推進されました。その結果、国家公権力の過ちが認められ、ノムヒョン大統領が公式謝罪することに至ったのです。現大統領になってからは、その考え方が後退していると聞いていますが、法律ができたことは大きな力となり、予算がつけられ、それによって、4・3事件解明さらに犠牲者に対する取組はすすんでいます。
今後も、真相究明と4・3事件とは何だったのか、共通認識がすすむことを望んでいます。
済州島の有名な観光地も見学し、この夏、唯一の旅行となりました。

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