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札幌研修

2010年01月25日 | 活動
1月21日~22日は、北海道札幌市に研修に出かけました。
日政連議員の仲間、森みどり府議会議員と橋本紀子高槻市議会議員との3人の研修旅行となりました。
視察先は、21日は石狩市にある社会福祉法人 はるにれの里(本部)に、お伺いしました。
45の施設・事業所を展開されています。「重度の自閉症の人たちの地域での暮らしをめざしている」ということで、そのうち20ぐらいのケアホームが開設されています。
とにかく、医療施設などになが~く入っているのではなく、しっかりと地域で暮らすことの大切さを知り、それも大きな集団ではなく、小さな集団で暮らすことが、求められていることを熱く語っていただきました。
そこで生活費を得ていくためにも日中支援施設で、賃金を得ていくことももちろん大切なことです。はるにれの里では、「ふれあいきのこ村」「菌床センター」などでしっかりと事業収益を得ているとのことです。
福祉分野からは「事業を起こす、利益をもたらす」ということはないが、事業で利益を生じさせない限り、利用者の賃金は生まれない、ので、そのことをよく理解して、職員(支援者)は、行動していかなければならない、ことを強調されていました。

22日は、札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課を訪問しました。
2003年新市長が誕生し、施政方針「さっぽろ元気ビジョン」が発表され、子どもの権利条例の制定に取り組むことが明記されてから、一度条例案が市議会に上程されるものの、審議の結果、賛成少数で否決され、市長の再選により、粘り強いとりくみによって、修正を加えられながらも可決され、2009年4月「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例」が施行されました。
その間、検討委員会(高校生も含む)や小学生から高校生までの子ども委員会の発足、一度否決されてから、救済制度も含め、検討会議を設置し、何度もパブリックコメントを実施し、述べ4000人近い人たちから意見が寄せられるなど、本当に丁寧な取り組みをされてきたと感心しました。学校の授業にも取り入れられています。
市長の強い思いとそれを支える行政の人たち、また支持する市民の思いなど、すごいですね!
市長は、住民自治基本条例・住民活動促進条例・子どもの権利条例の三条例制定によって、まちづくりの基本となると考えているとのことでした。「子どもも市民」であるということです。同感ですね。
救済制度が始めの条例では、具体性がなかったのが、時間ができた分具体化ができ、条例施行と同時に、「札幌市子どもの権利救済機関(子どもアシストセンター)」が開設されました。
そこも訪問させていただきました。(写真はその入り口で撮ったものです)
条例制定の道のりについては、「男女共同参画推進条例」が継続審議になっている枚方市においても学ぶものがあるのではないか、と私なりに反省も込め、思っているところです。

午後からは、「札幌市自閉症者自立支援センターゆい」を訪問しました。
社会福祉法人はるにれの里が指定管理を受けて運営されています。「札幌市自閉症・発達障がい支援センター(おがる)」も併設されています。
先ほど書き忘れましたが、今では、障害者支援はもちろんですが、支援者を支援していくことも重要なとりくみとなります。親の支援も、そして支援者をしっかり育てることも必要です。ここでも熱い思いをお聴きしました。
ただ、札幌市はとても広く、雪が降っていた所為もあるかもしれませんが、「ゆい」までタクシーでも時間がすごくかかり、帰りの飛行機に間に合うかどうか、と心配もされて帰路に就きました。で、相談機関となる「おがる」は、もっと中心地に移したいと話されていました。
冬の北海道は、スキーでしか経験がありませんでしたが、街中のしんしんと雪が降る様子、雪祭りの準備をタクシーの窓から見たり、景色をタクシーからだけですが、楽しみました。

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