大阪ガスのチャリティーコンサートに行って来た。
会場は音響なんて何も考えてない会議場のような所で、しかもピアノはアップライトだった。会議場だから照明も気を配ってないため、見事に彬良さん達は逆光・・・・
時の人だから呼んどけって感じで、音楽にあまり関心のない主催者だったのかな。あまりにもひどい。アップライトのピアノコンサートなんて初めて聴いた。
まあ、そんな音響状況最悪も笑いに変えてしまうほど、彬良さんも平原さんもすごかった。
しゃべりが(もちろん演奏も)。会場の年齢層は高めだったけども、どっかんどっかん笑いをとっていた。
まずは今月23日に発売された
アコースティック ヤマトから、「イスカンダル」とヤマトのテーマ(題名知りません・・「さらば~」のやつ)。ヤマトはまったことないからわからないけれども、情緒たっぷりしっとりの演奏だった。イメージは“旅立つ前”だそうだ。もうぴったり。
その後、(うろ覚えだけどたしか)クインテットのテーマ。
ちびっこもちらほら座ってて、クインテットの話になると身を乗り出してた。
クインテットの裏話トークから。ある日、NHKのプロデューサーがやってきて、『人形を使って音楽を紹介する番組をやりたいんだ』ともちかけられた彬良さん。まず音楽家と言うのはどういう人なのかと尋ねられ、まっさきに浮かんだのは平原まことさん。その送った写真を元に制作されたのがなんとフラットさんだったのであります。「あの人チアノーゼ出てるよね。やばいよね」と平原さんはおっしゃってましたが、なるほど納得。だからメンバー紹介で「でっぷり太ったヒゲ親父」だなんて書いてあるんだ(失礼)。そういわれれば似てる。後半はもうフラットさんにしか見えませんでした。ピアノとサックスのクインテットテーマを聴けて、大満足。
次は『題名~』でも演奏されてた「さっちゃん」と「あんたがたどこさ」。
「あんたがたどこさ」のレクチャーもホワイトボードを使ってきっちりされました。生の『あの一行』、迫力でした・・・お口直しに「からたちの花」。
で、いよいよ「マツケンサンバⅡ」まず最初はジャズバージョン。あのきらびやかで派手派手な音楽ではなく、ピアノとソプラノサックスですごくおしゃれな曲調。その後会場の手拍子と共に、テナーサックスでのにぎやかでノリノリのマツケンサンバを演奏。
「この曲作ったはいいけどフィナーレ用だから、次にやる曲がないのが難点」と彬良さん。しかもキーの戻りが悪いアップライトだから、あの激しい曲はものすごく疲れたようで。まあ、しゃべりで腕休みしつつ、次に選んだのは本邦初公開の「青年は荒野を行く」。これは仲良しの作詞家(有名な人らしいけど、名前忘れた…)さんが作詞中だそうだ。できあがったら、もしかしたらの話だけれども、平原さんのお嬢さん平原綾香さんが歌われるかも、なんだそう。フラットさんの娘さんがあの平原綾香さんだったとは・・・!初めて知った。「よかったね、似てなくて」と彬良さんつっこんでました。あのものすごい肺活量は俺が教えたんだとフラット・・いや、平原さん。「そのへんの空気を全て吸え!」とブレス方を教えたんだとおっしゃってました。
平原さん作曲の曲を2曲。「月の涙」「りんごの木の下で」(英語の題名だった・・)。それとまたまたヤマトから・・・・うーん題名忘れた。ヤマトでは有名な曲だそうだ。この曲のフレーズは、作曲された彬良さんの父・宮川泰さんが、ご自身が作曲された中で最も好きなフレーズなんだそうだ。
「アップライトじゃ指つっちゃうなあ」とこぼしながらも、100人のオーケストラのために彬良さんが作曲した『開眼(かいげん)』を見事に演奏。なんで作曲科出た人がこんなにピアノ弾けるんだろうとびっくり。リストの「波を渡る聖パウロのフランチェスコ」級のピアノテクニックでした。(下手な説明・・)
1時間半の演奏会はあっという間に終わり、当然のアンコール拍手に応えて演奏してくれたのは、クインテットでも放送されたあの曲。あ~題名わからない。フラットさんのクラリネットイントロで始まり、アキラさんのピアノが加わるあの曲。ワンフレーズ演奏した後、フラットさんがスコアさんのまねをして、
「フラットさんとアキラさんの演奏・・ケッコウケッコウ」
と続くあの曲。あ~題名なんだろう。
あの曲、最後まで聴いてみたいと思ってたから、アンコール演奏は涙ものでした。
今度琵琶湖で、
『宮川彬良とアンサンブル・ベガ』の演奏会がある。関西めぐまれてるなあ。これを逃す手はない。1時間ちょっとかかるけど行ってこよっと。