続けてCDの紹介を!
スタジオでのライヴでピアノ演奏を毎月披露されていた渡邊智道氏、コロナウイルス感染症の影響でスタジオでのライヴが出来なくなった今、なんとかして音楽を届けたいという想いのもと、毎月ライヴCDを制作し届けるという試みを行っている。昨年7月に出演された演奏会を聴きに行って以来演奏がすっかり気に入り応援し続けているし、私のピアノにも大きな影響を与えてくれている。渡邊氏のピアノには派手なパフォーマンスがまったくなくむしろさりげなそうなたたずまいなのだが、そこから広がる濃やかさ、密度、深遠さが無限。曲の魅力を発見するとともに音楽への愛おしさが深まるような思いになるのだった。
5月に届いたCDはこちら。
メンデルスゾーンの無言歌の出だしを聴いたとたんあらゆるよどみと疲れが奥底からやわらぎ溶けるような状態になった。選曲も、演奏も、究極的に優しくて、こまやか。何時間でも、何度でも、じっくり聴きたくなるのだった。有名なブラームス作曲Op.118-2の美しさは言うまでもないし、ここでしか聴けない本人の編曲による歌曲も白眉。イギリスの作曲家クィルターの歌曲やブラームス作曲Op.106-4私の歌は必聴だと思う。
ちなみに六等星という冊子には小説、エッセイが入っていて、文筆家としての一面も。5月号は「命のゆく果て、風の歌声」という短編だった。
百聞は一見に如かずという諺があるが、百見、百読は一聴に如かずでもある。渡邊氏の音楽を聴くたびに私はそのように思うのだった。
5月号、動画がアップさいるれてので貼り付ける。最初の曲、メンデルスゾーン作曲「ことばのない歌曲こと無言歌よりOp.19-4」。オープニングはライヴCDの序奏と思われる。
4月号はバッハ作曲ブゾーニ編曲「救い主よ、我汝に呼ばわる」。 音響のよいところで、ぜひ!
CDを聴いてみたいと思われた方はこちらからよろしくお願いします。