いろはにぴあの(Ver.4)

大人になって再開したピアノ(中級レベル)を楽しんでいます。よろしくお願いします。自然大好き!

浜松市楽器博物館に行ってきました (その3 鍵盤楽器以外の楽器)

2014-06-21 | ピアノ、音楽

 鍵盤楽器でたくさんの時間を使ったあと、西洋の楽器とアフリカの楽器を見ました。特に興味深く感じた楽器について書きます。こちらの楽器については本当に詳しくないので間違ったことを書いているかもしれません。もし気づかれたことがあったらご指摘いただけたらうれしいです。

弦楽器でもヴァイオリンの仲間は弦を弓のつるでこする擦弦楽器と言われていますが、ヨーロッパの擦弦楽器で最古のものが、下の写真の左側にあるトランペット・マリーンという楽器で、中世から使われていたそうです。弦が一本で大きいのからもなんだか古そうな気がしました。弦が振動するとびりびりというノイズがでることからそのような名前が付いたそうです。右側にある楽器はクルースと言って中世からケルト人に使われたそうです。

 その後ヴィオール族が登場します。ヴィオール族の仲間はヴァイオリンのようにf字の穴ではなくてC字の穴があいているとのことです。

 ヴァイオリンもこのような風貌をしていました。フィドルとして民族音楽を演奏するのにも良く使われていました。

 またヴァイオリンのように演奏する楽器でもこのように胴体が細い楽器もありました。左二台はキットという弦楽器で、携帯用のヴァイオリンとして17、18世紀に使われていたそうです。一番右の楽器の所にはヴァイオリンと書かれています。働きとしてはヴァイオリンと一緒なのでしょう。演奏動画もありました。一瞬現代のエレクトリックヴァイオリンを連想しましたが。。。

  そして現代のエレクトリックヴァイオリンの裏をかいたように思えるヴァイオリンもありました。ヴァイオリンにホーンをつけて音を拡大し、録音用に使っていたストロー・ヴァイオリンです。演奏録音もあったのですが普通のヴァイオリンと一緒の美しい音色でした。本当にいろいろなことを考える人がいるのですね。。。

 そして弦をはじく撥弦楽器もありました。代表選手としては最初はこの楽器でしょうか。ハープです。左がアイリッシュ・ハープ、右が色々なハープの仲間です。

  ちなみにエオリアン・ハープもありました。ショパンの練習曲Op.25-1にそのような題名がついていますが、自然に吹く風によって音を鳴らすそうです。このようなシンプルな形をしていたのですね!

 撥弦楽器といえばハープと共にギターを思い浮かべますが、ハープとギターの間をいったようなハープギターという楽器もありました。なんだか両方の良いとこどりをしたように思えました。

 ヨハン・シュトラウス二世の「ウィーンの森の物語」や映画「第三の男」のテーマ音楽にも使われる、チターもありました。こんな愛嬌のある形だったのですね!

 それからベルのように鳴らす楽器もありました。左がハンドベル、右がミュージカル・グラス、またはグラス・ハーモニカと言います。モーツァルトがグラス・ハーモニカの為にアダージョを作っており、音源をヘッドフォンで聴くことが出来ました。短いながらも優しさに溢れた美しい曲でした!

 管楽器に移ります。こんなに愉快な形をした金管楽器の祖先たちがたくさん展示してありました。左の写真の右下の大きく輪を描いた楽器は狩猟ホルンといい狩猟の時に使われました。右の写真の楽器はウィーンのポスト・ホルンで郵便の出発到着に使われていました。

 蛇のようにくねくねした形の金管楽器もありました。セルパンという楽器です。穴のつき方がどことなく木管楽器のようです。演奏もものすごく難しそうに見えます。

 

 youtubeにセルパンによるハピー・バースデーの演奏がありました。

 

 またファゴットとサックスとチューバを足して3で割ったような、オフィクレイドという楽器も面白かったです。ベルリオーズの「幻想交響曲」やメンデルスゾーンの「真夏の世の夢」に使われています。「幻想交響曲」の一部が聴けたのですがくぐもったような低音が幻想的な雰囲気を醸し出していました。

 ユーフォニウムにもこのようにラッパが複数集まったものもあって面白かったです。この楽器はダブルベル・ユーフォニウムといい、とてもまろやかで優しい音色でした。ラッパが複数あるので和音も一度に吹けそうに見えるのですが、そうではないとのことです。

 

 他にリコーダー、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの祖先が展示してあって見ごたえがありました。

 最後に中南米やアフリカの楽器を見たのですが、音色の美しさに心惹かれた楽器がありました。マダガスカル島の竹でできたヴァリハという楽器です。素朴そうな見てくれなのですが心洗われそうな音色でした。

 ヴァリハの演奏が紹介された動画がありました。47秒から演奏が始まっています。竹の琴のようですね!

 アフリカのケニアにあるリトゥングという楽器も印象的でした。優しい音色だったのです。

 初心者のためのレッスン動画があったのですが、音程が西洋の楽器とほとんど同じである上に構えからか和音も演奏しやすいような気がして演奏面でもとっつきやすく魅力的な楽器に思えました。

 それから写真を撮り忘れたのですがタンザニアのンゴマという打楽器を一斉に揃えて演奏したときの音楽の躍動感も素晴らしかったです。

 アフリカにはどことなくピアノに似たような楽器もありました。ジンバブエのムビラという楽器です、親指ではじいて演奏します。祭礼や儀式の時に先祖の霊やスピリットとの交信に使われる楽器らしく、水滴がおちるような神秘的な音色で神と対話しているような印象です。外に出して演奏することもありますがこのような入れ物の中によく入れて演奏します。

 ムビラの演奏です。神秘的な魅力に溢れた音色&演奏だと思いました。

 以上、浜松市楽器博物館で見た興味惹かれた楽器について書きました。思い出すたびに世界中にはこんなに面白い楽器があるのだと感じたとともに、どの国の楽器にも共通するルーツがあるように思えました。まだまだ未知の楽器がたくさんあると思います。博物館では限られた時間でしたが本当に楽しいひとときを過ごすことが出来ました。とても良心的で魅力に溢れた博物館です。ここでいくつか写真や動画を紹介したものの、浜松に実際に足を運んだらもっと楽しいひとときが過ごせると思います。私もしばらくは行けないと分かっていながらもまた行きたくなってしまいました。本当に素敵で貴重な施設でした。

 

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浜松市楽器博物館に行ってきました (その2 鍵盤楽器)

2014-06-21 | ピアノ、音楽

 浜松市楽器博物館、1階のアジアの楽器を見た後は地下に降りました。地下にはヨーロッパとアフリカの楽器が展示してありました。

 ヨーロッパの楽器でまず向かったのが鍵盤楽器のコーナーです!ラッキーなことにクリストフォリによるフォルテピアノとチェンバロの実演による解説もありました。

 最初に作られたピアノだと言われるクリストフォリによるフォルテピアノ。こちらの楽器は複製ですが当時のフォルテピアノと同じ構造をしています。鍵盤を押すとエスケープメント・ジャックがあがり中間レバーを突き上げ、その動きが伝わった結果弦を打って発音します。エスケープメントという仕組みの連動を解放させる機構が含まれていたのが特徴的な気がしました。鍵盤数は少なく音量も現代のピアノと比べたらはるかに小さいのですが、一段の鍵盤を打鍵の速度を変えて弾いたら伝わる力の速度も変わり音の大きさも変化していました。

  そしてピアノよりも前の時代には鍵盤楽器の主役を担っていたチェンバロ。鍵盤を押すとその動きからジャックや爪が上に上がり弦をはじいて発音しています。一段の鍵盤を打鍵の速度を変えて弾いても音の大きさは変わりません。下の楽器のように鍵盤が二段ある場合は下の鍵盤を弾いたら弾かれる弦の数も増え音の大きさも変わりましたが。

 このように美しい絵の描かれたチェンバロもありました。音がなる仕組みを模型を使って説明していました。

 ピアノ以前の楽器としてチェンバロと共に大切な役割を果たしていたのがクラヴィコード。鍵盤を押すと機構が弦を打って音が鳴ります。音量は小さいのですが、鍵盤の押し方の速度が直接弦に伝わり強弱やヴィブラートがついたりもします。実際に模型を鳴らしてみましたが本当に押す速度によって強弱がついたので感激しました。バッハから新しくはブラームスまでプライベートの場では愛用していたそうです。

 さらにピアノの祖先と思えそうな楽器を載せます。

 ダルシマーという楽器です。箱型の中に張られた多数の金属製の弦を、ばちで打って演奏します。弦を叩くところがピアノと一緒なのでピアノの祖先だとも言われています。

 ヴァージナル (左 )とスピネット(右)です。フェルメールの絵に出てきた楽器を直接見ることが出来、音まで聴けたのには感激でした。どちらもチェンバロの仲間で素朴ながらも輝きのある音色でした。

 鍵盤楽器と言えばこちらも忘れてはいけません、オルガンです。下のオルガンは上のパイプに見えるものは飾りだそうですが。。。

 では反対にピアノ、クリストフォリのフォルテピアノから時代を下って行きます。

ワルター社のフォルテピアノです。鍵盤を押すとハンマーが跳ね上がり連動が解けるという、跳ね上げ式という音の出る仕組みで、軽やかで明快な音色が特徴的です。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトに愛用されました。

 その後は連動が外れるまでの回転などクリストフォリのピアノよりは動きが少し複雑になってはいるものの、再び突き上げ式のピアノが登場し中心的な役割を果たすようになります。イギリス式の突き上げ式のピアノで、音が出る仕組みは現代のピアノに大分近づいてきます。演奏を聴いたら音の強弱も奥行きも感じられ立体的になってきました。

 そして現代のピアノとほぼ一緒と言える機構のフランス式の突き上げ式のピアノが主役となります。連動が解放されるエスケープメントという動きがそれまでは一回だったのが二回となり、さらにニュアンスのある音が出せるようになりました。代表的なピアノとしてエラール社のピアノが紹介されており、参考音源としてリストの曲が入っていました。スケールの大きな表情豊かな音色でした。クリストフォリのピアノからたどっていくと、確かに音の表情も付けやすくきめこまかで繊細なニュアンスの表現がしやすくなっていたように感じられました。

 リスト、そしてエラール社のピアノと言えば対照的な役割を果たしていたのがショパンの愛用したプレイエルのピアノです。実物の展示と共にプレイエルによるショパンの曲を聴くことが出来ました。確かノクターンだったような気がします。透明感に溢れたやさしい音色でした。

 ピアノの進化ですが、ピアノの弦はもともと平行に張られていましたが、19世紀にスタインウェイ社が高音弦と低音弦とを交差させる案をだし、その結果弦の振動を共鳴板に伝える駒を中央寄りに配置することができ、音がさらに響くようになりました。

 

 

 他にも面白いピアノがたくさん展示してありました。

 ペダルも多様な種類のものがありました。このピアノのペダルは五本あり、枠は弦楽器のリラみたいな美しい形をしています。右端のドラムや右から四番目のハーフストップが特徴的に思いました。

 

 このピアノはさらにペダル数が多く6本になっています。ファゴットというのペダルもあったのですがどのような音なのだろうと思いました。ペダルも踏むものだけではなく膝で押し上げるものもあったのですね。ちなみにこのピアノによるトルコ行進曲の演奏も聴くことが出来たのですが、ドラムペダルを踏んだところだと思います、ドラムの音が見事に入っていました。

 他にも面白いピアノがたくさんあって楽しくてたまりませんでした。左はデュオ・ピアノ、右は2段式鍵盤のピアノです。デュオ・ピアノではこのピアノ一台で二台ピアノ分の演奏ができていたのでしょうか?2段式のピアノは上段を弾くと普通のピアノと一緒、下段を弾くとその音と1オクターブ低い音が同時に鳴るように作られています。しかし弦の数が88鍵分とのことなので上下どちらかの鍵盤で鳴っている音は他の鍵盤では鳴らせないそうです。

 このようなピアノもあったのですね!左はキャビネット・ピアノ、右はジラフ・ピアノです。どちらも名前のような形をしていて美しいです!隣同士で並んでいたのですが同じぐらいの背の高さでした。現代のアップライトピアノの原型ともいえそうですね。

 スクエアピアノもこんなに色々な形のものがあるのですね!右のピアノの譜面台のユニークな形には思わず笑みがうかびそうでした。

 アップライトピアノの祖先もありました。当時のヨーロッパの住宅事情からも、弦を縦に張りよりコンパクトに置くことができるアップライトピアノの需要はかなりあったようです。

 鍵盤楽器ということで思わずたくさん載せてしまいました。説明は会場にあったものと小倉喜久子著の『ピアノの歴史』河出書房新社を参考にしました。このコーナーにはかなり居座ったはずなのですが、それでも時間が足りませんでした。しかしこのような素敵なピアノを限られた時間でも目にすることができて本当によかったです。

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浜松市楽器博物館に行ってきました (その1 アジアの楽器)

2014-06-17 | ピアノ、音楽

 先日、浜松市楽器博物館に行ってきました。行きたいと思いながらもずるずると延ばしていたのですが、引っ越すという現実に直面した今、真っ先に白羽の矢が立ったのがこの楽器博物館でした。  

 館内に入るとたちまち東南アジアに飛んだような気分に。1階はアジアの楽器を中心に紹介していました。迎えてくれたのはこんなに豪華な楽器でした。インドネシア、ジャワのガムランです。ガムランとひとことで言いますが、一台の楽器ではないのですね、鉄琴やら太鼓やら鐘やら、色々な楽器が組み合わさって、ガムランというようですね。ヘッドフォンで音源が聴けるのですが、ほやほやした熱帯の雰囲気の溢れた音色でした。

 ガムランと言えばこちらのガムランも有名です、バリ島のガムランです。がっちりとしたつくりになっています、大合奏が聴こえてきそうです。

 ガムランだけでも大がかりだと思ったのですがそれで驚いていてはいけないと言わんばかりの大きな楽器がありました。龍宮城に向かう船のように見えますが、実はこれも楽器なんです、インドネシアの、ジュゴックという楽器、竹の琴です。一見恐ろしそうに見えますが竹の琴なのでのどかでまろやかな音色です。しかし大人数で演奏するのでのどかな音色も大規模に。竹の蛙がたくさんいるような印象を受けました。強面の龍は神様を表します。

 これらの大きな楽器だけでも目を引いたのですが、物語に出てくる楽器もありました。ビルマの竪琴こと、サウン・ガウです。

 スーホの白い馬に出てくる、馬頭琴です。本当に頭の部分が馬の形をしています。芯のある、郷愁を感じさせるような音色でした。

 こんなに面白い楽器もありました。インドのヴィーナという楽器です。神様が宿っていそうですね!

 アジアの楽器で見た目以上に音色が華やかに思えたのがイランの楽器サントゥールです。糸をピンと張ったこの楽器をバチで叩くのですが、色彩感が強く感じられる音色で印象的でした。

 ペルシャのサントゥールの演奏を載せた動画がありましたので貼り付けます。

 

 日本の楽器も紹介してありました。左がリュート、そして右が琵琶です。その間の楽器の名前を忘れてしまいましたが、これらの楽器は同じルーツのようですね。

 いわゆる「琴」でもよく我々が「琴」と呼んでいる楽器は「筝」と言い弦もたくさんあります (左の楽器 )。八橋検校の六段がヘッドフォンから美しく聴こえました。

 右の楽器は「琴」です。「東流二弦琴」と言います。長唄三味線およびその囃子とも合奏できるように作られたとのことです。

 こういう楽器もありました、法螺貝です!奈良の金峯山寺等では情報伝達、また他の地方でも仏教の楽器として使われているようです。youtubeを検索したら法螺貝講座というのもありました。

 今回はアジアの楽器を抜粋して載せました。続きはまた更新します。

 

 

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引っ越しました

2014-06-17 | 日記

 データ容量の都合上、こちらのブログから引っ越してきました。
よろしくお願いします。

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