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いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

エリソ・ヴィルサラーゼ氏 ピアノリサイタル

2020-01-19 | ピアノ、音楽

 エリソ・ヴィルサラーゼさん、彼女のソロの演奏会に憧れながらも行ける日は来るのだろうかと以前は思っていた。ところが急遽行けるではないかという状況に。これは行くしかない!とばかり奮発してチケットゲット。行ってきた。

<プログラム前半>

チャイコフスキー作曲 四季Op.37 より、1月~8月

プロコフィエフ作曲 サルカスム(風刺) Op.17

プロコフィエフ作曲 トッカータ Op.11

<プログラム後半>

シューマン作曲 ノヴェレッテン Op.21より第8曲 

シューマン作曲 幻想曲 Op.17

<アンコール>

ショパン作曲 マズルカ第45番遺作 Op.67-4

ショパン作曲 ワルツ華麗なる円舞曲変イ長調 Op.34-1

 お馴染みのはずのチャイコフスキーの四季、曲によって音色や表現が異なり、季節感をたっぷり感じる事ができた。初々しさ、力強さ、切なさ、憧れ、様々な感情が音楽の間からこぼれ出る感じ。その中で特に好きだったのが、4月「松雪草」だった。憧れに近づけた喜びと柔らかい光が感じられる音楽。あの日の彼女のこの曲の演奏に恋をしたと言ってもよいぐらい。。。そのような永遠に忘れない演奏に出逢えるために演奏会に足を運ぶのかもしれないと感じた。

 一転してプロコフィエフのサルカスムとトッカータ。今まで聴くことがほとんどなかった両曲だったが、推進力あふれる演奏にぞくぞくしっぱなしだった。場面の変化と色彩感、音楽の進行についていきながら共有した思いに。トッカータの硬派な出だしから一気に広がる世界、かっこよくてしびれた。

 プログラム後半は、シューマン特集。ノヴェレッテンの第8曲、曲の進行に従いながら感じられる表情の変化ときらめきが印象的だった。

 そして幻想曲ハ長調。彼女のこの曲を生で聴きたくてこの演奏会に足を運んだと言っても過言ではないぐらい楽しみにしていた。その期待はかなえられたと言ってよい。音楽と私たちとをうんと近づけてくれたような気がした。特に第3楽章の音楽の運び方、間の取り方に心酔しっぱなし、第3楽章は一度私も演奏したことがある曲だったが、こんなに心打たれる音楽だったんだと再発見。

 アンコールのマズルカ、ワルツ、リラックスした親密さを感じる演奏。

 演奏会後のサイン会に並び、プログラムにサインしていただいた。片言の英語で素晴らしかったという思いを伝えたら微笑んでくださった。本当にチャーミングなピアニストさん、来日されたらまた聴きに行きたい。

 

 


初初続き

2020-01-13 | ピアノ、音楽

 先週末から今年になって初めてのことが続いた。

 ピアノの初レッスンでは、メンデルスゾーンを弾く機会が出来たので、2010年に弾いていたメンデルスゾーン無言歌2曲(参考:いろはにぴあのいろはにぴあのVer.2  )のレッスンをしていただいた。稚拙ながらも真剣に向き合っていたあのころの記憶を取り戻しつつ演奏した。浮き雲は連打が続くが、これはドイツ歌曲に多く見られる現象であり、そこから心臓の鼓動、背景となる気持ちへとつながるというお話、興味深かった。そしてドイツ語の話。未経験の外国語だけれど、ドイツリートの音楽が好きで演奏したいと思うのなら、学んだほうがよさそうに思った。プレスㇳアジタートは指が動きにくくなりミスタッチなしで弾くのは難しくなったという言い訳は却下、これからコツコツ練習しようと思った。9年前に弾いた曲で特に浮き雲は手の内に入った曲だと思っていたけれど、手の内とは言えども大人になって〇〇年以上になって弾けるようになった曲、劣化ぶりに落胆。子供の頃に手に入れた曲は時がたっても弾けるようになりやすいけれど大人になって弾けるようになった曲は時がたつと弾けるようになりにくいという厳しい現実も承知だけれども、そこに目を向けていては、大人のピアノなんかやっていられない。私が過去を顧みる時間はない。

 今年初の人前演奏。知っている人がいなそうなところに向かう(近所の友人が来てくれる予定だったのだが残念ながら当日来れなくなった)それがまた緊張続きだった。弾きなれた方たちの間に割り込んでメンデルスゾーンもそのほかも弾きたい曲を挟み込んで演奏。やっとピアノになじんできたころはほとんど最後の曲エオリアンハープの時だった。観客さんたちの温かさに救われたものの、人前演奏に対する慣れの必要性を実感した。そして、夫も一曲演奏した。こちらにきて初めての人前演奏。結構上手だった!弾けるじゃん、もっと私と一緒に色々出ようと言いそうになったけれどもピアノの楽しみ方はひとぞれぞれ。押しつけはやめようと思っている。

 そしてこちらは今年初ではないのだけれど、学生時代の同級生との再会。地元の学校を卒業後しばらくは頻繁に会っていたもののお互いに離れて〇〇年、そして今は偶然にもどちらも東京に住んでいた。状況もお互いに大きく変化したけれども、気心が知れた間柄であることには変わらず。これからお互いにもっと会おうという話になった。そして彼女繋がりで遠方の友人とも話が。ピアノ、仕事、勉強については、私が過去を顧みる時間はないと思ったが、友人関係については少し過去を顧みる時がやってきているかもしれない。

 


弾きあい会の忘年会

2019-12-22 | ピアノ、音楽

 昨日は縁あって秋から参加させていただいている弾きあい会の忘年会に行ってきた。音色の美しいピアノの会場で、くじ引きの順番で弾いていく。令和というテーマでの選曲のもとに演奏。出演者の皆さん、選曲にそれぞれこだわりや想いが感じられた。そして演奏にも思いが沢山伝わってきた。令和は日本の年号ということで日本の作曲家の曲も多かった。一気に世界が広がった気がした。未知の曲が半数以上あったような気が^^;参加者の方たちの音楽や楽譜への追求へのただならぬ熱意を感じられた。楽器、ピアノだけではなく歌やフルートも。音楽への愛情が感じられた。すごかった。数時間で世界が広がりすぎて頭も心もパンクした笑
 聴くだけでもすごくてごちそう様の状態になりそうだったのだが、私も演奏することにしていたので、むりやりこじつけて、チャイコフスキー作曲の四季から12月クリスマスを演奏した。前日にレッスンしていただいたばかり、音楽の流れを大切に響きを聴きながら弾こうと心がけた。しかしかなり緊張して音を外した。残念。でも演奏録音を聴いたら音色だけは半年前から成長が感じられた。有難い。そして教訓になった。初めて人前で弾く曲こそ油断せず徹底的に念入りに。約1ヶ月の練習期間だったけれど、チャイコフスキーのクリスマスを人前で弾けたことに感謝。

 これで今年の私のピアノ、人前での演奏は終了。今年は引っ越しもあり活動は後半のみだったけれども、その半年間の濃度がただならなかった。出逢いに、感謝しかない。


若き天才の邂逅 オール・ブラームス・リサイタル

2019-12-17 | ピアノ、音楽

 チェロとピアノによる、オール・ブラームス・リサイタルを聴きに行ってきた。チェロ伊藤悠貴氏、ピアノ渡邊智道氏という、才能溢れた若手演奏家による演奏会だった。

<プログラム前半>

ブラームス作曲

愛の誠 作品3-1

別離 作品19-2

私の王女よ 作品32-9

五月の夜 作品43-2

子守唄 作品49-4

愛の歌 作品71-5

野の寂しさ 作品86-2

メロディのように 作品105-1

私の歌 作品106-4

休憩

<プログラム後半>

ブラームス作曲

3つの間奏曲 作品117

チェロ・ソナタ第1番ホ短調 作品38

アンコール

ブラームス作曲 

ふたりそぞろ歩く 作品96-2

 前半は歌曲をチェロとピアノで。こんなに豊かな歌曲をブラームスは作っていたんだ。決して目で見ることも手でふれることもできないのに、聴いているうちに、懐かしい人や情景が、目の前に浮かんできたとともに、温かい思い出、切なかった思い出、普段の生活では蓋をしていた感情の部分にまで、触れられたような気がした。ピアノは出だしでしっかり歌の世界観を提示しながらも、歌が始まると、チェロと共同作業、ハーモニーを感じ尊重しながら音楽を築き上げていく。チェロの表現の幅の豊かさにも鳥肌がたった。しっかり、歌っていた。そして余韻。コーダでの繰り返し部分で噛みしめるような、名残を惜しむようなところ、曲も終わりたくない終わりたくないと言っているところも印象的だった。

 後半、作品117。甘く儚く幻のような世界が紡ぎ出される。ゆりかごに揺られているような気分に。作品117-2、切ない歌が胸を打ち感極まる。この3曲の中で今回私が最も印象に残った作品117-3の前半、内声やバスが大切にされ濃厚な響きとなっていていた。ここまで深みのある曲だったのかと再発見。その後羽ばたいていくところ永遠の世界へ、曲が進むにつれて涙腺崩壊。

 チェロソナタもぞくぞくしっぱなし、始まりの低音部からメランコリックな世界、チェロの音色の豊かさに心奪われっぱなしだった。第2楽章の中間部に夢のような世界と情景が浮かんできたところが。この世の最も美しいものが濃縮されて示されたような気がした。第3楽章、主張しすぎず、でもお互いに立ち位置はしっかりとしており。チェロもピアノも、ブラームスの作った音楽そのものを、何よりも大切にしているというのが感じられた。ブラームスも絶対に、喜んでいると思う。

 そしてアンコールの「ふたりそぞろ歩く」、なんて愛情にあふれた美しい音楽なのだろう!歌の中では、一番、気に入った。歌詞をみて、納得!「すべてが美しかったのだ、ぼくの思っていたことは天井のように明るかったのだと」(参考リンク)。Op.96の4つの歌曲のうちの2曲目、かけがえのない、贈り物だった。

 素晴らしき演奏会だった。この場にいて演奏を聴くことが出来て本当によかった。ぜひまたお二人で演奏してほしい。CDも出してほしいな。


友人出演の演奏会

2019-11-04 | ピアノ、音楽

 昨日は数年来の友人たちが出演する演奏会に行ってきた。

 出演した友人は3名、それぞれ音楽に真摯に向き合われていた。それとともに、自分の思いもしっかりこめられている感じで、聴いていて、涙腺が、ゆるくなった。練習をともにさせていただいた友人もいてそれまでのことも含め感無量だった。遠方から来られ久しぶりにお会いした友人も元気!今後のご活躍も楽しみ。

 一緒に聴きに行ったメンバーもお久しぶりだった。生活環境は違っているけれど (最も風来坊なのは私です(汗))、ピアノへの情熱の濃さや思いの深さは今まで通り。お会いできてよかった!

 励みになった。私もがんばろう(*^^*)