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今週火曜日はSenior(4年生)にとって最後のホームゲーム『Senior Night』でした。
勝てばFloridaの所属するSEC(Southeastern Conference)のリーグ優勝がかかった大事な試合。
対戦相手のAlabamaのヘッドコーチは、元FloridaのアシスタントコーチでCoach Donovanの愛弟子。
AlabamaのストレングスコーチもボスのMattの初めてのインターンだった人物。
言ってみれば『元先生対元生徒』対決という状況で、面白いようにFlorida色が強い試合になりました。
試合前、選手たちは平常心を装うも、彼らの緊張感と高揚感、特にSeniorの4人からは、いつもとは違う緊張感がこちらにも伝わってきます。
それを象徴するかのように、前半はシュートが安定せずに、残り数分まで3Pは0-10。いい試合の流れが作れないまま、前半を終了。
ハーフタイムでCoach Donovanの檄が飛ぶ。
後半、その期待に応え、流れを作ったのは、4年間戦い続けたSeniorたちでした。
このSeniorの年代は、2006,2007年の2年連続全米優勝したAl Horford, Joakim Noah, Corey Brewerなどのタレントが抜けた次の年に入ってきた節目のチーム。
前年の輝かしい実績とは対照的に、思うように結果が出ず、2年連続でNCAAトーナメント出場を逃し(NITというランクが一つ下のトーナメントに出場)、去年はNCAAトーナメントに出場できたものの、1st Roundで敗退している苦しい経験をしてきた選手たち。
思い返せば、今シーズンの前半、Seniorのリーダーシップが発揮されず、前評判は高かったにも関わらず、苦戦した時期がありました。
そんな時、Coach Donovanに言われた言葉、
「自分がFloridaで14年間指導してきて、SECタイトルもNCAAトーナメントでも勝ったことの無いのはお前たちSeniorだけだ。」
彼らにとって、この試合は特別な思いがあったはず。
彼らのプライドにかけて、このSenior Nightに自分たちの手で初タイトルをつかみとるチャンスだったのです。
もう一つ、
このSenior Nightが特別な日になった選手がいました。
Seniorの中で一人、この3年間一度も試合でプレーすることができなかった選手。
彼はFreshmanのとき、アクシデントで左膝靭帯を損傷してしまい、その後3度の手術を受けたにも関わらず、練習でプレーすることすらできず、その後回復することはありませんでした。
しかし、彼はチームを離れることなく、3年間、毎日の練習に参加し、チームの一部として活動し続けることを選んだのです。
チームの練習中は、私がその選手にトレーニング指導をしていて、話をすることも多く、一番時間を共にした選手でもありました。
その選手が「Senior Nightにチームが大きくリードしていれば、出してもらえるかもしれない。」と興奮気味に話をしてくれたのを思い出します。
チームは彼のためにも、リードを奪わなければならなかったのです。
誰も言葉にはしていませんが、彼らのプレーがそういっていた気がします。
後半20点以上の大量リードでタイムアップへ近づいていく中、その選手の顔が緊張と興奮でいっぱいになっていく。
皆がいつ彼が呼ばれるのかざわめき始める。
そしてついにその時はきました。
残り30秒弱。
シュートを打つ機会はありませんでした。
試合時間を消化するボールキープ。
試合終了と同時にSECタイトルを手にした瞬間、彼はコートの中心に立てていました。
たかが30秒。でも彼にとっては、最後の最後にホームでチームの一員として頑張ってきた証の30秒だったと思います。
あの幸せそうな笑顔と、試合後Coach Donovanに「Thank you so much」と何度も何度も繰り返す彼を見て、私も本当に幸せを感じることができました。
試合後の彼らの顔は忘れられません。
本当におめでとう。
でも、まだシーズンは終わらない。
SECトーナメント、NCAAトーナメントが待っています。
私たちはまだ「前進」しないといけないのだから!
勝てばFloridaの所属するSEC(Southeastern Conference)のリーグ優勝がかかった大事な試合。
対戦相手のAlabamaのヘッドコーチは、元FloridaのアシスタントコーチでCoach Donovanの愛弟子。
AlabamaのストレングスコーチもボスのMattの初めてのインターンだった人物。
言ってみれば『元先生対元生徒』対決という状況で、面白いようにFlorida色が強い試合になりました。
試合前、選手たちは平常心を装うも、彼らの緊張感と高揚感、特にSeniorの4人からは、いつもとは違う緊張感がこちらにも伝わってきます。
それを象徴するかのように、前半はシュートが安定せずに、残り数分まで3Pは0-10。いい試合の流れが作れないまま、前半を終了。
ハーフタイムでCoach Donovanの檄が飛ぶ。
後半、その期待に応え、流れを作ったのは、4年間戦い続けたSeniorたちでした。
このSeniorの年代は、2006,2007年の2年連続全米優勝したAl Horford, Joakim Noah, Corey Brewerなどのタレントが抜けた次の年に入ってきた節目のチーム。
前年の輝かしい実績とは対照的に、思うように結果が出ず、2年連続でNCAAトーナメント出場を逃し(NITというランクが一つ下のトーナメントに出場)、去年はNCAAトーナメントに出場できたものの、1st Roundで敗退している苦しい経験をしてきた選手たち。
思い返せば、今シーズンの前半、Seniorのリーダーシップが発揮されず、前評判は高かったにも関わらず、苦戦した時期がありました。
そんな時、Coach Donovanに言われた言葉、
「自分がFloridaで14年間指導してきて、SECタイトルもNCAAトーナメントでも勝ったことの無いのはお前たちSeniorだけだ。」
彼らにとって、この試合は特別な思いがあったはず。
彼らのプライドにかけて、このSenior Nightに自分たちの手で初タイトルをつかみとるチャンスだったのです。
もう一つ、
このSenior Nightが特別な日になった選手がいました。
Seniorの中で一人、この3年間一度も試合でプレーすることができなかった選手。
彼はFreshmanのとき、アクシデントで左膝靭帯を損傷してしまい、その後3度の手術を受けたにも関わらず、練習でプレーすることすらできず、その後回復することはありませんでした。
しかし、彼はチームを離れることなく、3年間、毎日の練習に参加し、チームの一部として活動し続けることを選んだのです。
チームの練習中は、私がその選手にトレーニング指導をしていて、話をすることも多く、一番時間を共にした選手でもありました。
その選手が「Senior Nightにチームが大きくリードしていれば、出してもらえるかもしれない。」と興奮気味に話をしてくれたのを思い出します。
チームは彼のためにも、リードを奪わなければならなかったのです。
誰も言葉にはしていませんが、彼らのプレーがそういっていた気がします。
後半20点以上の大量リードでタイムアップへ近づいていく中、その選手の顔が緊張と興奮でいっぱいになっていく。
皆がいつ彼が呼ばれるのかざわめき始める。
そしてついにその時はきました。
残り30秒弱。
シュートを打つ機会はありませんでした。
試合時間を消化するボールキープ。
試合終了と同時にSECタイトルを手にした瞬間、彼はコートの中心に立てていました。
たかが30秒。でも彼にとっては、最後の最後にホームでチームの一員として頑張ってきた証の30秒だったと思います。
あの幸せそうな笑顔と、試合後Coach Donovanに「Thank you so much」と何度も何度も繰り返す彼を見て、私も本当に幸せを感じることができました。
試合後の彼らの顔は忘れられません。
本当におめでとう。
でも、まだシーズンは終わらない。
SECトーナメント、NCAAトーナメントが待っています。
私たちはまだ「前進」しないといけないのだから!
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