今日からチームコンディショニングは後半のWeek4に突入し、
Freshmanも少しずつチームへ溶け込んで来ている模様です。
現状、ディフェンスとオフェンス、双方の能力向上のトレーニングプログラムを
週ごとに入れ替えながら行い、今週はオフェンスに必要な要素を強化していきます。
私自身もだいぶ1日のペースが決まってきたので、
時間の余裕が出てきた分、色々な事に挑戦し始めようかと。
最近、色々な事への好奇心が高まってきていることもあり、
学習意欲が湧いてきています。
まずは大量に溜まっている専門分野以外の本を
夏の間に読み切りたいと思っているところです。
それはそうと、
なでしこJapan、本当に感動しました。
折れない心で、2度も追いつき。
PK前の円陣の映像での、あの表情を見て、勝利を確信!
見事世界一。
結果を出すということは、
結果が出るだけの事をしてきたということ。
正しい方向性での準備をし、自信を持てるまで努力し、それを体現する。
協会、チームスタッフ、選手たちがしっかりとしたコンセンサスを作ってきたのだろう。
これって、今の日本に足りないものでは?
この成功から学ぶことは多い。
個人的には、日本バスケットも頑張って欲しい。
震災後の日本にとって、今回のWorld Cupはあらゆる意味で
一つの大きなチャンスだと感じます。
大きな目標へ向かう活力をもらいました。
スポーツには力がある。
このエネルギーで一人ひとりが、一歩前へ!
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今週火曜日はSenior(4年生)にとって最後のホームゲーム『Senior Night』でした。
勝てばFloridaの所属するSEC(Southeastern Conference)のリーグ優勝がかかった大事な試合。
対戦相手のAlabamaのヘッドコーチは、元FloridaのアシスタントコーチでCoach Donovanの愛弟子。
AlabamaのストレングスコーチもボスのMattの初めてのインターンだった人物。
言ってみれば『元先生対元生徒』対決という状況で、面白いようにFlorida色が強い試合になりました。
試合前、選手たちは平常心を装うも、彼らの緊張感と高揚感、特にSeniorの4人からは、いつもとは違う緊張感がこちらにも伝わってきます。
それを象徴するかのように、前半はシュートが安定せずに、残り数分まで3Pは0-10。いい試合の流れが作れないまま、前半を終了。
ハーフタイムでCoach Donovanの檄が飛ぶ。
後半、その期待に応え、流れを作ったのは、4年間戦い続けたSeniorたちでした。
このSeniorの年代は、2006,2007年の2年連続全米優勝したAl Horford, Joakim Noah, Corey Brewerなどのタレントが抜けた次の年に入ってきた節目のチーム。
前年の輝かしい実績とは対照的に、思うように結果が出ず、2年連続でNCAAトーナメント出場を逃し(NITというランクが一つ下のトーナメントに出場)、去年はNCAAトーナメントに出場できたものの、1st Roundで敗退している苦しい経験をしてきた選手たち。
思い返せば、今シーズンの前半、Seniorのリーダーシップが発揮されず、前評判は高かったにも関わらず、苦戦した時期がありました。
そんな時、Coach Donovanに言われた言葉、
「自分がFloridaで14年間指導してきて、SECタイトルもNCAAトーナメントでも勝ったことの無いのはお前たちSeniorだけだ。」
彼らにとって、この試合は特別な思いがあったはず。
彼らのプライドにかけて、このSenior Nightに自分たちの手で初タイトルをつかみとるチャンスだったのです。
もう一つ、
このSenior Nightが特別な日になった選手がいました。
Seniorの中で一人、この3年間一度も試合でプレーすることができなかった選手。
彼はFreshmanのとき、アクシデントで左膝靭帯を損傷してしまい、その後3度の手術を受けたにも関わらず、練習でプレーすることすらできず、その後回復することはありませんでした。
しかし、彼はチームを離れることなく、3年間、毎日の練習に参加し、チームの一部として活動し続けることを選んだのです。
チームの練習中は、私がその選手にトレーニング指導をしていて、話をすることも多く、一番時間を共にした選手でもありました。
その選手が「Senior Nightにチームが大きくリードしていれば、出してもらえるかもしれない。」と興奮気味に話をしてくれたのを思い出します。
チームは彼のためにも、リードを奪わなければならなかったのです。
誰も言葉にはしていませんが、彼らのプレーがそういっていた気がします。
後半20点以上の大量リードでタイムアップへ近づいていく中、その選手の顔が緊張と興奮でいっぱいになっていく。
皆がいつ彼が呼ばれるのかざわめき始める。
そしてついにその時はきました。
残り30秒弱。
シュートを打つ機会はありませんでした。
試合時間を消化するボールキープ。
試合終了と同時にSECタイトルを手にした瞬間、彼はコートの中心に立てていました。
たかが30秒。でも彼にとっては、最後の最後にホームでチームの一員として頑張ってきた証の30秒だったと思います。
あの幸せそうな笑顔と、試合後Coach Donovanに「Thank you so much」と何度も何度も繰り返す彼を見て、私も本当に幸せを感じることができました。
試合後の彼らの顔は忘れられません。
本当におめでとう。
でも、まだシーズンは終わらない。
SECトーナメント、NCAAトーナメントが待っています。
私たちはまだ「前進」しないといけないのだから!
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やってくれました!!
今年2回目のBig Game。
#6 Kansas StateをGatorsが57-44で下し、
今後に繋がる、大きな勝利となりました。
試合はMiami近くのSunriseという所で行われたため、
Roadに行けない私はTV観戦となってしまいましたが、
久々に興奮してしまいました。
いろんな意味で…
と、言うのも…
出だしは正直悪く。
スタートして5分程無得点&前半だけで16TO。
FG% 44.4%,3Pt% 20.0%。
オフェンスが波に乗れない。
これだけ見れば、勝てそうに無い数字。
それでも、23-20の三点差で折り返したのは、
やはりディフェンスの力。
Gatorsのスタイルは40分間コールコートでプレッシャーをかけ続ける。
このシステム、日本のチームにも参考にしたい人は多いのでは?
Kansas Stateはうちのディフェンスを最後まで攻略できず、
逆にGatorsは後半、
練習してきたポストフィードとバックドアプレイがオフェンスで機能し、
終わってみれば、後半21-37。トータル57-44での勝利!
やはり、修正し練習してきたことを試合で結果として出せた事が非常に大きい。
見ている限り、まだまだ伸びるチームであることは間違えないし、
このままチームが成熟していけば、3月が楽しみになってくる。
実は、コンディショニングの方でもボスのMattと話し合い、
ここ数週間、新しい取り組みを初めていたこともあり、
今回の結果は非常に嬉しい。
(このことについては、後日触れようと思っています。)
この流れのまま、年末年始を乗り切り、
SECへと、戦いは続きます!
つまり、今年の年末年始は仕事です!
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