ヤッちゃんパパ奮戦記

HFAの息子に啓発されて、化学を専攻した小父さんが畑違いの自閉症療育の世界へ。50の手習い、子育て奮戦記…

桜去り・・・本格始動 !?

2007-04-21 09:07:17 | 子どものこと


東京では桜が散り、桜のみならず銀杏の木などに若葉が吹いて久しい。上越高田もようやく桜も峠を越えたようだ。4月生まれの私は、また一つ歳を重ねてしまった。

6時起床。天気予報が外れ雨は今のところ降っていない。…ということで、次兄は8時からクラブ活動の野球の練習がある。起こしてやると、日頃の寝起きの悪さとは裏腹に、今日は目覚めが良いようだ。ヤスは隣のベッドでまだ眠っている。

メールをチェックし、もうそろそろ結果が出た頃合いと思い、星槎大学のHPで成績照会をみる。来ていた。先回提出した「特別支援教育 I」と「学習障害概論」のレポートが「A」で通過。大学の方はほぼ計画通りの進行状況である。今日明日はRDIをひとまず休み、「共生科学 I」のレポートを仕上げることにした。昨日届いた「硫黄島からの手紙」も見にゃいかんし、そこそこ忙しい。

ところで、昨日はヤッちゃんの授業参観日。担任が替わったこともあり、どんな具合か見学に行った。科目は家庭科。通常の学科と趣が異なるが、授業の方法などはそれでもある程度判断ができる。

家庭での家族の仕事の分担について、表にまとめようという内容の授業であった。表の一番上に家族の名称、例えば「お母さん」とかを書き込む。最左のカラムに家庭での仕事の内容を書く。誰が主にその仕事をやっているか、自分はどの仕事を手伝っているか印を付け、最後にその表を見て気付いたことをまとめる。といった内容である。課題自体は特に難しい訳でもなく、手順を追えばコナセル内容である。担任は熱心であり、綺麗な楷書で適度に板書もしてくれているので、一般論でいえば、授業方法にさして問題がある訳ではない。

ヤスは一番前の席に座り、じっと授業を聞いている様に見えるが、手は全く動いている様子がない。最後尾にヤスより遙かに自閉が重いMちゃんが情緒級から交流学級で来ている。目をやると加配の教師が付き切りではあるが、本人は自分のプリントを両手に持ち、突如クシャクシャ…。慌てて加配の教師が皺を伸ばす。
「お家でご飯作っているのは誰?」
「バイキンマン」
なかなかの会話が飛び交っているのが聞こえる。他人のお子さんはさて置き、教室の横から前へ進み、ヤスの状況を観察。案の定プリントは白紙、まったくのお客さん状態。

担任の先生は各自の机の周りを歩きながら、授業を進める。各自のプリントを覗いたりはするが、格別何か手助けをする様子は見られない。気になるのは説明を分かって貰おうという熱意の余り、とにかく言葉が多い。言葉の海だね! 見かねてヤスのそばに近づき介入する。

言葉を少なく、ゆっくり、何をするのかプリントを指差ししながら指示すれば、すぐにプリントが仕上がってゆく。う~む。

現在過剰適応している息子は、全く無意味な時間を過ごしていくことになりかねない。特性に合った支援が望めそうもないという不安がよぎる。過剰適合がいつまでも続く訳もなく、カタストロフィーはやがて来る。

たまたま家庭科だったからという可能性もあるが、一部でもこの種の時間を学校で過ごすこと、褒められもせず、学びもせず、充実感も持てない時間を持つということは、家庭科だから良いということではない。こういうアブノーマルな体験は必ず、他にも影響を及ぼす。だから、特別支援級に移籍しないという前提では、状況改善を図らなければならないのは明らかである。教師を傷付けずに自覚を促す、難しい仕事がこの先ありそうである。

ともかく、特別支援コーディネーターに連絡を取り、算数の授業の参観を申し入れた。算数も同様の状況であれば、一先ずは校内通級に移す算段を講じなければならない。暫くは目を離せそうもない。
コメント (3)
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