にじの木通信

小さな家族の日々のこと。
安心安全栽培の菜園も、カメの歩みで一歩ずつ。

6月 西の小麦刈り取り

2013-06-15 17:24:03 | 小麦
梅雨入り宣言からずっと晴れ続きでしたが、この日は久しぶりの雨予報でした。うちにとっては、刈りとり前の小麦に雨がかからない恵みの空梅雨でしたが、そろそろ雨乞いをと思っていたころで。

4時台に目が覚めたけれどまたさぼり朝の用事をしてうちを出たのは子供が登校の準備をしていた7時台で、「あとがんばって用意して自分らで行ってな」と小学生組に言い残し畑に行くと、もうHさん御兄弟など数人の方が作業されているところでした。皆様段取りがすごいです。

ある方には「早ようからがんばるなあ」なんて言っていただいたりしながら(おっちゃんのほうがですけど^^;と心の中ではお返事し)雨の前に刈り終わりたいなと、必死になって鎌をサクサク。サックサクサクサク…バサバサと(4時台に動いていたら余裕があったのになと思いながら)

シートを持って行っていたので、刈った麦をその上に置いて、刈りとり中のところの近くまでひきづっていくと麦のもち運びの距離が短縮されて作業がちょっと楽でした。


するとOさんのおばさんがやってこられ、「この間おばさんにもう刈りどきやって教えていただいてから先に東のほうの小麦を刈って、ここは雨の前焦って今頃で…あの時にしとけば良かったのに~」と言うとおばさんは雲の様子を見てくださって、まだしばらく降って来ないだろうということを言って安心させてくださいました。…雲の動きも読めない私はよほど焦っているように見えたことと思います(@_@。

それからあと3・4線くらいになったら、「もう言うてるまあやろう」と言っていただき。おばさんご自身お隣の畑の草曳きをしながらなのに、こちらのことまでよく見てくださっている。こんな風な見守り方、まるで神様か神様の使い?みたいに感じたりもする…


それに下手を見かねてでしょう、おばさんは鎌の使い方を教えてくださいました。
‘刈る茎をむこう側に押して、鎌は一回ひく’と数回の実演。言って聞かせて見せて、させてみる。おかげ様でこの後は、サクッ…サクッ…と、それまでの畑荒らしのような鎌の音は治まりました(*^_^*)

「おばさんも都会から来て、始め何にも知らんかって、おじいさんらに一から何でも教えてもらってなあ。まだ知らんことばっかりで…」
ものの教え方も何かを分けてくださるときにも、この京都らしい気配りをいつもくださるばかりか、冗談とも本気ともとれるような面白い言い回しもされるおばさん(ひ孫さんとうちの娘達は同じ小学校に通っています。)


3年前にこの畑を借りだしたころに話しかけてきてくださって、その時夫婦で植えていたオリーブにいつか実がつくだろうというお話になり、「実ぃがついたらおばさんにも分けてな、そのころにはもう墓の中かもわからんけど(笑)まあそんなもんですわガハハ。今も棺桶に片足つっこんでるけど~ガハハ」と明るく笑っておられて、私たちは‘すごいな’と言っていた。

そう確かに生まれたら誰しも、片足棺桶の中やなあとも思ったものでした。

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