建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

人がウソをつく動物であることのリスク

2015-10-21 23:03:43 | 政治・教育他コラム

「人はウソをつく動物であることのリスク」

 これは私が原発に反対する一番のよりどころとする考えである。どんなに安全設計をしてもそれはシステムが正常に稼働した場合を前提にしているのであって、システムの中にうそつきがいたら事故につながり事故を止めることもできなくなる。もし原発を使うならば、そのリスクを受け入れ、最悪に事故が起きてもそれを受け入れる覚悟がなければいけないと考えている。

 今回、マンションの杭についてデータの偽装問題があった。これも都心で大規模なマンションをつくる場合における「人間がウソをつく動物であることのリスク」である。人間は高層ビルに住まなければならないということはない。自分で選んで都心の高層マンションを選んだのだから、その建物の建設の中で予想されるリスクは受け入れなければならない。受け入れられないのならば、郊外で一戸建てや小規模な建物に住むべきである。

 これは都市に生活する以上、どこかでだれかがウソをついて危険や不具合が生じるがそれは受け入れる覚悟が必要だというだけのことで、都会の経済的なメリットや日常生活の利便性を考え、そのリスクをみんなが受け入れているだけのことである。

 今回のマンションについては、居住者や施工者、販売者がどのようにしようと、それぞれの自己責任の話で処理されることでしょう。

ちょっと冷たい話ですみません。


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