あの人と別れてから ひとり暮らしの部屋で泣き崩れて
別れたのに意味はない また独り身に戻っただけのこと
泣いてばかりのわたしを あの人さえなにも知らずにいて
最後まで笑っていたわ 別れを切り出したのに意味はない
あの人がすきだった長い髪 持て余して人差し指で遊ぶ
恋人時代が 美しくよみがえる
あの人がすきだったと 泣いて
少しずつ年を取って行くわたしを あの人には知られない
恋人時代が 懐かしくよみがえる
あの人だけがすきだったと 泣いて
少しずつ長くなって行く髪を あの人には知られない
わたしには 独りがお似合いと 幕を引くようにカーテンをして
お友だちの猫とひとしきり戯れて 真夜中のパーティーはひとりきり
恋人時代が 美しくよみがえる
あの人がすきだったと 泣いて
少しずつ長くなって行く髪を あの人には知られない
誰にもわからない なみだ顔
誰にも知られない 恋人時代…