やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

月のしずくが泣いている

2024-10-25 11:19:35 | ポエム
秋風が木枯らしの季節を呼んでいる
寒さが身に染みる朝は悲しく
現実感が押し寄せて

人を愛して僕は行く
人を探して僕は行く

通りすがりの人たちは
誰もが誰もを見て見ぬフリして
今日の日のさよならを探してる
この世界のすべてを愛していたい
ただの他人の行きずりの人も
目に映るすべての物が息づいてるから
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている

傷つかない僕は誰も信じずにいる
月のしずくは非情の世界に泣いて
悲壮感が押し寄せて

人とはぐれて僕は行く
人と別れて僕は行く

通りすがりの人たちは
誰もが誰もを知らないフリして
今日の日のさよならを待っている
この世界のすべてから自由でいられたら
本来他人のあの子のことも
触れた手のぬくもりが温かかった
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている

ずっとなにかを信じて生きていた
秋物ジャケットを着て夕暮れを歩く
あの子と逢う時はジャケットの背中で語ろう
僕は自分の道を行くからついて来ればいいと

今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている


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あなたと歩いて行きたい

2024-10-22 18:30:17 | ポエム
秋の夜長につくため息は
遠い記憶に置き忘れた思い出に
さようなら

町に明かりが1つずつ
家の数だけ輝きだす
見上げる夜空に星たちが

はじめて会うのに
どこかなつかしい
普通の日々のふたりに
埋もれた夢に慣れていく毎日
あなたと出会えたから
あなたと歩いて行きたい

ひとりで見てた海
今夜はあなたとふたり見つめてる
口づけて

海岸を通る車のライトはダイヤモンド
肌寒い両腕をそっと抱いてくれる

はじめて手を繋ぐ
あなたって不思議ね
わたしのことがわかるの
シャボンの泡のように
浮かんでは消えていく
未来の夢がハジける
あなたと歩いて行きたい

あなたって微笑むだけで
なにも言わないの
あなたを知って変わっていく
瞳の中をのぞき合う

はじめて会うのに
どこかなつかしい
あたたかなこころを知ってる
泣き出しそうなわたしを見つめている
わたしをすきだと言うの
あなたと歩いて行きたい


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はじめてのラブソング

2024-10-21 16:32:24 | ポエム
秋の日の月曜は憂鬱だけど
次の週末はキミと逢う予定だね

昔のはじめての恋とは違って
少しはつきあい方を考えてる

こんな僕に合う女性(ひと)は
キミのような傷つかない女性(ひと)

ずっとひとりでいたから
自由が身について
キミの軽やかな足取りがすき
きっとキミもひとりでいたから
つかず離れずの関係が心地いい
そんな僕の
はじめてのラブソング

秋の朝のコーヒーの香り深く
気楽な関係を恋とは呼ばずにいる

ネットで引いたカードの結果は
男のくせに「愛と美」と出て笑った

僕のわがままを許してくれる
大人可愛いキミがすきさ

ずっと自由でいたから
ひとりが身について
キミの軽やかな足取りが素敵
きっとキミも自由でいたから
たとえいつか離れ離れになっても
そんな僕の
はじめてのラブソング

キミならこの次の運命が待っている
僕ならひとりで生きて行けるから
記憶が定着した想い出になって
キミのこと忘れることはない

たとえ昨日が最後だったとしても
こんな僕の
はじめてのラブソング…


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それははじめての恋のように

2024-10-20 16:59:02 | ポエム
秋の真夏日 汗を感じて
日陰に逃げ込んで 僕等は街を歩く

はじめて打ち解けて話した時から
僕等の恋は徐々に深まって手を繋いでる

身を硬くするキミをふっと抱きしめた

敏感な僕は
無口になっていくキミと無言で歩いて
敏感な季節は
夕刻過ぎの秋の夜風に
キミの肩をそっと抱いた
それははじめての恋のように

先の季節の冬の兆しは
涼しい秋風がキミの髪からの香りを乗せて

こうして打ち明けた思い出話を
僕等は自分の歴史に互いを刻んでいくの

無言でうつむくキミにふっと口づけた

敏感な僕は
こんな日がいつまでも続けばいいと
敏感な季節は
星降る予感の夜風に
キミの手を取って歩いた
それははじめての恋のように

微熱に浮かされたような恋は
キミという運命を連れて
人生の遥か先まで共にいられたなら
互いを感じて自分の情を偽れない

それははじめての恋のように…


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天使のルージュ

2024-10-14 15:15:40 | ポエム
あざやかな秋のときめき
白いドレスを身につけ

あなたに逢うために
鏡の前でメイク

涙のかわりにルージュを重ねて
やさしさを届けたい

悩み事を隠してること
笑顔越しにわかるから
素直な気持ちだけで
わかり合いたい
いま 感じてることがすべて
きっと これからのふたり
天使のルージュ

ホントのあなたは
あなたが見つけるはず
ホントのわたしは
わたしだけが知ってるはず
変わっていくことを信じて

悩み事を隠してること
横顔見ててわかるから
素直な気持ちだけで
分かち合いたい
いま 感じてることがすべて
きっと これからのふたり
天使のルージュ


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