秋風が木枯らしの季節を呼んでいる
寒さが身に染みる朝は悲しく
現実感が押し寄せて
人を愛して僕は行く
人を探して僕は行く
通りすがりの人たちは
誰もが誰もを見て見ぬフリして
今日の日のさよならを探してる
この世界のすべてを愛していたい
ただの他人の行きずりの人も
目に映るすべての物が息づいてるから
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている
傷つかない僕は誰も信じずにいる
月のしずくは非情の世界に泣いて
悲壮感が押し寄せて
人とはぐれて僕は行く
人と別れて僕は行く
通りすがりの人たちは
誰もが誰もを知らないフリして
今日の日のさよならを待っている
この世界のすべてから自由でいられたら
本来他人のあの子のことも
触れた手のぬくもりが温かかった
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている
ずっとなにかを信じて生きていた
秋物ジャケットを着て夕暮れを歩く
あの子と逢う時はジャケットの背中で語ろう
僕は自分の道を行くからついて来ればいいと
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている