7:30ごろ起床。8:30ごろにホストファミリーと朝食を取る。皆で一緒に朝食をとるのは、この1ヶ月間で初めてであった。
朝食後に部屋へ戻り、持っていく荷物(スーツケース・大小のスポーツバッグ、バックパック、コンピューター)、大学に送る荷物、日本へ送り返す荷物を最終確認し、9:30ごろ家を出た。4ヶ月前のアメリカに来た日、スーツケースと小さいスポーツバッグ、コンピューターとバックパックを抱えて空港から出てきたが、今やそれに大きいスポーツバッグとダンボール1箱分が加わった。
家から空港までは10~15分。空港ロビー前に車をとめて荷物をおろす。建物内に入ってUnitedの窓口まで行く。ティケットを渡し、マイレージ会員番号を告げる(
United Airline マイレージプラス)。Check In(預ける)の荷物にタグをつけ、重さを量る。2つの荷物はどちらも制限内であった。しかし、Carry On(持ち込み)の荷物に問題が発生。機内には2つまでしか持ち込めないが、コンピューターも1つとして数えられるそうだ。コンピューターは数に入らないと思っていたので、予想外のことに戸惑う。だが受付の人によると、荷物は3つまで預けられるそうで、持ち込む予定であった荷物の1つを預けることに。
搭乗手続きが終わったら、まだ登場時間まで1時間ほどあったので、飲み物を飲みながらホストファミリーと話をした。30分前になり彼らと別れ、搭乗のためセキュリティーチェックを受けた。荷物はX線に通し、上着2枚を脱いで渡し、次に靴。ゲートをくぐり、両手を水平に上げ、職員が機械で身体を調べ、ベルトは外して渡し、財布も渡した。職員がバックパックの中身を出して調べ、コンピューターも入れ物から出した。こうして全てのチェックが終わって、ようやく搭乗口へと向かうことができた。
飛行機は11:18より遅れて飛び立った。思っていたよりも席と席との間隔があり(やはりアメリカンサイズか)、今まで乗った飛行機に比べると(今までの飛行機はどれも狭い)快適に過ごすことができた。
13:30ごろ(現地時間14:30)、2時間ほどかけてDenver空港に到着。最初、飛行機が着陸態勢を始めたとき、時間を見て予定より1時間ほど早かったため、また飛行機から見た景色が、空港の回りが平地(茶色の大地が広がる)で何もなかったこともあり、違う空港に何か緊急事態が起こって(天候など)着陸するのかと思った。しかし、隣の人に聞いたらここはDenverで間違いなく、ポートランドとデンバーには時差が1時間あることが分った。飛行機は予定より早く着いたため、20分ほど待ってからゲートに横付けされた。
デンバー空港の印象はとにかく大きいの一言。次の便は現地時間15:35(ポートランド14:35)。乗り換えに1時間もないので焦った。降りた建物は「B」。乗り換えの飛行機がある建物は「A」。Aまでは電車で行かなければならない。ちょっと歩いて電車に乗り、降りてからまたちょっと歩いてようやくGreat Lakeの窓口を発見。搭乗手続きをするが、受付の女性の愛想がとても悪い。搭乗時間の少し前に、突然日本人らしき5、6人の集団が現れた。彼らは別の飛行機だが、このようなところにもいるんだなあと不思議に気持ちであった。
Garden Cityの空港までは、20人乗りぐらいの小さなプロペラ機。搭乗ゲート(といっても、ただの建物のドア)を通って外に出て、そのプロペラ機へ歩いていく。外に出て改めて分ったが、空港の周りは茶色い平地が広がっていて、遠くまで見渡せる。雪が所々残っているが、天候は快晴。少し風があって寒いが、青い空が広がっていて気持ちが良い。プロペラ機に乗り込んだが、やはり小さいので狭い。乗客は12人ほど。機長席と乗客の席には扉がない。15:40(ポートランド14:40)ぐらいにプロペラ機は飛び立った。
プロペラ機から見えた大地は、どこまでも四角や円形に区画された茶色い平地が続き、空港の周りはぽつぽつと家があるだけ。飛び立って20分ほど経つと、そこは茶色い丘や平地だけで家はほとんどない。その先に見えるのも同じ景色である。30分ほど経過したら町が見えてきた。しかし小さな町である。5000人以下の町だと思う。この時点で、プロペラ機の中に夕日の陽がさしてきた。大地の暗くなっている部分がどんどん増している。太陽が沈んでいくのが機内から良く分った。
現地時間17:25(ポートランドは15:25)にGarden City Airportに到着。空港から降り立ったが、やはり予想通り、空港の周りには何もない。夕日が沈みかけていたので暗い茶色い大地が広がるばかりであった。空港の赤レンガ風の建物も、デンバーに比べれば話にならないほど小さい。この建物を見て電車の駅を思い出した。
1つ目のドアを通って左側にセキュリティーチェックと搭乗口、左側に預けていた荷物を受け取るところ。女性がシャッターを開け、自分の荷物を出し、再びシャッターを閉めた。2つ目のドアを通れば左側に待合室、右側に航空会社窓口である。
到着予定時間の17:43に人が迎えに来てくれることになっている。ホストファザーが、ポートランドからここGarden CityのFirst Southern Baptist ChurchのPastor Rickに連絡を取ってくれ、彼が迎えに来てくれることになっていた。18:00ごろ、建物を出ようとしたときにRickが車で建物玄関前に現れた。彼の車に荷物を乗せて大学に向かうことに。
空港から大学に向かう道のりは、ポートランドにいたときに誰もが言っていた、「Flat」と言う言葉そのままであった。遠くが見渡せ、家が所々にあるだけ。ほとんどは大地が連なっているだけである。
大学には10~15分ほどで着いた。思っていたよりも大学の敷地が広い。入寮の手続きをするためResidential Life Officeのある建物へ。そこにいたのはDirectorのKate。彼女からいろいろ説明を受け、書類をもらい、部屋の鍵をもらって、アシスタントに部屋へ案内してもらった。
部屋の最初の印象・・・・囚人部屋もしくは病院。それほど素っ気ない雰囲気の部屋である。部屋はRA(Resident Assistant)のコディの部屋の目の前である。Kateが配慮してくれた。
部屋に荷物を置いて、Rickの家で行われているクリスチャンのSmall meetingに参加する。参加者は12人前後で、みな友好的な人たちばかりであった。このSmall meetingは22:00ごろに終わり、参加者の中の夫婦に大学まで送ってもらった。
部屋に着いて荷物の片付けをはじめ、寝たのは4:00ごろ。