日本の真実

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世界初、建物解体現場でアスベストを再生ガラスにする装置を開発

2007-06-08 05:33:35 | Weblog
先月14日、東京工業大学と渡辺解体興業などのグループは、アスベストを建物解体現場で無害化して、再利用する装置を開発したと発表しました。これまで据付型のアスベスト処理装置はありましたが、建物解体現場に運搬出来るものは世界で初めてということです。
建物の解体工事現場で出るアスベスト(石綿)は針状の細い繊維で、吸い込むと肺などに刺さり、肺がんなどを引き起こします。その処理は現在、専用のポリ袋に二重梱包して、管理処分場に埋設されていますが、分解されない為、再び飛散する危険性があり、現在社会問題となっているのはご存知の通りです。
今回開発された装置はまずアスベストを集めて、それを飛散しないように一旦水に浸した後、水分を取り除きます。それを溶融炉に入れ、電磁波で約1600度に加熱して溶かし、水で冷却すると2~5mm程度のガラス粒になり、無害化されます。ガラス化には30分も掛からず、処理を行うと容積は処理前の40分の1になり、運搬や処理が容易になります。またガラス粒は再利用が可能です。
装置一式は10トントラックに搭載可能で、解体工事現場に運搬出来ます。製造費は数千万円で、1時間でアスベスト約2.5立方メートルを処理することが出来ます。処理費は1立方メートル当たり、4万円以下を目指すとのことです。
これが実用化されれば、アスベスト飛散の危険性が低くなり、埋設処分場も必要無くなるという大きなメリットがあります。
アスベストの処理に従事している人たちは、今もなお危険にさらされていますので、一日も早く実用化され、安全な処理作業が出るようになることを願います。

http://www.sankei.co.jp/culture/kagaku/070514/kgk070514002.htm
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070514i215.htm
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/
20070515k0000m040048000c.html

(信)