新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

時代は違えども・・・

2009-10-03 08:23:54 | 日記
奈良時代。
どんな政治が行われていたのでしょうか。
とても古い時代。
政治も社会もまだまだ未成熟だったと想像しますが・・・。

こんなお話を聞きました。


 ※ ※


当時、国を治めていたのは天皇。
天皇は即位の時に「私はこのような国づくりをしようと思う。民を慈しむと誓う」等という宣命を読み上げられます。
国を治める者としての責任と義務、誓いを述べられるのです。

このような天皇の言葉や、政治の方針などは、その都度地方にも伝達されていました。
そのころは、テレビも電話もメールもありません。
早馬で情報を全国に伝えていたのですね。

災害対策や、伝染病への対応、高齢者や身障者に対する福祉の充実・・・
様々な政策が記録として残されています。
死刑廃止論まであり、犯罪者の更生も考えられていたというから驚きです。

面白いのは、天皇と官僚の関係でした。
元明、元正天皇という女性の天皇もいらっしゃいました。
当時、女性は帝王学を学びません。
女性の天皇は、官僚が書いた文書をそのまま読むだけだったのです。
官僚たちにとっては非常にやりやすい状況でした。
それを、見抜き、官僚に対して政治のあり方を厳しく教えられたのが聖武天皇です。

また、官僚の世襲制度が続いており、官僚の質が落ちてきていたことも改革されました。
能力のある者は、出身にかかわらず、登用していかれたのです。
その結果、地方に埋もれていた優秀な人がたくさん集まったそうです。




時代は違えども、なんだか今の世の中と似ているところがある・・・そんな風には思いませんか。

一つ、平成の世より、奈良時代の政治の方が優っていたのではないかと感じたことがありました。
「民を慈しむ」という心です。
国を治める立場にあった天皇。心から民を慈しみ、愛し、大切にしておられたように感じます。

時代はすすみ、制度はどんどん発達し、成熟しました。
では、心は?

政治家自身の利益や名誉のための政治は論外です。
国民を甘やかすことでもありません。
心から国民を大切に思う政治。
最も根底にあるべき“心”を忘れないでほしいと思います。

コメント
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