「コラーゲン鍋は肌にいい」は真っ赤なウソ! (ゲンダイネット)
忘年会たけなわ。そして、鍋の季節。OLに人気なのがコラーゲン鍋だ。美肌にいい、ツルツルになる――なんていわれるが、実はコラーゲン鍋を食べたところで、美肌にはならない。
食べるコラーゲンが直接、人体のコラーゲンの補給になるわけではないのである。
ベストセラー作家で、分子生物学者の福岡伸一・青山学院大教授がこう言う。
「コラーゲン鍋とは、鍋の中に鶏などのコラーゲンが豊富に含まれている鍋で、多くの女性が食べたコラーゲンが自分の肌のコラーゲン補給につながると信じています。
しかし、食べたコラーゲンが肌のコラーゲンになるわけではない。普通のタンパク質として消化され、アミノ酸になるだけです。さらに、人間はコラーゲンが不足すると、イの一番にアミノ酸から補給される。別にコラーゲン鍋を食べなくても、普通の食生活を送っていれば、肌にコラーゲンは供給されるのです」
だとすると、コラーゲン鍋で美肌はウソか?
「心理的な効果くらいはあるでしょうね。でも、これは薬に見立てたビタミン剤にもあるもので、その気になるだけの効果です」(福岡氏)
OLに教えてやったほうがいい。
コラーゲン (ドイツ語: Kollagen、英語: Collagen) は、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつで、多細胞動物の細胞外基質(細胞外マトリクス)の主成分である。体内に存在しているコラーゲンの総量は、ヒトでは、全タンパク質のほぼ30%を占める程多い。また、コラーゲンは体内で働くだけでなく人間生活に様々に利用されている。ゼラチンの原料はコラーゲンであり、化粧品、医薬品などにも様々に用いられている。
健康食品としての意義
コラーゲンを多く含む健康食品が、皮膚の張りを保つ、関節の痛みを改善するなどと宣伝されていることがある。一部の症状に有効性が認められたという論文は多いが、相反する結果を示す論文も報告されており、健康食品としての有効性(=コラーゲンの経口摂取による効能)について科学的に十分に証明されているとは言い難い。
コラーゲンはタンパク質の一種だが、アミノ酸まで分解されなくとも小さなペプチド(分子量500-15,000)まで分解されれば消化管から体内にとりこまれる。しかし、取り込まれたコラーゲンペプチドは皮膚、肝臓、腎臓、脾臓、筋肉、軟骨など全身に分配され、必ずしも目的の部位にだけ届くわけではない。 コラーゲンを単なるタンパク質供給源としてみた場合、グリシンを非常に多く含む反面、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンをまったく含まないなど、アミノ酸組成が著しく偏っている。
なお、コラーゲンを配合した化粧品が数多く販売されているが、コラーゲンは主に保湿剤の目的で使用されている。
忘年会たけなわ。そして、鍋の季節。OLに人気なのがコラーゲン鍋だ。美肌にいい、ツルツルになる――なんていわれるが、実はコラーゲン鍋を食べたところで、美肌にはならない。
食べるコラーゲンが直接、人体のコラーゲンの補給になるわけではないのである。
ベストセラー作家で、分子生物学者の福岡伸一・青山学院大教授がこう言う。
「コラーゲン鍋とは、鍋の中に鶏などのコラーゲンが豊富に含まれている鍋で、多くの女性が食べたコラーゲンが自分の肌のコラーゲン補給につながると信じています。
しかし、食べたコラーゲンが肌のコラーゲンになるわけではない。普通のタンパク質として消化され、アミノ酸になるだけです。さらに、人間はコラーゲンが不足すると、イの一番にアミノ酸から補給される。別にコラーゲン鍋を食べなくても、普通の食生活を送っていれば、肌にコラーゲンは供給されるのです」
だとすると、コラーゲン鍋で美肌はウソか?
「心理的な効果くらいはあるでしょうね。でも、これは薬に見立てたビタミン剤にもあるもので、その気になるだけの効果です」(福岡氏)
OLに教えてやったほうがいい。
コラーゲン (ドイツ語: Kollagen、英語: Collagen) は、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつで、多細胞動物の細胞外基質(細胞外マトリクス)の主成分である。体内に存在しているコラーゲンの総量は、ヒトでは、全タンパク質のほぼ30%を占める程多い。また、コラーゲンは体内で働くだけでなく人間生活に様々に利用されている。ゼラチンの原料はコラーゲンであり、化粧品、医薬品などにも様々に用いられている。
健康食品としての意義
コラーゲンを多く含む健康食品が、皮膚の張りを保つ、関節の痛みを改善するなどと宣伝されていることがある。一部の症状に有効性が認められたという論文は多いが、相反する結果を示す論文も報告されており、健康食品としての有効性(=コラーゲンの経口摂取による効能)について科学的に十分に証明されているとは言い難い。
コラーゲンはタンパク質の一種だが、アミノ酸まで分解されなくとも小さなペプチド(分子量500-15,000)まで分解されれば消化管から体内にとりこまれる。しかし、取り込まれたコラーゲンペプチドは皮膚、肝臓、腎臓、脾臓、筋肉、軟骨など全身に分配され、必ずしも目的の部位にだけ届くわけではない。 コラーゲンを単なるタンパク質供給源としてみた場合、グリシンを非常に多く含む反面、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンをまったく含まないなど、アミノ酸組成が著しく偏っている。
なお、コラーゲンを配合した化粧品が数多く販売されているが、コラーゲンは主に保湿剤の目的で使用されている。