朝

朝を迎えました
ずっと眠っていたようでした
静かな朝です

小鳥のさえずりも川のせせらぎも聞こえませんが
落ち着いた静かな朝です

何故か到着したような気がする朝です

いつの間にか舟に乗りその中で眠り今、静かに浅い砂浜に舟がうちあげられているような到着です

今日がいつなのか思い出そうとすると頭が痛みます
でも、今日がいつかはわかっています

深い眠りだったのでしょうか

眠りに入った時と目覚めた朝の間は何万年もあったように感じる朝です

目を開けて周りを見ても何も変わっていません

でも、何かが違う新しい位相の朝に到着したと感じるのです

私がどこの誰で何をしてきたか．．．そういう類いは脱ぎ捨てて無くなったようです

この朝を迎えた私は、クラゲのようです
関節がなくなって全体がぶらぶらしているように感じます

歩けなくなったのかと立ち上がってみました

歩けました．．．

お腹もすいています．．．

水を飲みました．．．

胸の奥の奥の奥の中からあたたかいものを感じます
深い眠りについている間に入ったのでしょうか
それとも？あたためられたのでしょうか

そう思いながら深い眠りに入る前に何をしていたか思い出してみました

大好きな動画の猫ちゃんが病気で緊急入院したと知り、その猫ちゃんを思いながら眠りました

その猫ちゃんは、風格があり堂々とした猫で王様のように感じていました

その猫ちゃんと深い旅をしていたのでしょうか

あの猫ちゃんは神様の使者かもしれません

ふっと思いました．．．猫ちゃんは神様の元にもどったのかもしれないと

ほんとに静かな朝です