自己内観ブログ

自己を信じて大地にしっかり根付いた生き方をするための日々の閃きを綴ります。

ひとりの旅

2018-07-05 13:23:00 | 
ただひたらすら歩んでいました

朝陽に目覚め星で眠るまで

いつも一人で歩んでいました

存在する意義を問うてもわからない日もありました

それでも前を見て歩んでいました

誰かがにぎやかにはしゃいでいても

その中には入らず歩んでいました

誰かに歩んでいる理由を話すこともなく

ただひたすら歩んでいました

こんなにも一人でいられるのかと驚くほど

自分を見つめ歩んでいました

その間どのくらいの陽が登り星が輝いたのか

数えることもせず歩んでいました

登り坂のように進むたびに苦しみを感じる時もありました

それでも苦しみは必ず抜けて行くと信じて歩んでいました

初めは朝陽が登る五回目に休息をとりながら歩んでいました

次第にその回数すらわからなくなり

歩んでいるのか休んでいるのかさえわからなくなり

それでも歩んでいました

ある時までは確かに近くに温もりを感じていたのです

いつからか気配もなくなりそれでも歩んでいました

でもいつも心の中には明るい道しるべがあったのです

その道しるべを糧に歩んでいたのです

歩む道にはどんな時でも花が咲いていました

華やかではなく目だたないように静かに咲いていました

時には安らぐ香りを放ち咲いていました

その花に導かれ癒されながら歩んでいました

ある時は遠くから雄大な山々が勇気を届けてくれました

その勇気を胸につめ込み歩んでいました

道の脇に澄んだ水を運ぶ小川が流れていてその清い水で身を洗う時もありました

そうして汚れを落としながら歩んでいました

無になり空と雲に語りかけ歩んでいました

・・・・・・・・・

ある時から歩みを緩めてみました

もう緩めていいよと小鳥達が知らせてくれたのです

すると周りに同じように自分の道を歩んでいる人がたくさん見えました

ひとりの旅ではなかったのだと唇から笑みがこぼれました

すぐ近くを歩んでいた人も微笑んでいました

これからはゆっくりと寄り道しながら歩んでいいんだよと
爽やかな風がささやきました
・・・


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