リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

サマックは警察官僚

2008-09-03 11:58:15 | メコン川研究所(メコンの目改題)
バンコクに非常事態宣言 数千人衝突、1人死亡(朝日新聞) - goo ニュース

 タイの情勢に詳しいというわけではないのだが、気がかりなことがある。
サマック首相はもともとはタイの学生運動を鎮圧したことで名をはせた警察官僚だ。その彼が軍隊を使って治安維持をはかっている。

 サマック首相の一連の行動だ。
 ・まず、国王を訪ねて、国王が動かないことを確認した。
 ・反政府勢力の首相府占拠を容認?した。
 ・政府側と反政府側の衝突を機に非常事態宣言をだし、軍隊に警備をさせた。
 
 サマックはタクシン元首相の側近とされている。タクシンも元々は警察官僚でそのタクシンを追放したのは反政府勢力と軍のクーデターだ。

 タイという国では国王は絶対であるという。この間、バス停で座っていたら突然音楽がなって、それは国歌(国王を称える歌?)で、周囲の状況をみてボクはあわてて起立した。警官みたいのが巡回してこちらをにらんでいたのだが、座ったままだと捕まったりするらしい。
 そんな国だから、前回のクーデターというのも国王が容認したからできたと考えることも、あながち間違いではないとおもうのだが、その国王と軍隊とナシを付けた上での行動とすると、サマックの準備はととのったことになる。

 ボクは彼が今後大規模な鎮圧、実力行使にでるのではと懸念している。大丈夫かな貧民連合。

☆テキスト版
バンコクに非常事態宣言 数千人衝突、1人死亡

2008年9月2日19時6分


 【バンコク=柴田直治】タイの反政府団体・民主主義市民連合(PAD)と政府支持派の群衆数千人が2日未明、バンコク中心部で衝突し、1人が死亡、多数の負傷者が出た。サマック首相は午前7時(日本時間同9時)、首都に非常事態を宣言した。

 午前0時ごろ、王宮前広場に集結していた数千人の政府支持派が打倒PADを叫びながら首相府へ向けて行進。約1万人が座り込みを続けるPAD側が首相府の外に出て、ラチャダムノン通りで迎え撃つ形となった。午前1時半ごろ、どちらかが発砲。警官隊が制止できず乱闘になった。男性1人が撲殺され、銃で撃たれるなどして約40人が負傷した。PADの占拠以来、死者が出たのは初めて。

 非常事態宣言下では、5人以上の集会が禁止されるほか、政府施設の保全や報道検閲が認められる。しかし事態収拾の指揮を任されたアヌポン陸軍司令官は同日午後、記者会見し「議会制度のなかで解決を図る」と話し、強硬な手段はとらない考えを明らかにした。

 PADは首相府の占拠を解かない構え。軍がPADの排除に当面乗り出さない可能性が高く、首相も辞任を拒否しているため、混乱収拾の見通しは立たなくなった。

 約4千人の軍・警官が周辺に展開し、中心部の学校が休校となるなど、首都は騒然としている。バンコクは首都としては世界最大の邦人社会があり、約3万2千人が在留を届け出ている。日本大使館は首相府などに近づかないよう呼びかけている。
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