リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

「河川水辺の国勢調査」も仕分け

2010-05-28 17:25:54 | 路上にて(携帯投稿)
河川水辺の国勢調査 仕分け

 「田んぼの生き物調査」 は廃止
 このエントリを書いた時点では、国交省の生物調査、河川水辺の国勢調査については仕分けの対象とはなっていることは知らなかった。「けら」さんのコメントを見て検索した。なるほど、仕分けされている。

 河川水辺の国勢調査
 個人的には、この調査とは縁がなくて調査そのものを行ったことはない。ただ、生物調査に「河川水辺…」に準ずるという仕様があることがままある。そこで似たようなことをするのだが、個人的には年度を繰るごとに肥大化して、複雑な代物になっているという印象がある。

 もっと、シンプルにして、各河川で毎年くらいやればどだろうかと思ったりもするのだが、今までの方式だと、大きな会社が請け負って作業するようなシステムになっていた。

 それにしても、あの膨大なデータ。結局、誰にもまともに使うことはなくて、ある時代の、ある場所の断片の記憶として、どこかに保管されていくのだろうか。

 けらさんの指摘のように、生物系調査請負人の仕事先はかなり縮小することになるだろう。
 ボク自身、生物調査で糊口をしのぎ、はや35年。学生時代から携わっていて、普通の環境調査会社よりもよっぽど古くからの係わりがある。それだけに、こだわりがあり続けているのだが今後どのような業態が残っていくのか。すこし、様子を見るしかないのかな。
 
☆テキスト版

「河川水辺の国勢調査」は事業縮小へ、事業仕分け

2010年5月26日

 5月21日の事業仕分けで、河川における生物の生息状況などを国土交通省が定期的に調査している「河川水辺の国勢調査」は、業務の委託先を競争的に決定するとともに、事業を縮小すべきだと判定された。

 仕分け人からは、この調査の意味や効果が見えにくいとの指摘があった。建設事業を推進する立場の国交省が環境保全を目的とした調査を実施することに対して、調査内容の中立性に疑問を呈し、国交省ではなく環境省が実施すべきだとする意見もあった。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5月27日(木)のつぶやき | トップ | ほんとに 売れているの? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あきば)
2010-05-28 23:17:59
>国交省ではなく環境省が実施すべき

別に国交省の肩を持つ訳ではないのですが、環境省の実施を望む向きは隣の芝生は青いとか、木を見て森を見ずといった趣があります。

自民党政権に嫌気がさしたので、民主党政権に期待したらもっと酷かったというのと同じ状況になる気がします。

変化に伴う痛みを国民が予め長期的に覚悟しなければ、この手の仕事はどの省庁が発注しても同じだと思いますね。

トキの野生復帰を巡るコトの進み具合(特にコウノトリと比較した場合)だけを見ても、環境省に「日本の環境」を任せる気には正直なれません。
返信する
環境ということば (ニイムラ)
2010-05-28 23:53:47
環境ということばが、漠然とうけているんだろうなあ。

 トキについては、環境省ばかりが手際が悪いということは無いと思う。ただ、二つばかり、コウノトリと違うと思われることがある。
1 羅針盤としての池田啓さんの不在
2 大学の組織的関与
返信する

コメントを投稿

路上にて(携帯投稿)」カテゴリの最新記事