リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

西の湖 たつべ漁

2009-04-09 12:00:13 | 琵琶湖”逍遙”撮影記
ほぼ1年ぶりに西の湖の漁師 保智さんを訪ねた。
1昨年は、毎週のように通っていたが、DVDの撮影が終わって、昨年は1度しかいっていなかった。

 おー にいむらさん。生きとったか? 保智さんもお元気ですか?
 
 京都に用事があるので、7日の朝、漁にお邪魔しても良いですか?
そんな、電話を先週にした。

 保智さんがどうしているか、気になっていたのだが、なかなか行くきっかけがなかった。
 たまたま、というと語弊があるが、年若い友人が以前から保智さんのたつべ漁を見たいといっていたので、良い季節かと漁に同行するのをお願いすることにした。
 
 普段5時に出航するそうだが、保智さんはやさしい。前日に電話したらこんな事をいう。
 にいむらさん。明日は天気がええから、朝方は冷えるで。いつもは5時やけど、6時にしとくかぁ。 冬の格好しとらなあかんで…。

 名古屋方面から当日朝来るというUくんもその方がいいだろう。ありがとうございます。
 ボクは、前日は京都でしこたま飲んで、近江八幡までたどり着き、5時に起きて待ち合わせ場所のコンビニでUくんを待っていた。
 ところが、彼は来ない。電話したが返事がないので、保智さんの自宅に行って、もう一人が来ないから先に行って貰おうと思ったのだが、保智さんは待っていようという。
 保智さんの仕掛けているたつべの数はハンパではない。おそらく、500を越える数が西の湖と周辺に入れてあって、一度に全部はあげないまでも見て廻るのには数時間はかかる。これは、午後までかかるかな。と思ったが、Uくんは大幅に寝坊したということで来ないことになった。

 たつべにはこんな大きなコイが入る。
コイは値段が安いそうで、普通は逃がしてやるのだが、このメスのコイはとても魅力的なお腹をしていたので、料理屋行きとなった。
 

 保智さんが手に持っているのが ニゴロブナ。
手前に横たわっているのが、お腹がぱんぱんのコイである。


 この日、7日朝。ゲンゴロウブナがよく獲れた。
このメスは2キロ半はあるという。ともかく、このお腹。産卵のために琵琶湖から来たというゲンゴロウブナははち切れそうなお腹をしている。そして、とても美しい姿をしている。一点の曇りもないギンぴかの鱗。こんな姿をみると、フナもまんざらではないなどと、思ってしまう。
 無念そうな目をみると、すこしかわいそうではあるのだが、彼女は仲買に買われていって、2年後には立派なフナ寿司になる。


 本日の漁獲の一部。
 ゲンゴロウブナとコイ、ニゴロブナ、ひわら(ギンブナ)ナマズがとれたが、自宅に持って帰るのはニゴロブナとひわらを二匹。後の魚は船着き場の生け簀にいれておいて、仲買に取りに来て貰うそうだ。

 ひらわ、手前の大きいの。は刺身用。あした友人にあげるのだそうだ。
 小型のフナがニゴロブナである。これは塩切り、つまり塩につけてフナ寿司になる。この小型のニゴロブナが大型のギンブナ(ひわら)と一緒に同じたつべで獲れるから面白い。
 オスのニゴロブナがいる。ギンブナに精子をかけに入ってくるのかなあ。しかし、精子をかけてもギンブナはギンブナしか産まないし、なにしてるのだろこのニゴロブナ。と思う。
 
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2 コメント

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寝坊・・・ (うなたろう)
2009-04-11 01:23:20
友人Uです。大変に申し訳ないことをしました・・・(汗。
しかし、想像以上に凄い漁なのですね。西の湖周辺といえば、そろそろにわか漁師たちが網モンドリを仕掛け始めたみたいです。
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春は眠たい (ニイムラ)
2009-04-11 10:12:59
まして、若者はもっと眠たい。
保智さんは若者が好きだから歓迎されるよ。またの機会にね。
ところで、あの後、長良川の大橋さんのところによってから帰ったのだ。サツキマスとエビ漁の用意をしていた。
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