リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

放流という現実

2007-04-22 22:35:12 | アユの流し目/雑記帳
 ボクは心底泣いている。これが「内水面漁業」の実態であるということ、それを「奇妙」と思わず配信する新聞社が存在するという事実についてだが。

アマゴたっぷり釣って 2千匹を放流 揖保川など(神戸新聞) - goo ニュース

☆テキスト版
アマゴたっぷり釣って 2千匹を放流 揖保川など
2007年4月22日(日)11:58

* 神戸新聞

 揖保川漁協(宍粟市山崎町)は二十一日、宍粟市内を流れる揖保川や支流の引原川で、養殖されたアマゴの成魚約二千匹を放流した。養殖ものは初心者も釣りやすいといい、同漁協は「多くの人に渓流釣りの楽しさを味わってほしい」と話している。

 成魚の放流は今年からの取り組みで、二月に続いて二回目。

 揖保川のアマゴ釣りは毎年三-九月に解禁され、多くの愛好家が訪れている。同漁協はこれまで稚魚を放流してきたが、釣りごろには野生化し、初心者はあまり釣れなかったといい、今年から養殖ものの成魚の放流を始めた。

 この日放流したのは、同市山崎町の養殖場で一年間育てられ、体長約一八-二〇センチになった成魚。同市一宮町内の揖保川本流と、同市波賀町内の引原川・サオ釣り専用区の計八カ所で放した。

 アマゴ釣りは、同漁協組合員以外は日券二千五百円または年券七千円が必要(七十歳以上と女性は半額、中学生以下は無料)。同漁協TEL0790・62・6633

(若林幹夫)
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
釣堀 (春小紅)
2007-04-22 23:43:38
だね。こりゃ。
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Unknown (トクダ)
2007-04-23 08:33:35
ニイムラさんが連載しているG社もこの手の情報大好きですよ。(特に釣り欄)
新聞社は、読者が喜ぶ『情報』であれば、それほど深く考えませんから…。やっぱり、受け手に問題があるんじゃないですかね。
岐阜県では、成魚放流は漁協の立派な仕事になっていて、それを専門に狙う釣り人の集団がいます。彼らには、このつり用の作法があるらしく、三脚・活かしビクは必需品らしいです。そして、声が大きいのが特徴かなぁ。
うちの成魚放流は、もともと組合員のお祭り的行事だったのが、今では完全にこの一団に占領された感があります。
地元民は、翌日に残った魚をわずかばかり釣ってるみたいです。
海洋大のM先生が、こういった釣り人を『釣人』認めているのは、世界で日本だけだと書いておられます。
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Unknown (トクダ)
2007-04-23 08:39:17
読んだっけ?
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何処も似たようなものなんですね (鎌倉おやじ)
2007-04-23 11:59:47
初めてコメントさせていただきます。
いつも貴ブログで勉強させていただいているモノです。
渓魚が渓で生まれず、渓で死ねない現実が寂しいです。
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考えたくないけど・・・ (ナカニシ)
2007-04-23 19:34:43
漁協さんの「多くの人に渓流釣りの楽しさを味わってほしい」というコメントの真意(っていうか本音)を聞きたくなりますね。
・本当に渓流釣りの敷居を下げたいのか?
・そこでは、成魚放流狙いの『釣人』がいないのか?
どうしたいのだろう、揖保川を・・・。じっくり伺ってみたいです。
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遊漁という現実 (ニイムラ)
2007-04-23 19:43:16
 遊漁の放流で成り立っているという漁協が現実なのだからある意味では仕方がないのかも、でも、現状の漁業管理(維持)に未来はあるのかな。
もっとも、長良川漁協みたいに遊漁による収入が余りないところでは、漁協はもっと大変だ。
 本質的なところで対策を講じないと思っているのだけど。ウーム。
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パチンコ (ニイムラ)
2007-04-24 21:59:18
成魚放流は「パチンコ店の新装開店」に似ていないかな。
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釣堀いけよ! (ナカニシ)
2007-04-24 22:25:43
っていいたいけど、「より自然(?)な川で釣りたい!」という”多様化”している(っていうか、ある意味わがままな)ニーズにも答えなくちゃいけないのでしょうね。
悲しいけど。
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誰がために鐘は鳴るのか (けら)
2007-04-25 05:57:44
誰がための放流なのか
川は漁師のものなのか
川は釣り人のものなのか
川は人間のものなのか

そう考えれば理想形は容易に想像つきます。
が、
今更どうするのか、ですね。
21世紀に入る時辺りが契機だと思ってたんですが...。
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理想と現実 (トクダ)
2007-04-25 17:07:15
現実には、『俺のために川はある。』と言い切る人がたくさんいますから…。
責任の一端を担いでいる僕としては、後ろめたさを感じつつ、少しずつ気が付かれない程度に修正していくしかないと思っています。
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