リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

赤本の改訂

2007-08-04 21:41:41 | アユの流し目/雑記帳
毎日インタレクティブ
 環境庁 報道発表資料

 魚類はここに


 前回の見直しのとき、サツキマスが絶滅危惧からはずされるというので環境庁に抗議に行ったものだ。そのとき、担当のHさんはボクらの来るのを察してとんずら。部下の方が応対してくれた。その方とはリュウキュウアユフォーラム(第1回)のお世話になった方で、こちらもばつが悪いというか、力の抜けた抗議行動だった。
 
 その後、サツキマスは順調に個体数が回復したようで(?)今回は準絶滅危惧である。まことにもって、わが国の環境行政の成果は著しい、とお喜びを申し上げたい。

 ニゴロブナについてはわざわざ、外来魚の影響というコメントがついたが、サツキマスの降格と同様に???である。このところの琵琶湖通いで、ボクの認識しているニゴロブナへの脅威は琵琶湖総合開発による水位変動の矮小化である。
 環境省は環境庁の時代から、建設省、現在の国交省に対してはあらかじめ腰が引けている。
 今回、ジュゴンが絶滅危惧の最高ランクに入ったのは評価する考えもあると思うが、その話題性から、レッドリストの認知度を回復する。あるいは、外交問題と絡めての予算獲得への布石などではないことを願っている。


☆テキスト版

絶滅危惧種:環境省がリスト改訂 ジュゴン、危機度最高に
絶滅危惧1A類に指定されたジュゴン=環境省提供

 環境省は3日、絶滅のおそれがある国内の野生生物をまとめた「レッドリスト」の改訂版を公表した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転が計画されている同県名護市辺野古沖にすむ国の天然記念物ジュゴンが、新たに最も危機度の高い「絶滅危惧(きぐ)1A類」に指定された。保護の法的義務が生じるわけではないが、環境省は「関係機関には生息状況を把握し、開発の影響評価などの配慮を求める」としている。

 改訂されたのは全10分類のうち哺乳(ほにゅう)類、魚類、昆虫、植物など6分類。植物は2回目、動物は3回目の改訂で、絶滅危惧種は415種増えた。昨年12月に改訂された4分類と合わせ、国内にすむ生物約7万種のうち、3155種が絶滅危惧種となった。

 同省の現地調査では、ジュゴンの生息数は沖縄本島周辺に50頭未満と推定している。水産庁や沖縄県、日本哺乳類学会は既に絶滅危惧種に指定していたが、環境省はこれまで、上陸しない海の哺乳類はリストの対象外にしていた。今回は「陸上環境の影響を受けやすい」ことから新たに評価対象に加えた。

 このほか、北海道に定着が確認されたラッコが新たに1A類になったほか、交通事故などで減少している沖縄県のイリオモテヤマネコも1A類に危険度を上げた。ふなずしの材料になる琵琶湖固有種のニゴロブナも外来種の影響で絶滅危惧種に。シカの食害で、西日本を中心にキレンゲショウマなど多くの植物が危機にあることも判明した。

 チョウザメは過去の乱獲で国内から消えたとして絶滅種とされたほか、ヒカリゼニゴケは国内1カ所の生息地だった熊本県の鍾乳洞が崩れ、絶滅種となった。

 改訂されたレッドリストは環境省ホームページ「報道発表」(http://www.env.go.jp/press/index.php)の3日発表分の中に掲載されている。【山田大輔】

毎日新聞 2007年8月3日 19時13分 (最終更新時間 8月3日 21時14分)
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