いちご白書

先日、深夜のテレビで偶然放送していた。

「いちご白書」

　冒頭のボート練習のシーンを観て、もしかして、そう思った。
封切り上映の時に観たきりだから、もう35年前のことになる。
その後、この映画は、音楽の題材になり、リバイバル公開されたが、そのときには観ていない。観たくなかったと思う。
それにしても昔の話だ。

　当時、田舎の高校の2年生くらいで、バスで1時間ほどの浜松まで観に行った。
映画館がガラガラだったことと、制服を着ていったことを覚えている。
平日だったと思う。どうして、平日に制服で映画館に行ったのかあまりよくおぼえていないのだけど。

　ひどく、感動したのを覚えている。
映画館を出て、そのまま、レコード屋に行き、サントラ盤を買った。
映画もだが、感動した音楽はほとんどが、ニールヤングのものだった。


　一昨年のこと。
　居合わせて、ニールヤングの武道館コンサートへ行った。
同じ世代、似たような格好の連中が群れていた。

　売店でビールを買って振り返った時、昔の友人に会った気がした。

あれ、誰だったっけ。

向こうも、同じような想いからか、何か言いかけてボクを見ていた。

　結局、お互いに人違いだったようなのだけど、あの時代。
ボク達はどこかで、出会っていたんだ。たぶん。


　NEIL YOUNG 　by　うっどんしっぷす