リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

モクズガニ漁 異変

2009-12-07 22:03:17 | サツキマス研究会/長良川調査会
岐阜新聞 WEB

 揖斐川でモクズガニ漁が激減しているというニュース。
 揖斐川で今年の漁獲が300尾から50尾足らずと6分の1に減少したという漁師さんの話。
 
 モクズガニについてはボクも気になっている。長良川の漁獲も今年は激減して3分の1程度だったのだ。
  羽島の漁師さんから聞いた話だが、例年ならば12月20日くらいまで行う漁を今年は11月いっぱいで終了したと話していた。
 ほかの漁場について気になっていたので、揖斐川でもそうだったというのは気がかりな話となってる。

 浜野龍夫:モクズガニの成長と回遊-種苗放流後6年間の追跡調査-
 浜野さんによると、モクズガニは成長の速度が個体によって異なるようだが、最長では13年くらい生きるらしい。
 もしやと思うのだが、長良川河口堰ができてそのくらいの日数が経過している。急激な減少が長良川河口堰の影響ではないと良いのだけれど。

 


 ☆テキスト版
 揖斐川に異変?モクズガニ漁獲量が大幅減
 2009年12月05日09:02 

 揖斐郡揖斐川町の揖斐川で、モクズガニを獲る今年のかにかご漁が終わりを迎えた。今年は漁獲量が大幅に減っており、川漁をしている同町北方の林幹夫さん(75)は「大水がなく、川底のカニの生息地が土砂で埋められたままになっている。来年以降、どうなってしまうのか心配だ」と、川の異変に危機感を募らせている。

 モクズガニは全国各地の河川に生息し、身は少ないがカニみそや卵巣が珍味とされている。かにかご漁は、モクズガニが産卵のために海に下る秋から冬にかけての漁で、網で覆った直方体の鉄製のかご内にえさを吊るし、モクズカニが網の中に入ると出られなくなる仕組み。揖斐川では上流の揖斐川町や下流の海津市などで行われており、下流での漁は12月ごろ始まる。

 揖斐川町内でモクズガニ漁をしているのは林さんら数人。林さんは例年300匹前後のモクズガニを獲っているが、今年の漁獲量は50匹足らずだった。

 不漁の理由について林さんは「昨年9月の西濃豪雨災害による土砂崩れで、カニがすむ川底の石と石の間が土砂で埋まったが、上流の徳山ダムが河川流量を安定させているので、これまでのように大水が土砂を洗い流すことがなくなったためでは」と推測している。

 河川流量が一定に保たれることが生物に与える影響について、魚類生態学が専門の岐阜大学地域科学部の向井貴彦准教授(38)は「天候や濁りの影響が生じにくくなり、繁殖行動に悪影響を与えるので流量の緩急が必要だ。流量が自然に近い状態になるよう、徳山ダムの弾力的な運用を期待したい」と指摘している。
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