かなけみず (金気水)の原因と影響について、ボクの認識。
実証的な情報ではないので、「メモ」として読んでね。
原因には少なくても3種類くらいあると思っている。
1.水源 とくに地下水に鉄分・マンガンの含有が多い場合。
琵琶湖畔 大津、草津周辺の地下水はこの傾向があるみたい。草津では川の水もかなり赤い。
こんな伝承も
湖北でも地下水の層によってかなけの程度が違っているそうで、飲用と雑用を分けているところがあった。
水そのものは澄んでいるけど、プラスチックのパイプとか砂とかが褐色になっている。また、飲むと金気がする。
2.植物が分解して供給された鉄分と有機物がバクテリア(?)の繁殖を促す。
埋め立て地、廃棄物処理場、不法投棄などで植物が埋められていて、そこからしみ出す有機物でバクテリアが繁殖してそのバクテリアが鉄分によって変色している。(らしい)
不法投棄の場所でどろどろした褐色の物質についてそんな話を聞いたことがある。あまり確信はないけど、そんな物かと思った。
流れている水そのものは澄んでいるのが特徴かもしれない。
3.タンニンによる場合。
何らかの原因で樹木の葉が埋まっていて、溶け出したタンニンが流れ出す場合がある。
例えば、砂防堰堤の上流に堆積した土砂の中に樹木が埋まっていて、その葉っぱからタンニン(酸の化合物)が流れ出しているケースなど。奄美大島の堰堤からの着色水はこのタイプだと思っている。
ボクはこの植物由来のタンニンが藻類の生長に影響を与えている可能性について関心があって少し調べています。つまり、砂防ダムによってタンニンが多量に供給されて、藻類、特に珪藻類の生長を阻害している可能性について、疑っています。
3年ほど前に、分析をするつもりで調べたことがあって、準備していた。
こんな論文があった。
藍藻、緑藻にも抑制するというから珪藻はどうかなと思っている。ただし、珪藻類は持っている葉緑体が違うから影響されないかも知れないけど。
参考)
陸水学雑誌第62巻2号abstract
原著
茶抽出液によるアオコ増殖抑制への効果
笹尾 敦子・松尾 宏・田中 義人
摘要
茶(Camellia sinensis (L.) O. Kuntze var. sinensis)の水抽出液により,アオコ発生の制御の試験を試みた。茶の水抽出液(風乾した茶葉1gに100mLの水を加え,120℃,15分間オートクレーブした液。この溶液の濃度は10gL-1で表す)でアオコの原因藻類の1つであるMicrocystis aeruginosaの増殖阻害試験を行った。その結果,5 day-EC50が7.7 mg L-1で,茶の抽出液が,M. aeruginosaの増殖阻害に有効であることが明らかになった。また,同様に緑藻類のSelenastrum capricornutumに対しても3 day-EC50は10.8 mg L-1でM. aeruginosaと近い値を得た。このEC50の濃度ではミジンコ及びヌカエビの生育阻害は起こらないので(48 hr-LC50,4 day- LC50はいずれも約430 mg L-1),茶抽出液による藻類増殖阻害濃度は自然界の動物に対する影響は少ないと考えられた。
キーワード:茶,アオコ,増殖阻害,タンニン酸
実証的な情報ではないので、「メモ」として読んでね。
原因には少なくても3種類くらいあると思っている。
1.水源 とくに地下水に鉄分・マンガンの含有が多い場合。
琵琶湖畔 大津、草津周辺の地下水はこの傾向があるみたい。草津では川の水もかなり赤い。
こんな伝承も
湖北でも地下水の層によってかなけの程度が違っているそうで、飲用と雑用を分けているところがあった。
水そのものは澄んでいるけど、プラスチックのパイプとか砂とかが褐色になっている。また、飲むと金気がする。
2.植物が分解して供給された鉄分と有機物がバクテリア(?)の繁殖を促す。
埋め立て地、廃棄物処理場、不法投棄などで植物が埋められていて、そこからしみ出す有機物でバクテリアが繁殖してそのバクテリアが鉄分によって変色している。(らしい)
不法投棄の場所でどろどろした褐色の物質についてそんな話を聞いたことがある。あまり確信はないけど、そんな物かと思った。
流れている水そのものは澄んでいるのが特徴かもしれない。
3.タンニンによる場合。
何らかの原因で樹木の葉が埋まっていて、溶け出したタンニンが流れ出す場合がある。
例えば、砂防堰堤の上流に堆積した土砂の中に樹木が埋まっていて、その葉っぱからタンニン(酸の化合物)が流れ出しているケースなど。奄美大島の堰堤からの着色水はこのタイプだと思っている。
ボクはこの植物由来のタンニンが藻類の生長に影響を与えている可能性について関心があって少し調べています。つまり、砂防ダムによってタンニンが多量に供給されて、藻類、特に珪藻類の生長を阻害している可能性について、疑っています。
3年ほど前に、分析をするつもりで調べたことがあって、準備していた。
こんな論文があった。
藍藻、緑藻にも抑制するというから珪藻はどうかなと思っている。ただし、珪藻類は持っている葉緑体が違うから影響されないかも知れないけど。
参考)
陸水学雑誌第62巻2号abstract
原著
茶抽出液によるアオコ増殖抑制への効果
笹尾 敦子・松尾 宏・田中 義人
摘要
茶(Camellia sinensis (L.) O. Kuntze var. sinensis)の水抽出液により,アオコ発生の制御の試験を試みた。茶の水抽出液(風乾した茶葉1gに100mLの水を加え,120℃,15分間オートクレーブした液。この溶液の濃度は10gL-1で表す)でアオコの原因藻類の1つであるMicrocystis aeruginosaの増殖阻害試験を行った。その結果,5 day-EC50が7.7 mg L-1で,茶の抽出液が,M. aeruginosaの増殖阻害に有効であることが明らかになった。また,同様に緑藻類のSelenastrum capricornutumに対しても3 day-EC50は10.8 mg L-1でM. aeruginosaと近い値を得た。このEC50の濃度ではミジンコ及びヌカエビの生育阻害は起こらないので(48 hr-LC50,4 day- LC50はいずれも約430 mg L-1),茶抽出液による藻類増殖阻害濃度は自然界の動物に対する影響は少ないと考えられた。
キーワード:茶,アオコ,増殖阻害,タンニン酸
現場の写真を撮ってきましたが、鉄バクテリアのコロニーだと思うのが、たくさん付いていました。
川に入ったところには水生昆虫がたくさんいたので、ヤバイものではないと判断して、パックテストまではやらないと思います。
参考になればと思い、書き込みます。
水が茶色になる場合、鉄バクテリアが関与している場合があります。以下の「水中の鉄とマンガン」のページが参考になるかもしれません。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/wanatra/NW2/18femn.html
ニイムラさんのいう2番の例の場合、
腐食栄養水域と呼ばれ、水は貧栄養です。この場合、栄養塩が足りないので、珪藻類の生育がよくないのかもしれませんが、貧栄養でもいい珪藻類もあるので、他の要因も十分ありえます。
なお、珪藻類はゲルマニウムで生育が阻害されることが知られています。以下のページが参考になると思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%AA%E8%97%BB
http://www.u-gakugei.ac.jp/~mayama/diatoms/Diatom.htm
ちなみに家内が珪藻類が専門で、私は門前の小僧です。
できそうね。
かなけ水で検索掛けたけど、ほとんど引っ掛かってこなかったんですよね。
ありがたいです。
上記に説明に従えば、1.2.と3.の違いは、鉄量の分析で判断できるということですね。
1.と2.の違いは、Mg量で判別できるのかしら?