リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

新聞記事より アユの産卵観察会 

2005-10-25 18:57:59 | アユの流し目/雑記帳
アユの産卵観察会に関する新聞記事をご紹介します。


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岐阜新聞 バックナンバー 2005年10月23日 朝刊


不漁象徴?鮎見られず/岐阜市の長良川で産卵観察会

 長良川のシンボルである鮎の生態について理解を深める「アユの産卵を観(み)る会」が二十二日、岐阜市の長良橋付近の河川敷で開かれた。かつてないほどの不漁に見舞われた今年の鮎漁を示すように鮎の姿は見られず、過去の産卵シーンを撮影したビデオによる観察会となった。

 魚類の研究を続ける生態写真家の新村安雄さん(51)=同市世保=らでつくる市民団体「アユの会」が毎年開催しており、十六回目の今年は約四十人が参加。「市の街中を流れる川で産卵が行われていることを知ってほしい」との願いから、長良橋付近で行われた。

 新村さんが川に入って水中カメラで撮影した産卵の映像を川岸のモニターに映し出す計画だったが、鮎がおらず、急きょ過去のビデオ映像を使って解説。生中継ではないものの、鮎が繰り広げる命の営みに、参加者は興味深そうに見入った。

 新村さんは「長良川河口堰(ぜき)ができて鮎が小型化し、数が減った。今回は見ることができなかったが、それも大切なこと。環境の変化が私たちの見えないところで起こっているということを知ってほしい」と呼び掛けた。

 (岡本周子)

(写真)鮎の産卵を撮影した映像に見入る人ら=22日午後5時25分、岐阜市の長良川河川敷(撮影・野尻信一郎)

《岐阜新聞10月23日付朝刊社会面》

中日新聞 岐阜版 2005年10月25日


アユ見られず「心配」
長良川で産卵観察会


 岐阜市の長良橋下流の長良川左岸で二十二日、アユの産卵の観察会が開かれ、親子連れを中心に約五十人が参加した。水中カメラにアユの姿は映らず、生命のバトンタッチは見られなかった。

 観察会では、写真家で生態学者の新村安雄さん(51)=同市世保=が産卵場となる浅瀬に潜って水中カメラの映像を中継する予定だった。しかしアユが見つからなかったため急きょ、産卵シーンがきれいに撮れた過去の映像を使った解説に切り替えた。

 白っぽい色のメスの回りに、十数匹の黒っぽいオスが集まる様子を映し「アユは年魚といって命が限られている。(岐阜市などの)産卵場には本来、雄がいて産卵のチャンスを狙っているはずなんですが…」と新村さん。「産卵を見られないことも大切。環境の変化が見えないところで起こっていることを知ってもらえれば」と話していた。

 家族四人で初めて参加した同市本荘の朝居美保さん(41)は「以前の映像でしたが、アユの産卵を初めて見てびっくり。それが見られないというのは将来的に心配ですね」と話していた。

  (小中 寿美)

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