日韓往来 [Journal Korea]

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「現在──過去・未来」

アジア女性基金「韓国で61人に実施」報道のあと ◆

2013-05-31 16:14:07 | 戦後・「慰安婦」問題◆

韓国元「慰安婦」の償い金受給61人
北海道新聞、2012年9月28日

旧日本軍従軍元慰安婦12人の口述証言が収められた「聞こえますか? 12少女の話」を出版。…政府が直接、公式記録を制作・出版したのは今回が初めてだ。──朝鮮日報、2013年2月27日


アジア女性基金(財団法人女性のためのアジア平和国民基金)は、政府によって1995年に設立され、国民参加をうたった。結果、フィリピン、韓国、台湾で285人に実施した(オランダ人数は別、79人)と、公表してきた。こうした実施後、「基金」は2007年3月、解散した。 

「償いの事業」の概要
政府より「総理の謝罪の手紙」、お詫びと反省を誠意に表す「医療福祉支援事業」(韓国・台湾ひとり300万円、フィリピン120万円相当)、国民の「謝罪の気持ち」(200万円)
元「慰安婦」の特定は、各国政府、機関による。当人たちは「基金」へ申請してこれらを受け取る
*医療福祉支援事業はその目的に当人が使用、各国・地域事情による(フィリピンは経済状態により120万円相当)
*死亡者には「謝罪の手紙」と「謝罪金(韓国の場合)」、遺族ひとりに対し

韓国での申請・実施についての報道は──
韓国元「慰安婦」の償い金受給61人
北海道新聞2012年9月28日、ソウル青山修二記者

1993「慰安婦」支援法による韓国政府登録者は現在234人とされる。「基金」発足時は164人、申請・実施期は200人を超えるころだった。

 韓流での人びとの接近は容易にくずれないが

報道をつかって朴裕河(ぱく ゆは)さん(韓国、世宗大学校教授)はFacebookで書いている。
アジア女性基金は「慰安婦」問題でなにもやっていない、元「慰安婦」は拒否しているといった運動体のいいなりで直接取材もしない問題を指摘。韓国民は知らされないまま、実は「基金」を61人が受け取っていた事実──で「慰安婦」の実態は「もう一つ」ある、と。

女性の人権を踏みにじった日本、侵略と戦争そして敗戦、その歴史認識も引き受けない日本──との国際キャンペーン。ここぞとばかり、韓国側、政府・運動体、在外韓国人団体などが仕掛けている。
批判は、事実、根拠と問題点を明確にして相手に伝え、変更なり修正、本人への対処を促すことが目的なのだろう。

ところが、どうしたことか、足下から揺らいでいる。「慰安婦」20万人を引っ張ったとの説をいいながら、韓国の現存50人は違いがありすぎる。「慰安婦」の事実、証拠はあるのかとの反問に応えるといって、韓国政府・機関「初めての証言集」出版がこの2月、12人。「1人でもアジア女性基金を受け取るか」の豪語に対して、結果は「61人」と報道された後のことだ。

「基金反対と騒いで、なにもなかった」と、元「慰安婦」の方が韓国国会でいう。それの「拒否」が正義、民族心と固めたはずの、意外な結果の数字だったと衝撃もあるようだ。「正義の主張をした」結果と、他方、一回の人生で、せめてもの「日本からの謝罪と謝罪金」を受け止めた結果と。
──運動の当事者に対する結果責任をきびしくみることもできるだろう。



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