アンダーカバー・ブラザー

"Undercover Brother"という映画をCATVで観た。抱腹絶倒のB級ブラックコメディである。途中からだったので筋がいまいち朧気だが"Brotherhood"という名の黒人組織と、白人至上主義組織とが血で血を洗う戦いを繰り広げるっていう内容。というわけで偶然にもこれまたお笑い差別モノです。なんでこういうのはこんなに面白いのか。

途中Undercover Brotherという名前の黒人組織側のエージェントが、セクシー白人女性のお色気に籠絡されてしまう。すると、それまでアフロで金ネックレスでピタピタの茶色のストライプスーツ（もちろん裾は思い切り広がっている）でサングラスで・・・というようなファッションだったUndercover Brotherが、ラルフローレンみたいな感じのニートなパンツに薄いグリーンのボタンダウンシャツに白のニットベストという服装に様変わりし、ブラック特有の英語のアクセントが完全に白人のそれに変わり、仲間だったブラックに「君の発音はかっこ悪いと思うよ」などと批判を浴びせるとこなんて爆笑もの。

便所の壁の汚らしい差別落書きに較べて、なんとスマートなブラックユーモアに昇華させていることか。必見です。