トンケの蒼い空
2003年/韓国/101分
監督:クァク・キョンテク
出演:チョン・ウソン
キム・ガプス
オム・ジウォン
キム・テウク
「トンケの蒼い空」公式HP
■ストーリー(ネタバレあり)詳しく知りたい方はここを読んでね
この映画のチラシを手に取った時は、チョン・ウソンssi今度は
繊細な頼りない役柄の感じかと勝手に想像してしまいましたが
私の予想を大きく覆してもらいました。
チラシのお顔がちょっとミスチルの桜井さん風に見えたせいかしら・・・
トンケの意味は野良犬(日本語訳)となっています。
韓国の原題名<トンゲ(糞犬)>は,
本来「大便を食べる雑種犬」という意味なんだって(イメージ悪いよ)
しかし昔はおじいさんやおばあさんが
幼い子供とか孫たちを呼んだ言葉でもある。(これ聞いてホッ)
神経をたくさん使ってあげなくても駄犬のように
丈夫に育ってくれという気持ちが<トンゲ(糞犬)>という
言葉に含まれているそうだ。
上記の解釈がこの原題名に通じる気がします。
最初のシーンでは幼時期チョルミンは子役が演じてて
幼い頃に母を亡くし、育てくれた祖母の葬儀シーンから物語が始まります。
日本と違い派手な感じで行列で歩くんですよ~
韓国の地方都市(田舎)が舞台でのお話で
喋り口調も訛り(地方の方言)が強く
出演者も覚えるのに苦労されたそうです。
刑事である父親と主人公チョルミンとの会話が
とてもほのぼの笑えるシーンもあり
韓国らしい食事風景も垣間見ることが出来ます。
男所帯の生活なのですが
キムチをつけるシーンがあったり
庭に面した縁側で円形ちゃぶ台での朝ご飯
目玉焼きを父親が食べ過ぎて親子喧嘩するシーン
韓国映画での親子関係は、日本の親子関係と少し違います。
父親の尊厳があるんですよ
しかし子を持つ親が心配する気持ちは万国共通
このお父さんがいい味だしてて光ってました
どこかで観た様なと思ったら『箪笥』に出演されてた
お父さんキム・ガプスssiでした。
笑えるシーンも少しあるのですが
7割は仲間とのイジメ・喧嘩・決闘などのシーンも多く
爽やか青春映画をイメージすると違いすぎます
チョルミンを高校生からチョン・ウソンssiが演じます。
サッカー部の補欠でマネージャーがやるような
裏方の仕事ばかりやらされてます。
5分刈りの後ろ姿はやたらに背が高くごっつい青年で
あれは誰かと思いきやウソンssiとは驚きです
実年齢30歳の時に高校生とは韓国ではよくある話ですが
ウソンssiはかなりイメージ
高校生には全然見えないし短髪が似合わないのよ
外見はともかく刑事の息子役だから純粋で正義感強く
腕力は強く喧嘩強い
トンケ愛犬を失った時の逆襲には迫力ありありなの
肝心な時にはいつもパトロール中の父親や同僚に
見つかり止められ
本人の悔しさが滲みでる
そんな男社会の中、紅一点女性が登場オム・ジウォン
映画「スカーレットレター」に出演されていた時と
随分イメージ違いますが
ミニスカートでバイクに乗りチョルミンとバイク2人乗り
シーンが青春ぽいとこかしら(まだ恋愛には発展してない)
チョン・ウソンが自身の10本目の記念すべき映画
として、選びに選んだ作品だと聞きましたが
間抜けな感じを表現したり新たな役柄を演じてらっしゃいますが
やっぱりこの方の魅力は野生的な所が好きなので
この役はどうも抵抗ありましたが
白ブリーフでパンツ1枚の後ろ姿をご披露されニヤニヤ
さすがモデル出身でいいお体されてます(こんなとこで食いついてるっし)
次回作のチョン・ジヒョンとの共演映画「デイジー」に
私の期待は膨らんでます