プロ野球最強打者

プロ野球では，セントラルリーグも開幕しました．
実力者がアメリカへ行ってしまい，次第に寂しくなる日本のプロ野球界．
寂しがっても仕方ありません．日本プロ野球史上最強の打者を考えてみました．
活躍している時の相対的な力ではなくて，絶対的な力を考えてみました．

まず，一般的には真っ先に巨人の王選手が考えられると思います．実際，すごい打者でありましたが，当時の環境を考えると，1位にするには苦しいところもあります．
当時の投手のレベルはともかく，本拠地の後楽園球場は両翼88メートル（日本シリーズの時，阪急側が測定したら86メートルだったという記事を読んだことがあります）と狭い．
王選手の本塁打の平均飛距離は105－110メートル．（ちなみに西武のカブレラ選手は125-130メートル）．
現在の球場，例えば福岡ドームの場合，両翼100メートル，フェンスも非常に高い．平均飛距離が105－110メートルーーこの球場の場合，半分位は本塁打になっていなかったのでは．
王選手の通算本塁打記録868本は世界記録ですが，狭い後楽園球場を本拠地にしている場合は他との比較が難しい．当時の他の球場も現在と比べると狭い．

それでは，史上最高の強打者は誰か．もちろん王選手も候補には入りますが，私の独断で決めさせていただきますと，元阪神のバース選手が最強ではないかと思います．
他に，野村選手，落合選手，イチロー選手，松井選手，清原選手など思い浮かびますが，バース選手ほどではありません（走力，守備力まで考慮に入れるとイチロー選手がナンバーワンということになりますが）．

バース選手のシーズン本塁打記録は54本と王選手，ローズ選手，カブレラ選手に1本及びませんでしたが，最後の四死球の連発がなければ，記録更新したのではないでしょうか．（巨人の投手は，バース選手に対し「ストライクを投げたら1球あたり10万円の罰金」といわれたそうです）．
バース選手は2年連続3冠王にもなりましたし，シーズン打率.389はいまだに破られていません．
その他，掛布選手，門田選手，張本選手，山本浩二選手，もっと昔の中西太選手なども考えられますが，やはりバース選手には及ばないと思います．

ところで，1985年4月17日のバース，掛布，岡田の伝説の甲子園バックスクリーン3連発．たまたま甲子園3塁側内野席で実際に見ましたが，びっくりしました．あれから22年，ほんとに月日の経つのは速い．