木曜日、金曜日と、本当は事件じゃないのに、事件のように走り回るという出来事が続きました。
まず、木曜日。
その日は、初任者研修の一環として、指導教官の先生が「師範授業」ということで、2時間目の算数の授業を受け持ってくださることになっていました。ねこぶえは、それを後ろから見て勉強するわけです。
ところが、2時間目が始まってみると、一人おらんのですよ。
「あれ~、トイレでも行ったかぁ?」と思ったんだけど、5分たっても帰ってこない。特にその子は元々、授業中に保健室に行ったり、廊下をぶらついたりと、ちょっぴり問題なきにしもあらずの子なので、こりゃまずいなぁと思ったわけです。
指導教官の先生に申し訳ないなぁと思いつつ、とりあえずお任せして探しにいくことに。
ただ、その子が行く場所は大体決まっているので、すぐに見つかるだろうと思ったんですね。
ところが、目星をつけてた渡り廊下や非常階段のあたりにいないし、保健室にもいない。
あれあれ?と思って相談室(生徒指導の先生が、不登校気味の子どもの相手をしたりするところ)にも行ってみたんだけど、やはりいない。
生徒指導の先生も一緒になって探してくださったんだけど、みつからない。
あちゃ~。
ひょっとして、帰っちゃった??
いやでも、彼は今のところ、どこかに行くにしても、僕にはちゃんと行き先を言ってくれてたのになぁ。
それに、今日は何もトラブルはなかったはず…。朝から、一緒に靴箱の整理とかしてくれたしなぁ。
うむむ。
と、悩みつつ一度教室に戻ってみると、子どもたちが窓から手を振ってます。「先生、おったよ~!!」
えぇ~?と駆けつけると、なんとまぁ、掃除用具入れの中で熟睡中(^^;;;ぉぃぉぃ。
ほんと、本人は何の悪気もなかったようです。
ただ、5分休憩の間に掃除用具入れに入っていて、ついそのまま寝てしまっただけらしい。
これがなぁ…。普通なら厳しく叱らなきゃ行けないところなんだけど、この子の場合は事情が少し複雑なのですよ。
家庭環境が厳しく、朝食はもちろん、日によっては前日の夕食もろくに食べていないことも少なくありません。そして、寝た時刻が夜の1時頃ということも珍しくはないのです。
この状況で、「がんばれ!」という事自体、かなり無理なんだよねぇ。学校に来ていることだけで、ほめてやらなきゃいかん状態なんですね。
まぁ、結局のところ、逃げても隠れてもいなかったわけで…。なんの事件でもなかったのでした。
そして金曜日。この日は、朝からその子が来てないのです。もちろん、家庭や友達からの連絡もなし。
家には誰もおらんはずだよなぁ…、と思いながら電話をしてみると、なんとその子のお姉ちゃんが電話に出た。おいおい、君も中学生やろぉ!?と言いたいのをぐっとこらえて、なにはさておきその子のことを聞いてみると、今日はちょっと遅刻だけど、9:20ごろに家を出たとのこと。
おっかしいなぁ。それならもう着いているはずなので、事情を校長先生に話して、とりあえず探しに出ることにしました。その子の家は学校から5分もかからないくらいの距離なので、大丈夫だとは思うんだけど、やっぱり心配なので。
で、自宅まで行ってみると、やはりお姉ちゃんだけがいて、どうやら本人とは入れ違いになってしまったようでした。さっきまた帰ってきちゃったから、もう一度送り出したそうなのです。それも、どうやら学校の門が閉まってて、どうすればいいかわからなかったらしい。(インターホンを押せばいいだけなんですけどね)
結局、これも、ちょっとした遅刻であっただけで、本人はそれなりに学校に行く気はあったんですねぇ。もちろん、いろんな問題が横たわっているのだけれど、事件ではありませんでした。
…が、その子の家から学校に戻る途中、なんと交通事故に出くわしました。
目の前の交差点で、軽自動車と自転車の衝突事故です。びっくりして駆けつけると、自転車の人にも外傷はないんだけど、自動車のフロントガラスが割れています。かなり強く頭を打ってしまったようなので、大急ぎで救急車を呼びました。
意識もちゃんとあったし、自動車を運転していた初老の男性も、ちゃんとクルマから降りてきたのでよかったけど…。でもかなりびっくりしました。
救急車呼ぶなんて、初めてでした。ちゃんと場所とか伝わったかなぁ…と不安だったので、10分くらいでサイレンの音が聞こえて、僕も正直すごくホッとしました。
しかし、この事故に出くわして、「あの子の家は近いから、まぁ大丈夫だろう」という自分の見通しが甘かったことをつくづく実感しました。
もちろん、教室に戻ってみると、その子はちゃんと登校してきていて、もう一度ホッとしたんだけど。
結果的に、「学級としては何事もなかった」ということなんですけどね。
子どもたちの安全を守るためにも、しっかり気を引き締めてかからないとな、と思った次第です。
まず、木曜日。
その日は、初任者研修の一環として、指導教官の先生が「師範授業」ということで、2時間目の算数の授業を受け持ってくださることになっていました。ねこぶえは、それを後ろから見て勉強するわけです。
ところが、2時間目が始まってみると、一人おらんのですよ。
「あれ~、トイレでも行ったかぁ?」と思ったんだけど、5分たっても帰ってこない。特にその子は元々、授業中に保健室に行ったり、廊下をぶらついたりと、ちょっぴり問題なきにしもあらずの子なので、こりゃまずいなぁと思ったわけです。
指導教官の先生に申し訳ないなぁと思いつつ、とりあえずお任せして探しにいくことに。
ただ、その子が行く場所は大体決まっているので、すぐに見つかるだろうと思ったんですね。
ところが、目星をつけてた渡り廊下や非常階段のあたりにいないし、保健室にもいない。
あれあれ?と思って相談室(生徒指導の先生が、不登校気味の子どもの相手をしたりするところ)にも行ってみたんだけど、やはりいない。
生徒指導の先生も一緒になって探してくださったんだけど、みつからない。
あちゃ~。
ひょっとして、帰っちゃった??
いやでも、彼は今のところ、どこかに行くにしても、僕にはちゃんと行き先を言ってくれてたのになぁ。
それに、今日は何もトラブルはなかったはず…。朝から、一緒に靴箱の整理とかしてくれたしなぁ。
うむむ。
と、悩みつつ一度教室に戻ってみると、子どもたちが窓から手を振ってます。「先生、おったよ~!!」
えぇ~?と駆けつけると、なんとまぁ、掃除用具入れの中で熟睡中(^^;;;ぉぃぉぃ。
ほんと、本人は何の悪気もなかったようです。
ただ、5分休憩の間に掃除用具入れに入っていて、ついそのまま寝てしまっただけらしい。
これがなぁ…。普通なら厳しく叱らなきゃ行けないところなんだけど、この子の場合は事情が少し複雑なのですよ。
家庭環境が厳しく、朝食はもちろん、日によっては前日の夕食もろくに食べていないことも少なくありません。そして、寝た時刻が夜の1時頃ということも珍しくはないのです。
この状況で、「がんばれ!」という事自体、かなり無理なんだよねぇ。学校に来ていることだけで、ほめてやらなきゃいかん状態なんですね。
まぁ、結局のところ、逃げても隠れてもいなかったわけで…。なんの事件でもなかったのでした。
そして金曜日。この日は、朝からその子が来てないのです。もちろん、家庭や友達からの連絡もなし。
家には誰もおらんはずだよなぁ…、と思いながら電話をしてみると、なんとその子のお姉ちゃんが電話に出た。おいおい、君も中学生やろぉ!?と言いたいのをぐっとこらえて、なにはさておきその子のことを聞いてみると、今日はちょっと遅刻だけど、9:20ごろに家を出たとのこと。
おっかしいなぁ。それならもう着いているはずなので、事情を校長先生に話して、とりあえず探しに出ることにしました。その子の家は学校から5分もかからないくらいの距離なので、大丈夫だとは思うんだけど、やっぱり心配なので。
で、自宅まで行ってみると、やはりお姉ちゃんだけがいて、どうやら本人とは入れ違いになってしまったようでした。さっきまた帰ってきちゃったから、もう一度送り出したそうなのです。それも、どうやら学校の門が閉まってて、どうすればいいかわからなかったらしい。(インターホンを押せばいいだけなんですけどね)
結局、これも、ちょっとした遅刻であっただけで、本人はそれなりに学校に行く気はあったんですねぇ。もちろん、いろんな問題が横たわっているのだけれど、事件ではありませんでした。
…が、その子の家から学校に戻る途中、なんと交通事故に出くわしました。
目の前の交差点で、軽自動車と自転車の衝突事故です。びっくりして駆けつけると、自転車の人にも外傷はないんだけど、自動車のフロントガラスが割れています。かなり強く頭を打ってしまったようなので、大急ぎで救急車を呼びました。
意識もちゃんとあったし、自動車を運転していた初老の男性も、ちゃんとクルマから降りてきたのでよかったけど…。でもかなりびっくりしました。
救急車呼ぶなんて、初めてでした。ちゃんと場所とか伝わったかなぁ…と不安だったので、10分くらいでサイレンの音が聞こえて、僕も正直すごくホッとしました。
しかし、この事故に出くわして、「あの子の家は近いから、まぁ大丈夫だろう」という自分の見通しが甘かったことをつくづく実感しました。
もちろん、教室に戻ってみると、その子はちゃんと登校してきていて、もう一度ホッとしたんだけど。
結果的に、「学級としては何事もなかった」ということなんですけどね。
子どもたちの安全を守るためにも、しっかり気を引き締めてかからないとな、と思った次第です。