修了式

　終業式でも、終了式でもなく、修了式(^^)。
　昨日、無事に４年生１クラスの１年間を終えることができました。

　修了式のあと、クラスで最後の時間…、やっぱりというかなんというか、ねこぶえは涙ぽろぽろ(^^;;;。
　子ども達も、意外と涙ぽろぽろ。

　ねこぶえが、みんなに１年間の総まとめのお話をして、その時点で僕は内心うるうるきてたんですが、そこはなんとかこらえてたんですよ。
　で、
「じゃあ、帰りの用意をしなさい」
　と指示したら、男の子のリーダー格が「ちょっと待った～！！」と叫ぶじゃあありませんか。

「なんやなんや？」と思う間に、クラスの一番後ろ、ロッカーのあるところまで連れて行かれて、そこで椅子に座らさせられました。
　そして、ロッカーに３人が上り、僕の後ろでスタンバイ。
　他の男子はみんな教室の前、黒板のところで横１列に並んでます。女子はニコニコしながら、自分の席でこっちを見てる。

　すると、
「ねこぶえ先生！１年間ありがとうございましたぁ！」
「４年生の間、楽しかったです」
「本当にありがとう」
・・・今でも涙が出そうになるけど、前に並んだ男子が、一人一人、一言ずつそんなことを言いやがるんですよ。

　ADHDで大変やった子も、お父さんのお財布からお金をくすねて、僕が夜11時までお父さんの帰りを待って一緒に謝った子も、他のクラスの子からいじめられて一緒に悩んだ子も、普段人前で話せないような子も、みんなそんなことを言いやがるんですよ。

　そして最後に、リーダー格が
「気をつけ！　ありがとうございました！」
「ありがとおございましたー！！！」
　後ろから大量の紙吹雪が舞ってきました。

　子ども達が僕のところまで来て、それぞれに手紙やら折り紙やらを手渡してくれました。

　くそぉ。こいつら…、いつの間にこんなことができるようになりやがったんだろう。
　おいらは、そんなに良い指導をしたわけでもないのにさ。
　僕の力を遥かに超えて、気がつけば彼らは、こんなにも成長してくれていたのでした。

　僕は本当に、幸せなヤツやなぁ。
　涙で声もまともに出せなくなりながら、心底そう思いました。みんなありがとうね。


　１年間、本当に大変やったけど、すごく豊かな時間を過ごさせてもらいました。
　ねこぶえは、29年間生きてきたけど、一番密度の濃い１年間でした。
　なんていうかな。この１年のためにだけ生きてきたとしても、それだけでも悔いはないような。こんな気持ちは、生まれて初めてのことです。


　…んまぁ、おかげで、うちのクラスだけ下校が遅れ、職員会議に間に合わなくて怒られましたが。
　子ども達全員の下校を見届けなかったので、クラスには忘れ物がいっぱいですが。（どうすんだよ）

　それから、これもまた心底、自分の周りの人への感謝の気持ちが、素直に素直に湧いてきています。
　両親へ、まわりの同僚の先生へ、友達へ、恋人へ。
　ありがとう！と、言葉では足りないくらい、本当にそう思います。
　絶対、自分一人じゃできなかった。不安だらけやったもん。それに打ち負けずにやってこれたのは、まわりにたくさんの人がいてくれたおかげ。
　そして、神様は絶対にいる。本当に奇跡としかいえないようなタイミングで「偶然」が起こったことが何度もありました。クラスの危機がそれで救われたことが、少なくとも２回。あとから「危なかったよなぁ」と思うことは、もう数えきれない。
　放課後、子どもからの手紙を読みながら、実感として「神様はいるな。ありがとう」と思いました。

　まだまだ、事務的な仕事も、忘れ物をなんとかすることも残ってるけど、まずはホッと一息です。
　このブログを見てくれてはる皆様にも、心からありがとう。
　また来年もがんばるぞ。