猫(マヤー)の独り言

吾輩は猫である、名前はまだ無いで始まる某作家の猫の末裔である?どの様な旅になるのやら楽しみ半分不安大なり

高村光太郎の詩

2004年11月10日 14時33分00秒 | ニュース&時事問題
私が若かりしころ 失恋の痛みで途方にくれていたときこの詩を知り今でも懐かしく思う

「私は青年が好きだ」

私は青年が好きだ。

私の好きな青年は麦のように

踏まれるほど根を張って起きあがる。

私の好きな青年は玉菜のように

霜にあうほど生き生きとしてまるく育つ。

私は青年が好きだ。

私の好きな青年は木曽の檜の柾目のように

まっすぐでやわらかで香りがいい。

私の好きな青年は鋼のバネのように

しなやかでつよく弾みがいい。

私は青年が好きだ。

私の好きな青年は旭に輝く山のように

晴れやかできれいで天につづく。

私の好きな青年は燃え上がる焚火のように

熱烈で新鮮であたりを照らす。

私は青年が好きだ。

私の好きな青年は真正面から人を見て

まともにこの世の真理をまもる。

私の好きな青年はみずみずしい愛情で

ひとりでに人生をたのしくさせる。  この世に居ない理想の青年像です。   


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3 コメント

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はじめまして!! (もえ)
2004-11-10 15:05:12
高岡光太郎さんの詩、いつか読んでみたいと思ってたのでこんなとこで出会えるなんて嬉しいです

私は、「寺山修二」「銀色夏生」「山田かまち」の本読みました。

好きで覚えてるのは、寺山修二の、

振り向くな。

振り向くな。

後ろに道はない。

何て深い詩だろうと思いました

ちなみに、私も沖縄在住ですよ
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うれしいお礼 ()
2004-11-10 18:26:41
<(_ _*)> アリガトォこんな所でこのような古い詩が読まれるとは大変うれしいです。これからも何か有りましたらコメントください。
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今晩は (ひっぽ)
2004-11-12 19:21:42
ニャンさん、日記交付おめでとう御座います。

此の誌、最後の一行にニヤリでした。

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